
現実逃避で国が終わる - 2
影の中、囁く声
夢の彼方へと誘う
希望の光は消え果て
真実は忘れ去られる
瓦礫の街、静寂に包まれ
人々は微笑みを失い
虚構の世界に溺れて
心は闇に飲み込まれる
星たちは涙を流し
月はその目を閉じた
誰もが見ぬふりして、
運命の輪が回り続ける
金色の旗が舞い上がる、
虚無の中で揺れる影。
現実から逃げた先には、
地獄が待っていることを知らず。
嘘と欺瞞で築かれた城、
その崩壊音は耳鳴りとなり。
希望など遥か彼方へ、
私たちの手から滑り落ちてゆく。
気付けば夢も覚め始め、
後悔だけが残された道。
国は消え去り、人もまた、
暗闇に還る運命なのだろう。
