コルクラボ とプレーパーク(入って3ヶ月の僕がラボにもらったもの )
上の写真を見てほしい。
これは世田谷公園のプレーパークという遊び場の前に掲示してあるもの。
僕はこの掲示板の文章が大好きだ。
ちょっと見づらいかもしれないので、文字に起こしてみる。読んでみてほしい。
「自分の責任で自由に遊ぶ」
ここはプレーパークという冒険遊び場です。
「子供が生き生き自由に遊べる場を」と地域住民が呼びかけ「世田谷区こども部」と協働でつくっているプレーパークです。
この遊び場のモットーは「自分の責任で自由に遊ぶ」です。
公園が禁止事項ばかりになってしまったことへの反省と、〈子供が豊かに生きていくために地域のみんなが力を合わせて〉という願いが込められています。遊具もプレーリーダーとボランティアの手で作られています。
楽しい遊び場を作るため、お気づきの点はプレーリーダーまでお知らせください。
子供が豊かに生きていくためには、地域のみんなの力が必要だと言っている。ルールだらけの中で生きていたのでは、豊かさは育まれない。
自分で何が好きなのか、何がしたいのかを考え、チャレンジしていく。チャレンジの中には危険なことや、お友達に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれない。だから、地域のみんなが力をあわせて、子供のチャレンジを見守っていこう。というメッセージが読み取れる。
子供には心豊かに育ってほしい。
だって彼らが大人になったその先には、ルールを守って守って知り得た杓子定規な知識や経験が、それ程には活きてこない社会がきっとくるから。
あれ…
こないだ改めてこの掲示板を見た時、感じるところがあった。
ここで一旦話が飛ぶのをお許しください。
僕は最近コルクラボ というコミュニティに入った。
コルクラボ って何?
ということにシンプルにお答えする説明力がないため、リンク先を読んでいただきたい。主催のサディこと佐渡島庸平さんが、圧巻の分かりやすさで教えてくれます。
ちゃんと読んでくれた?
読んでくれたとして話を進めます。
プレーパークの掲示板で言っていることと、コルクラボ のコンセプトって根底ではかなり似ているのでは、と思った。ターゲットが子供と大人で異なっているだけで。
コルクラボ には禁止事項もあるけど、「ストーカー行為の禁止」などごく当たり前の事に限られている。
それよりも、自分を深く知り、好きな事に打ち込む後押しをすることを大事にしている。
子供が自由で豊かに成長するために、地域のみんなのサポートが必要だとプレーパークの掲示板で言っていたよね。
一方で、佐渡島庸平さんは文章の冒頭で「地域コミュニティ・会社コミュニティが崩壊し」と綴ってる。
コミュニティ崩壊後の社会で生まれ育ったぼくたちは、安心・安全を担保してくれるはずのコミュニティを経験できずに成長してしまった。ルールを守ることで、せめて安全だけは自分で確保しようともがいてきた。みんなそうではないと思うけど、少なくとも僕はそう感じてる。
だから、自由に遊ぶのが苦手な大人になってしまった。
僕は自分で作ったルールの外側に行きたくて、コルクラボ に入った。外側に出て自由に遊んでみたかった。
コルクラボ に入って3ヶ月。
ここで得られたと実感できているものがある。
それはみんなの「眼差し」だ。
プレーパークでいうところの地域の眼差しが、コルクラボ にはある。
だから、自由に遊んでも大丈夫。
間違えてもナイスチャレンジだと言ってもらえるし、チャレンジ自体を「聖なる一歩」だと暖かく迎えてもらえる。人生を大きく変える何かに辿り着くには、もう少しリハビリと模索の時間が必要だけど、この眼差しがあればきっと手にすることができる。
その証拠に、SNSの投稿が大の苦手だった僕が、このような長文を気持ちよく投稿できるようになってる。
僕はここでもう一度子供をやってみようと思う。
最後に、
もし機会があったら世田谷公園を訪れプレーパークを覗いてみてほしい(世田谷公園以外のプレーパークもあるので、そちらでも構わない)。なかなか危なっかしい手作り遊具が揃ってる。逆走して駆け上がらないと登れない滑り台なんかは、ルールを逆手にとっていて遊び心満載だ。
これを読んでいるってことは、投稿を最後まで読んでくれたってことだね。嬉しい!大好き!