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複業家と働くことで広がる未来。「多様な働き方」が事業推進の鍵ーWeGlobal周CEO取材

近年、働き方の多様化が進む中で、複数の仕事を持つ「複業家」という存在が注目されています。そのスキルや視点の多様性により、企業に新たな風をもたらす存在として期待される一方で、「他の仕事との兼務があるため、長期的な関係を築くのは難しいのではないか」という不安から、積極的な活用に踏み切れない企業も少なくありません。

そこで、複業家と事業を展開する「WeGlobal」CEOの周に、
複業家と働くことの可能性や実情について話を聞きました。WeGlobalは、CEOを含む全メンバーが複業家というユニークな企業体制を持ち、グローバルな人材活用と企業の成長を支援しています。複業家との協働がどのように事業の強みとなっているのかを深掘りしました。

複業家だからこそ解決できる課題がある

Q 創業当時から、複業家との事業推進を考えていましたか?

正直なところ、創業当初は複業家を活用する意図はありませんでした。
小規模な事業からスタートしたため、柔軟な契約形態でスタートすることが現実的だったから、というのが実情でした。
それがきっかけで複業家との仕事がスタートしましたが、その過程で「むしろ複業という働き方こそが新しい可能性を切り開くのではないか」と考えるようになりました。

またWeGlobalでは、創業当初は企業に人材をダイレクトに紹介するエージェント業 / コンサルタント業を行っていました。
日本と海外のクロスボーダー事業を支援する中で、企業様から「日英バイリンガル、業界経験ありで、スタートアップのようなゼロいちの事業推進経験がある人材を採用したい」のようなニッチな要望を多く寄せられましたが、条件にあう人材を見つけるハードルが高かったことを痛感しました。一方で、人材側からは「今の会社に満足しているし、転職は当分考えていない。複業、兼務なら興味がある」「フリーランスとして独立していて、プロジェクトベースで関わるのはいいのですが、正社員としては今の所考えていない。」との声が多くありました。採用市場及び働き方の変化を考慮して、正社員採用の大変さ、限界を感じました。「本当に正社員でなければならないのだろう」と疑問を抱いたりもしましたね。

こうした経験から複業家のスキルを活用することで企業が抱える課題を解決できる可能性に気づき、複業マッチングサービス「Xborder Works」にたどり着きました。

複業は、私は創業前から今もしています。複業を通じて私は物事を多角的に見るスキルを醸成し、複数の事業管理、人とのつながり、コミュニケーションなどさまざまなことを学びました。人を成長させる機会を何倍も与えることのできるものだと思っています。
そして昨今政府が推進する働き方改革といった社会の流れと周りのニーズを考えた時、一つの組織に固定した働き方ではなくて、もっと自由な働き方が広がるべきだと感じました。

ただ一つお伝えしたいことは、複業家たち、いわゆる業務委託、フリーランスの働き手を採用しつつも、継続できる関係を築きたいと思っていることです。私は複業家と一緒に働き、会社の可能性を一緒に探りながら、「ビジョンファースト」で同じ未来に向かっている、コラボレーションできる関係であることが重要だと思っています。「複業家だから1ヶ月でさようなら」ではないということです。

実際に今のメンバーでは、システム開発 / 事業開発周りを担当いただいている今村有希さんは2年以上一緒にお仕事をしています。一番長い付き合いですね。また人材コンサルタントの関口綾香さんには1年半一緒に事業を伴走してもらっています。今ではどちらもWeGlobalの価値観形成や事業の土台を支えてくれている大切な存在です。

2023年新潟にてワーケーション 左から周、今村、関口

Q どんな会社に、複業家との仕事をお勧めしたいですか?

WeGlobalが提供する「Xborder Works」では、特に次のような課題を抱える企業に複業家の活用をお勧めしています。
・新規事業チームを立ち上げ、新たな挑戦を始めたい
・海外進出を目指しており、現地文化や言語に詳しい人材が必要
・社内の人材で解決できない専門性ある知識、スキルが必要
・訪日インバウンド事業で、海外ネイティブの視点を取り入れたい

企業が正社員を採用する場合、採用プロセスに半年から1年以上かかることもあります。一方で、スピードが求められる新規事業では、長期間費やせないこともあります。複業家を活用することで、スモールスタートが可能になり、リスクを最小限に抑えながら事業を進めることができます。

例えば海外での新規事業を進めるにあたり、社内に現地の言葉を話せる人や商文化を理解している人がいない場合、弊社に登録された複業家の中から最適な人材をプロジェクトメンバーとして導入していただきたいと思います。
弊社ではサービス利用開始前、企業様の抱える課題などをヒアリングしていますが、その理由の一つは最適な人材を見つけ、アサインし、抱えている事業解題を解決できるようにするためでございます。

経営者として周が考える ”複業家と働く”ことについて

Q WeGlobalのCEOとして複業家の集まりをまとめるのは大変ではないですか?

答えはシンプルで、今が割と理想的な形だと感じています。
WeGlobalは創業して丸3年を迎えた新しい会社です。そして他のメンバー全員、いわゆる複業家です。プロジェクトに応じて複数の仕事を持つメンバーや、起業経験者もおり、それぞれがプロフェッショナルとして即戦力で業務を遂行しています。またメンバーの拠点は東南アジアやヨーロッパなどバラバラですが、時差を活かして効率的にコラボレーションしています。

また技術的に高いスキルがある上、メンバー全員がWeGlobalのビジョンや価値観に共感してくれています。良き理解者がフレキシブルに事業に携わっているので、社長としてありがたい状況だと考えています。
組織や国を超えて仕事をするXborder Works の事業を推進する以上、自社でその良さを体現して成果をお見せできれば幸いです。

Q ビジョンや価値観はどう共感してもらったのでしょうか?

私の場合は、まず常に発信し続けてきたという背景があります。過去にメディアからお声かけ頂いて掲載された取材記事、Linkedinなどで自分で発信してきました。

そのため、私が一緒にお仕事をしたいと思い、お声かけした時に、その相手の方がすでに私のことをご存知だったり、記事を読んで好意的に受け取ってもらえることがあります。私のSNSなどの発信で「近しいことを考えているな」と感じてもらっているようです。改めて、自分が信じているブレないものを発信し続けることの重要性を感じる瞬間であります。

Q 複業家と働くメリットは何ですか?

色々とありますが、専門性を活かした効率的な課題解決が可能な点ですね。
正社員の場合、幅広い業務を担当することが求められ、得意分野以外の仕事も任せる必要があるケースがよくみられます。しかし複業家の場合、すでに特定の分野に強みを持っているため、プロジェクトに集中することができます。

さらに、複業家のメンバーに対して、自身の得意分野を軸に、新たな挑戦ができる環境を提供することも可能です。
例えば今村さんは、もともと専門であるウェブサイト制作、システム担当で参画しました。ただ事業計画などにも知見をお持ちで、事業計画やプロダクト開発にまで巻き込み、スキルの幅を広げながら成果を出しています。
「自分はこのポジションだからこの仕事しかやらない」ではない、好奇心あふれる複業家と働いているのだと思います。

Q 最後に複業家との仕事を検討する会社の方へメッセージをお願いします。

何か新しいことを推進する。
グローバルへ事業展開する。
海外と初めて連携する。
挑戦をするとき、誰と働くかはとても重要になります。
働き手への捉え方、考え方を柔軟にすることで、貴社の可能性が広がると信じています。

人材の多様性が事業創造の源です。
WeGlobalは、企業様が日本中、世界中の複業家と面白い事業にチャレンジできるよう、全力で支援して参ります。

また弊社としても複業家と強みを合わせ最適なチームを作って、最高の仕事をしていきたいと思います。

お気軽にお声がけください。どうぞよろしくお願いいたします!

Xborder Works

日本から海外、海外から日本へのクロスボーダー事業 (新規事業開発・スタートアップ) に特化した複業・業務委託マッチングサービスです。
越境をおもしろく、可能性をあたらしく。

クロスボーダーな働き方に関心がある
個人の方はこちら:https://lp.xborderworks.jp/ 
クロスボーダーな業務委託採用に関心がある
企業様はこちら:https://lp.xborderworks.jp/company

聞き手:NANA
スペイン・バルセロナ拠点のフリーランス記者

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