コロナ禍を乗り越えたタピオカ屋、本当に美味い説【体を張って検証】
(2020/12/30追記:年内をもって閉店するタピオカ店がいくつもあるという情報を聞いています。このため、店舗数などの情報が大きく変わる可能性があることをご了承ください。
てか頑張って調べたのに泣きそう)
(2021/2/11追記:画像に載せたIDが間違っていることに今更気付きました。正しくは@хару_です)
こんにちは。
2019年に一大ブームが到来したタピオカ。私も遅れながらもしっかりブームに乗りました。
しかし、次第にタピオカブームは過ぎ去っているのが現状です。
また、コロナ禍で飲食店全体が打撃を受けており、家賃の高い都心の店舗や学生街にある店舗が大量に閉店する事態も発生しています。
そこで、私は思いました。
コロナ禍を生き抜いているタピオカ屋は本当に美味いのではないか、と。
そこで、今回はタピオカチェーン店のタピオカミルクティーをひたすら飲みまくり、売れてるお店の共通点を解明していきたいと思います!!!!!
概要
調査対象店:調査時に全国に店舗数が11以上(国際チェーンストア協会の定義より)あり、なおかつ東京都23区に店舗があるタピオカ店。公式ホームページやSNSで店舗数が把握できるものを対象とする。
調査対象ドリンク:一番一般的と思われるコールドのミルクティー(例外あり)。トッピングは原則タピオカのみ。サイズはM及びそれに準ずるサイズ。甘さは店側で標準あるいはオススメと定められているもの。氷は無料でできる範囲で一番少ないものにする。
最後の氷のくだりでん?と思われた方もいるかもしれません。一部のタピオカ店では氷無しの注文は追加料金がかかります。氷が無くなる分多くドリンクを入れないといけないからですね。
結構試行錯誤しながら進めていったので、写真の雰囲気がバラバラだったり迷走したりするのですが、どうか最後まで暖かく見守ってください。なんせ自身の健康を犠牲にしてますので。
注:店舗数は飲みに行った時の数字を基準にしているので、記事になる頃には変動があるかもしれません。また、どうしても実店舗が見つけられなかった店については省いてあります。ご了承ください。
調査結果
※ここから長いので、各タピオカに興味がない人は目次から「考察」欄に飛んでください。
・Gong cha(ゴンチャ)
ブラック(紅茶)ミルクティー ICED Mサイズ 甘さ少な目 氷あり ¥420 + タピオカ ¥70 = ¥490+tax
はい定番~!!!多分一番通ってるタピオカ屋。色々なところに店舗があるので通いやすいですね。
お茶は普通に美味しいです。なぜ「普通に」とかなめた書き方しているかというと、個人的にウーロンティーのほうが好みだからです。
タピオカは小粒で少し甘い味がついています。甘いものが苦手な人でも食べやすいです。
全体的に高評価をつけたいのですが、コスパは「普通」としか評価できないように感じるのと、氷少なめが選べなくなったせいで氷をかき分けながら飲まないといけなくなったのがマイナスです。(クソ、改悪だ……)
・THE ALLEY
ロイヤルNo.9 + タピオカミルクティー COLD Mサイズ 甘さ普通 氷なし ¥500 +tax
お茶がたくさんあっていつも混乱するんですけど、どうやらオススメらしいロイヤルNo.9にしました。(何故かホームページには書いていない。謎)
花の香りというか、果物の香りというか……なんか甘い匂いがする!テンション上がる!
と言いたいところですが、割と好みが分かれるかなあと。友人はダメって言ってました。
タピオカは大粒でシロップでの味付けです。別メニューの黒糖シリーズのタピオカは黒糖味になっています。
コスパの面では??って感じですね。最初は高いと思ってたけどハマると高く感じなくなるあの現象です。
個人的に、普通のミルクティーより盆栽シリーズや黒糖タピオカシリーズのほうがオススメです。値段上がるけど。
・TAPiCi
※おことわり:色がヤバいんですけど実物は異なります。もっとまともな色です。すいません。
アッサム + ミルクベース Ice Mサイズ 甘さ普通 氷少なめ ¥380 + タピオカ ¥70 = ¥450
えっ、量少なくね???
そもそも本来のメニューの半分くらいしか売ってなかったです。(テープで隠されてた)とりあえず定番っぽいアッサムティーにしましたがこれは普通においしかったです。
タピオカは生っぽい柔らかさといびつさ(ディスる意図ではないです。この愛らしさが好きです)。と言いたいんだけど、固め系と評している方もいたのでたまたまかもしれない。
コスパとしたらうーん……って感じではある。何しろ量の少なさがショックだったので。氷が小さくてなおかつ多いのでタピオカを吸うのが大変だった。
余談ですが一緒についてきた持ち運び用の網バッグ?みたいなのが地味に便利でした。
・Coco都可
タピオカ&プリンミルクティー COLD Mサイズ 甘さ普通 氷なし ¥505+tax
なんでプリン入れてんの?って思うかもしれませんが、単純ですね。早くもただのミルクティーに飽きた。
あと最初にプリンミルクティーを飲んだ時に感動した、というのもあるんですけど、なぜか今回はその感動を感じられなかった。残念です。
正直ミルクティーはいたって普通です。わざわざCoco都可に行くならフルーツ系のティーがいいかも。
タピオカはシロップで味付けされていて、小粒で固め。食べ応えがあります。ここが1番の特徴ですかね。
タピオカ店の中ではコスパが良いほうだと思います。
ちなみに:通常のミルクティーは¥470+tax です。
・PEARL LADY 茶BAR
蜜烏龍茶ラテ アイス 通常サイズ 甘さ半糖 氷なし + ブラックタピオカ ¥390
やたらほうじ茶と蜜烏龍茶推しの店でしたが、ここはピンときた蜜烏龍茶をチョイス。このお店は半糖がスタンダードらしい。
蜜とつくだけあってはちみつのような風味がしました。
タピオカはネチネチした感じでおいしいです。
全体的なクオリティを考慮するとコスパは最強クラスだと思っています!
・KOI Thé
ゴールデンタピオカミルクティー アイス Mサイズ Full Sugar(100%) 氷なし ¥560+tax
パッケージはおそらく限定品です。
高っけえ…………って思ったけどタピオカがかなり多めに入っているので量には満足です。節約したいならSサイズがおすすめです。
お茶は可もなく不可もなく。タピオカは黒糖でもなく無味でもなく絶妙な甘さのゴールデンタピオカです。小さいので噛み応えを求める人には向かない。
・瑪蜜黛
タピオカ瑪蜜黛ブレンドミルクティー ICE Mサイズ 甘さ普通 氷なし ¥490
お茶はともかくタピオカの少なさが気になってしまった……
もちもちで黒糖の味が染みていておいしいけれど、いかんせん少ないので満足度は下がってしまうかなあという感じです。
ミルクティーのバリエーションが多いのはいい所です。色々試してみたくなりますね。値段に見合っているかは個人の判断におまかせしますが……
・comma tea
commaロイヤルミルクティー Ice 甘さ標準 氷なし ¥570+tax
ただただ一言。うまい。決して安くはないけど。
お茶も美味しいし何より黒糖もちもち大粒タピオカが最高です。これだけで満足感大です。
一見ワンサイズのように見えますが、メニューの端に小さく「Sサイズは-50円」と書いてあります。(もっとはっきり書いてくれ)
看板メニューである焦がし黒糖ラテもいつか飲んでみたいものです。(高くて飲んでない)
・辰杏珠
ルールコンドラミルクティー ICE Mサイズ 甘さふつう 氷少なめ ¥480
薄々気づいている方もいるかもしれませんが、3連続で丸い容器です。(タピオカ屋あるある)
ここも美味しいしコスパも良いんですけど、これ飲む前にコンマティーを飲んだせいでどうしても比べてしまう……。お茶は同じような味なんですけど、タピオカの味がないように感じてしまうのがすごく残念です。
よく分からない(失礼)メニューが多いのが気になりますね。次行くならウバミルクティーとかカウカウゼリーとか頼んでみようかしら。
・Chatime
チャタイム ミルクティー Iced Rサイズ 甘さ50% 氷なし ¥440 + パール single ¥50 =¥490
この店のいいところはタピオカの量を選べるところと値段の割に量が多いところです。お茶はおすすめの50%にしましたが、デフォルトであまり甘くないので甘党は100%とかにしたほうがいいのかな。前抹茶を飲んだ時は甘くなさすぎてビビった。
タピオカはとにかく大粒です。しっかり食べたいならダブルがおすすめです。シングルだと少し物足りないかも。
個人的にはハニーシリーズが甘くておいしいです。
・台湾甜商店
甜ミルクティー COLD Mサイズ 甘さ通常 氷無し ¥500
私は甘党なのですが、ここのミルクティーは甘くなくていい。
タピオカは少し少なめのように感じますが、課金すれば4倍まで増やせるらしいので問題ないです。
お茶も食べ物もトッピングもとにかくバラエティ豊富なので通いたくなりますね。あと店内の雰囲気が好き。
・WHO'S TEA
台湾80年代ミルクティー アイス Mサイズ 氷なし ¥520
メニューに「濃厚」と書いてあったのでどんなものかと思っていたんですが、とりあえず美味いです(語彙力の無さ)。ゲロ甘でもなく甘くないこともなく。適度です。
タピオカが何故か楕円形だったのですが、私のときだけだったのでしょうか。でも美味いです。
この記事を書くにあたってこの店には初めて来たのですが、こんなに良いと思ってなかったです。想定外です。次はひげシリーズ(チョコレートフォームやチーズフォーム)かな!
・茶咖匠
紅茶ミルクティー ICE Mサイズ 甘さ70% 氷無し ¥420 + 黒糖タピオカ ¥70 = ¥490+tax
(お詫び)オーダーをミスった可能性があるのでもしかしたらタピオカ2倍になっているかもしれません。
私をタピオカ沼に陥れた魔のタピオカです。
お茶はもちろん美味しいのですが、何より黒糖のタピオカが沼です。どんなメニューに合わせても美味しい。
あまりにも優勝すぎて書くことがない。
ちなみに一番おすすめのメニューは黒糖タピオカシリーズ全般です。
・パールレディ
パールミルクティー アイス 通常サイズ 甘さ通常 氷なし + 台湾風黒糖タピオカ = ¥300
どうやらただのパールレディと「スイーツ」パールレディがあるらしいです。私は今回スイーツのほうに行きました。ただのパールレディには黒糖タピオカがなさそうなので注意です。
一言でいうと、「あまぁ~い!(スピードワゴン風)」
メニューの説明通りバニラっぽい香りがします。甘々の甘々なんですが不思議とくどくなりません。ただ私は甘党なので、甘いものが苦手な人はロイヤルミルクティーとかにしたほうがいいのかもしれないです。
タピオカは黒糖にしたはずなのにチョコっぽい味がします。パールミルクティーの甘さに引っ張られているのか何なのかわかりませんが許せます。
とにかく全体的に甘党向け・子供向けではある。本当の甘党はぜひチョコたぴ(タピオカの中にチョコが入っている、パールレディの名物タピオカ)で!!!
・春水堂
タピオカミルクティー アイス ¥500+tax
特に甘さや氷の量は指定できなかったです。
ここのタピオカの特徴は、アイスで頼むとドリンクの上に砕いた氷が載っていることです。ちょっと特別感が出ますね。冬は寒いけど
タピオカは小さめ味なしのはずなんですけど、改良されたのかミルクティーの甘さに引っ張られたのか少し甘く感じられました。
ちなみにここは食べ物も売っています。おすすめは豆花です。友人とゆったりお茶するのに便利なカフェです。
・Bull Pulu
ミルクティー Mサイズ 甘さオススメ 氷なし ¥400
ここまで色々なタピオカを飲んできて結構舌が肥えてきました。これが最後のタピオカなのですが、結論からいうと特に強い特徴はなかったです。
ただ安い。タピオカとは何者なのか試してみたい人はこのくらいの価格でいい。同じくらいのクオリティでもっと高い値段をつけているお店はいくつもあるので、400円で試せるのは嬉しいです。
あと店舗にもよりますが、カルピスやヨーグルト、ソーダが飲めるのは貴重だと思います。
考察
これで以上。長々と自己満足のレポートを書いてしまいました。
ここまで辛抱強く読んできた皆様は薄々お気づきかもしれませんが……
「コロナ禍を乗り越えたタピオカ屋、本当に美味い説」
説立証ならず
まあはっきり言ってバカ舌にはお茶の違いがなかなか分からないなあって感じでした。これはうまい!これは微妙!みたいなのは分かるけど、全体的な重要度でいうとお茶の美味さ<タピオカの美味さという印象です。そのタピオカの美味しさが割と店によってバラついてるので全体の品質としてはピンキリです。またお茶とタピオカの割合も結構重要だと感じました。
しかも必ずしも美味しさと値段は比例するものではないので店探しは難しいです。
じゃあオリジナリティのある商品を出せばいいのか?というとそうでもないのです。
現にゴールデンタピオカで話題になったkoitheは表参道店が閉店になってしまいましたし、私の周り及びネット上の評判が非常にいい茶咖匠も、コロナ前に比べて店舗数が減っています。
じゃあコロナ禍を乗り越えているタピオカ店のポイントは何か?
私は今回「店舗が11以上あるチェーン店」に絞って調査をしてきましたが、あえて定めなかった条件があるんですよね。
「都内の店舗数」
今回の調査で、タピオカチェーン店は「都内中心に店舗拡大している店」「都心も地方もまんべんなく展開している店」「地方中心に店舗拡大している店」に分かれることがわかりました。
なので今回、都内ではあまり聞き覚えのない店舗に行ったり、逆に都内で有名なタピオカ店がチェーン店の定義にあてはまらず行かないということもありました。(TP TEAや一芳は有名な部類に入りますが対象外でした)
言い方悪いですけど、一部のグループでは都会ではもうオワコンだからまだチャンスのある郊外や地方で店舗数増やすか!って考えてるようにも感じます。
現に、Gong chaは今でも全国に新店舗をオープンさせているのですが、東京というよりかは地方に力を入れて出店しているように見えます。(でも何がすごいって東京にもきちんと出店しているところですよね。流石ゴンチャ)
ソース元
https://mobile.twitter.com/gongcha_japan
またTaPiCiやKOI Théは地方中心の展開になっています。
興味深いのはTHE ALLEY。コロナ禍で渋谷の店舗を複数閉店しているんですが(ちなみにそのうちの1つは青学の近くらしい)、秋葉原店は元気に営業中です。まさかのアキバ。
実際に秋葉原店に行ってびっくりしたんですが、今でも若者が集まっているんですよね。流石に行列はできてませんでしたが。
おそらく、ターミナル駅である秋葉原を利用する若者の数少ない憩いの場兼流行り物を摂取する場 というアイデンティティーを確立させているのではないでしょうか。私の想像ですが。
ただそういった固定客がつくと経営においてプラスとなることは間違いないです。
以上、ここまで調べてみてはっきり分かったのは
・渋谷、表参道、原宿といった流行の発信地はモノの流行り廃りが激しく、長く営業し続けるのは難しい
・よって長く営業したい、またただ店舗数を増やしたいならモノの伝播スピードが遅い地方で店を出すべき
・しかし店舗を増やしたからといって話題になるかというとそれはまた別
というところでしょうか。
正直論文を書くのも苦手だし、タピオカを飲む過程が苦行すぎて考察まで頭が回らなかったので妙に煮え切らないオチになってしまいました。お許しください。
あとがき
ここまで調べてみて他にもわかったことがあるので書かせてください。
・開店する時は告知があるのに閉店は黙って突然、ということがまあまあある
・休業は閉店以上に告知が無いことが多い(調査期間中、何度か空振りしました)
・最近のタピオカ屋は店員が一人しかいないことが多く、時間がかかる
・タピオカ屋の跡地はタピオカ屋になりがち
・まともにタピオカの写真を撮ってる奴はもういない (今回タピオカの写真が下手なのは周囲の冷たい視線を浴びながら慌てて撮っていたからです。納得のいかない人は一回やってみてください。わかります)
・一日にタピオカを何杯も飲むとお腹を壊す
・毎日のようにタピオカを飲む生活をしたところ、動悸がするようになったり、眠れなくなったり、髪の毛がパサパサになったりした
・体重は意外と増えない
最後になりますが、この調査で結構な額のお金が飛びました。またあとがきで書いた通り健康面が犠牲となりました。
なので、どうか、この記事をみて面白いと思ったら、また同情する気持ちが湧いたら、
タピオカ一杯の投げ銭をお願いします………
有料欄はおまけタピオカ評価と個人的おすすめランキングです。(需要の無さ)
それではこのあたりで終わります。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
2020年 хару
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