世界の死
静寂の中で、影が舞う
街角に埋もれた言葉たち
風は涙を運び、記憶を溶かす
無数の声が消えた場所
廃墟に咲く、一輪の花
その根は、暗闇に絡みつき
過去を語ることもなく、ただ佇む
色褪せた夢の残骸と共に
星々が沈む時、私たちの視線も消える
愛した人々の笑顔さえも忘れ去られていく
死は静かな訪問者、優雅な舞踏家
私たちを包み込む、その無情な手で
見上げれば、空は切り裂かれ
雲が流れ、涙となって地に落ちる
命あるものすべてが謳う、この悲しみを
それでも心には、生き続ける熱がある
ああ、世界よ、お前は何故こんなにも美しい?
死という名の真実を抱きしめながら
私たちは、新しい朝を迎えるために
再び立ち上がる勇気を持つ。