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大勢の飲み会は好きですか?

この時期としては不謹慎なタイトルをつけてしまったが、飲み会がやりたいという話では決してない。
そもそも僕は、大勢の飲み会が苦手である。

なのになんでこのタイトルをつけたかというと、この問いに「好きです!」と答える人をあまり知らないからだ。僕の交友関係の偏りもあるかもしれないが、本質的にはみんな苦手なんだと思ってる。

なぜならば大勢の飲み会は単純に、コミュニケーションのハードルが高いか
らだ。その理由をいくつか挙げてみる。

・飲み屋はうるさいので声が通らない。
・会話の主体が目まぐるしく移り変わる。
・会話のグループがスプリットするので、出入りに失敗すると孤立する。
・いじられキャラに任命されてしまうと長距離爆撃が飛んでくる。
・長尺な発言は横やりキャンセルが入る。
・会が深まってくると、酔っ払いノリがマジョリティになってくる。
・タチの悪い飲み会は変なローカルルールが形成されるので、ノリについていけない。


僕は学生時代、飲み会に行くのが本当におっくうだった。
でもへんに付き合いが良かったため、高頻度で飲み会に行っていた。
社会人になると職種が営業ということもあり、毎日のように飲み会があった。飲み会に行くことが社内政治的にも得だと思い、誰よりも飲み会に行っていた気がする。


結果、大勢の飲み会が好きになった。


ということは全くない。
そもそもお酒が飲めないこともあるが、好きじゃない具合は学生時代とあまり変わらなかった。

しかし、飲み会を繰り返して悟ったことがある。

「飲み会は技術である」

ということ。
たとえば飲み会でいつもと同じ声量で話をしたら、いつもならヒットする発言でも滑る。逆にいつもなら滑るクオリティの発言でも、声量とかぶせるタイミング次第でクリーンヒットに持っていくことができる。

話法と作法を最適化することで、飲み会の苦手はそこそこ解消できるとわかった。


ところで、なんでこんな時期に開催されもしない飲み会の話をしたのか。


あのことは懐かしかったなぁ。


という理由では全くない。
むしろなくて清々している。

そうではなく、最近はやりのzoom会。
あれも同じ論理だと感じたからだ。

「zoom疲れ」なんて言葉が生まれるなんて数か月前は思ってもみなかった。そして昨日、60人規模のzoom会に顔を出して感じたことがある。

「なんかしんどい・・・」

しゃべってないのに、みんながこちらを向いている。
もちろんこっちに注目が集まってないのは分かってる。
そもそもROMで顔出ししてもいなかったので認識されてもいない。

分かってはいるがなんか怖い。

zoom会では、声量とかぶせるタイミングでヒットを狙うなんてことはもちろんできず、そもそもかぶせはご法度である。
会話を回している人と発言者がいる形式はどちらかというと学級会に近いのだろうか(学級会はみんながこちらを見てはいないけど)

「これは苦手だなぁ」

と思った。
と同時に、学生時代のあの感じを思い出した。

おそらく飲み会の話法に慣れていなかった学生時代の自分と同じで、zoom会の過ごし方がまだわかってないだけだと感じた。

そもそもzoomは会議向けの仕様で、オンライン飲み会などには最適化されてないとも感じるが、どちらにせよ僕自身が時代に合わせなければならない。まだよく理解できてないけれど、オフラインの飲み会と同様何かしらの技術があるはずだ。

オフラインの飲み会の違うのは、多くの人が等しく慣れていない状態でこの世界に放り込まれたということ。誰も慣れていないのでフォローもできない。疲れるわけだ。

いや現状を嘆くために筆を取った次第、では全くない。
この苦手感は人見知りとかコミュニケーション下手という当人の特性からくるものではない。このことを理解しておいたほうが気が楽だと思った。という話だ。

単純に新手のコミュニケーションのパターンが出てきましたな。
という認識でいよう。

そして、みんなと楽しくおしゃべりができるようになりたい。





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しゃび
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