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五輪私論その3 東京五輪テレビ中継のタイムテーブルについて

あと2日でソフトボールと女子サッカーが始まり実質オリンピックがスタートする予定となっていますが、

ここでは今回の東京五輪のテレビ中継のタイムテーブルについて個人的に思ったことを書きたいと思います。

まずNHKは総合テレビでは開会式の7月23日(金)の翌日からはニュースと気象情報そして看板番組である連続テレビ小説(朝ドラ)以外はほぼ一日中五輪の枠に充てられています。

競技も注目度の高い競技や日本人選手の活躍が有力視される競技が中心になっている印象ですがさすが公共放送なのでいろんな競技を中継してくれる印象もあります。

8月6日(金)の広島平和記念式典は例年通り生中継されるようです。

Eテレ(教育テレビ)も開会式の7月23日(金)の翌日からは一日の中の多くの時間で五輪の枠に充てられていますが注目すべきところは「幼児・子どもゾーン」(Eテレキッズ)は通常通り放送されるということです。

「おかあさんといっしょ」などの子ども向け番組は楽しみにしている子どもも多いのでたとえ五輪期間中でも中止はしないということなのでしょう。

他にも「NHK手話ニュース」は五輪期間中も放送されるようです。

聴覚障害の方のライフライン的な手話ニュースを中止せずに放送する姿勢は評価できます。

競技は総合テレビよりは注目度の低い競技(失礼ですが)・・・と思いきやそうでもないようです。

注目度の高い競技もかなりあり実質総合テレビの中継の補完的役割を果たしているといってよろしいかと思います。

BS1は7月24日(土)から8月7日(土)までは怒涛の24時間放送でやらない競技はないってぐらいにいろんな競技が中継される予定になっています。

BSニュースのみは五輪枠の合間に何度か放送されるようです。

BS4Kは朝から晩までBS8KもBS4Kよりはやや短いもののこちらも朝から晩まで五輪枠のようです。

特にBS8Kのほうに注目競技や日本人選手の活躍が有力視される競技が多いことが目立ちます。

注目度の高い競技を中継して8Kを普及させたい思いが伝わってきます。

次は民放テレビのタイムテーブルについて書きます。

民放テレビの地上波は7月24日(土)から8月7日(土)までは1つの局がメインになって朝から晩まで1日中中継しそれ以外のその他数局が競技ごとに数時間中継するようです。

その日のメイン局は「東京五輪プレミアム」というハイライト番組を深夜に放送するようです。

さすがに民放は視聴率を重視するのでNHKと比べても注目度の高い競技や日本人選手の活躍が有力視される競技を中心に中継する印象が強いです。

朝から晩まで中継する「メイン局」となるテレビ局ですが、

日本テレビが1番多く4回となっています。

テレビ東京が1番少なく2回でテレビ朝日・TBSテレビ・フジテレビはそれぞれ3回となっています。

5つのキー局が3回ずつ等分に分けられているわけではなく差が設けられています。

日本テレビが3回より1回多い4回となっている理由はよくわかりませんが、

テレビ東京が3回より1回少ない2回となっているのはネット局の少なさなどが理由になっているのではと考えられます。

五輪期間中のどの日においても地上波テレビ全局が同時に五輪枠に充てているケースはなくアンチ東京五輪派の方々にとって「逃げ場」となる番組は用意されているようです。

民放テレビのBS4Kでも一部の時間で五輪中継が行われるようです。

ただし民放地上波テレビやNHKと比べると五輪枠は少ない印象があります。(多い日は半日ぐらい中継する日もあるが少ない日は3時間程度とばらつきがある)

中継競技は民放地上波テレビと同様注目度の高い競技や日本人選手の活躍が有力視される競技を中継するようなので地上波の補完的側面が強い感じです。

その他のテレビ中継の情報としてはグリーンチャンネル(BS・CSなど)が馬術の中継を行うようです。

普段競馬中継を行っているチャンネルなのでその絡みでの中継ということなのでしょう。

ざっとタイムテーブルを見た中で中継されないもしくは中継が少ない競技もあるのですが、

そういった競技はネットで無料配信される予定なのでそちらで楽しむとよいかと思います。

ネットで見るオリンピック中継というのも現代的でよいかもしれません。

ちなみにラジオでも五輪中継は行われるようで、

NHKのラジオ第1放送では7月25日(日)~8月7日(土)までは朝から関連情報やハイライトを含めて晩まで五輪放送枠に充てられています。(だいたい朝10時ぐらいからですが8月7日は女子マラソンの中継のため朝6時40分ぐらいからと早い)

民放ラジオでも男子マラソンを全国ネットで生中継してその他の競技・種目を中継することも各民放ラジオ局の判断であるようです。

以上ざっとテレビ中継(ついでにラジオ中継)のタイムテーブルについて私見を織り交ぜながら書かせていただきましたが、

正直なところ五輪期間はまさに「オリンピック三昧」の中継体系になっているなあと感じました。

ただ民放のテレビ局で日によってオリンピック中継はしない放送局もあったりラジオでも局によってはオリンピック関連番組をほとんどしないところもあったり必ずしも「オリンピック一色」とは言い切れないようです。

要するにオリンピックを無視できない環境にはあるもののオリンピックが絡まない番組も普通に用意されており「オリンピックを避ける」ことが不可能なタイムテーブルにはなっていないようです。

しかしこれだけの放送枠を用意しておいてもし土壇場で五輪が中止や延期もしくは期間中での打ち切りになったら(可能性はゼロとは言えません)いったいどうなってしまうのでしょうか?

特にNHKは冷や汗ものだと思います。

一日中再放送ですべて埋め合わせるのか?それもまた一興(不謹慎ですが)かもしれませんが視聴者が満足のいく再放送番組をすぐに用意できるかは疑問です。

民放にしても一日中五輪枠に充てている日もあるのですからその日がすべて再放送などの違う放送になったら大変なことになります。

民放はスポンサーの関係もありますのでそのような事態は何としても避けたいところでしょう。

結局は開催しなければなおかつ打ち切りなく終了しなければテレビ局は大変なことになるので無観客でも開催しきってほしいというのがテレビ局の本音でしょう。

テレビ局は報道機関でもあるので五輪反対の意見も取り上げ中止や再延期の意見を取り上げることもありますが本心は「無観客でも開催しきってほしい」だと私は思っています。

とにもかくにも急転直下の事態がなければオリンピックの中継はあと2日で始まります。(コロナ以降はそんな「急転直下」が様々なことで何度も繰り返されてきたのでないとは言い切れないですが・・・。)

楽しむもよし避けるもよしゆるくつき合うもよし。

もうすぐ特別な期間がスタートすることになることだけは五輪テレビ中継のタイムテーブルを見てもはっきりとわかります。

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