限りなくブラックに近いグレー会社を辞めた話。
たまにはこちらも更新しようと思った時に何を書こうかと思ったところ、やはり昨年は人生の転機になった出来事が多くあった。その中でも特に大きかった出来事が転職だったと思う。本当は転職活動中にそのブラック加減をつらつらと書いておきたかったのだけど、実際はそうもいかず今になってしまった。
私がその会社に入ったのは、ハローワークで募集していた求職者支援の学校で三ヶ月学んだあとのことだった。
履歴書の書き方から面接の仕方など、本当に親切に色んなことを教えてもらったと思う。
そしてとにかく正社員になりたかった私は、大体の最低条件を満たしてそうな会社を片っ端から受けた。これが間違いの始まりだったと思う。
面接で社長とその息子の専務が出てきた。
色々と細かく説明はされたものの、緊張のあまりよく覚えてなく(これダメ)、とても親身になって色々な話をしてくれたアットホームな雰囲気を私は気に入ったし、とても好感触だったことは覚えている。
その後採用の電話を貰い、その時に結婚出産の予定はありませんか?と言われ、え、これもしあるって言ったらどうなんの…って思いながらも全くなかったのでありませんと答えた。
早速翌日から働くことになった。そこも今思えば少しおかしかった気がする。
仕事は2年半続けた。最初は、社長含め10人くらいのとても小さな会社だけど家族的な雰囲気でみんな親切だし年上のおっさんしかいないし居心地がよかった。
やることも本当に少なく、残業は1度もなかった。事務業務が主だったが、備品の買い出しや社長へのお茶だし(お茶の濃さまで細かく指定されていた)社員が差し入れてきた果物を切り分けたり、釣ってきた魚を小分けにしたりよく分からない雑務も多かった。トイレ掃除も、男性便器の清掃をさせられていて、尿石が詰まって水の流れが悪いからどうにかするように言われた時にはまぢで吐き気がした。なんで私がそんなことしなきゃならないの?って思ったけど黙ってた。
ミスをしても大して怒られない。基本的にお客が悪いというスタンスだったので、電話口で怒鳴っていることも多々。正直ドン引きしてた(笑)
職場は簡易的な作りだったので、扉を開けたら外だった。暖房は全然効かず、コートを着たまま冬は働いた。肩こりが酷くて辛かった。
分煙もされていなかったので、小さな事務所で煙草がずっっと吸われている環境。換気扇もろくに効かず、社内は埃だらけでネズミやゴキブリも多数発生していた。めちゃくちゃ掃除したけど、無駄だった。何度も泣いた。私のデスクにネズミの糞が転がってた時死にたくなった。
毎日家に帰るとすぐにお風呂に入った。段々、なんでこんな所にいるんだろうと思うようになった。
それでも、しっかりとお給料が貰えてれば我慢の範囲内だったかもしれない。そこも、めちゃくちゃだった。
面接の時に説明はされていたが、正社員なのに時給制で、2年半で30円くらいしか時給は上がらなかった(笑)残業はないから、お給料はほとんどずっと変わらなかった。
ボーナスも、貰えるだけありがたいというような年2回で一月分にも満たないほどだった。経営状態を考えれば当たり前かなとも思ったけど、同年代の人達の平均収入を考えるとあまりに少なかった。どんどんやる気が無くなっていった。1日も休まず遅刻早退をしないと皆勤手当が出たが、風邪をひいて病院に行ったり子どもが具合が悪く迎えに行ったりと1回でも早退なんてしたらひと月に1万飛んでいった。2回すると2万。子ども手当のような制度もあったらしいが、4月の給与明細を見て手当が無くなっていて何故かと社長に問い詰めたら3月から支給年齢を変えた。と言われたという恐ろしい話も。社員に告知することなく、社長の気分で制度がコロコロ変わるのである。
有給もなかった。謎の考えなのだけど、よく調べてみたらあの会社は日給月給制をとっていて、ブラック会社がよくとる制度らしい。
最低日数が20日と保証されていて、年末年始やGWなど極端に休日が多い時の20日に満たない分が、本来自由に取ることの出来るはずの有給として消化されていたらしい。
この程度の会社に有給を求めるな!と叫んだ社長を、まぢで狂ってんな…と思ったものです。(笑)いやいやそれ法律違反ですから!
というようなことがあり、更に色々な事情と向上心で、退職をさせて頂きました。
あそこでずっと働いてたら私どうなってたんだろ…って感じ。転職して本当によかったなって今は心底思っています。
この、限りなくブラックに近いグレーな感じの家族経営の会社は割と多いんじゃないかな?
人は親切だったし、残業も全くなく仕事も楽なので、向上心とかないけど正社員の肩書きがとりあえず欲しい人には最高の職場かもしれません。。。汚くて煙草臭くてもよければ。(笑)
この経験も、大切な人生経験だと思ってこれから先も頑張っていこうと思います。
読んでくださりありがとうございました。
そして、就職活動をこれからする皆様、転職をお考えの皆様、自分なりの納得のできる会社に入れるようささやかながら応援してます。
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