私利私欲の末路
富を求めて走り回る、
金の糸に心を縛られ、
欲望の海に溺れながら、
真実の宝は見えぬまま。
「もっともっと」と叫び続け、
隣人の笑顔を忘れ去り、
虚飾で飾ったその胸は、
空っぽな夢を抱えるだけ。
贅沢な食卓に並ぶ料理、
しかし心には味気なさ、
愛も友情も値段がつき、
心温まることは遠い過去。
権力の座にしがみついて、
他人の足元を踏みつけて、
栄光と思いしその影には、
孤独な夜が忍び寄る。
終わりゆく運命に気づかず、
虚像の城で遊び戯れ。
私利私欲は刃となりて、自らを傷つける悲劇よ。