Boundary : 境界
Message From
M110 (NGC205)
- アンドロメダ大星雲の伴銀河
今日は、アンドロメダ大星雲の伴銀河 M110 (NGC205) からのメッセージをご紹介したします。
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あなたとあなたの近しい人との間の境界が曖昧になっていませんか?
他者を大切に思うあまりに感情移入を起こしてしまい、自他の区別がわからなくなってしまうのです。
大抵は立場の強い方が、弱い方へ侵入します。そして結果的に、弱い方のエネルギーを吸い取るようになってしまいます。
大切に思うつもりが、かえって依存し、癒着し、搾取する結果となってしまうのです。
それを避けるために、相手の立場になって、なにが本当に大切で、なにが本当に必要なことなのかをよく考えましょう。
ブッダは「人からして欲しくないことは、人にもするな」と教え、またキリストは「人からしてほしいと思うことを、人にしなさい」と教えました。どちらも相手の立場になって考えるという意味では同じです。
無我の愛というのは、相手の必要を考えるのはもちろんですが、相手を信頼し、相手の生きる力や選択、成長、変化を信頼し、見守ることでもあります。ゆえに、愛するもののために祈りなさいと言われます。祈りとは愛と信頼を向ける行為であり、そしてそこに在り続けようとする姿です。
今一度、自分と近しい人との関係を見直してみましょう。
そして、愛と祈りとをもって接するように心がけましょう。
◆
人を思いやる心
もし、世界中の人々がみな、本当の意味で他者を思いやることができたとしたら、この世界にあるすべての問題は解決してしまうことでしょう。
思いやりとは、相手の立場に立って考えてみることであり、ちょっとした無私の行為を実践すること、優しさを表現することです。
これはまず、自分で自分のことを信頼できていること、そして相手のことをも信頼していることを意味します。
人は、自他共に信頼がないと思いやることができません。
思いやりと同情は明らかに違います。同情は自分視点であり、思いやりは相手視点です。
分離は恐れを加速させる
人間は、そもそも共同で生活したり、子育てをしたりするように進化してきました。DNAにそのように刻まれているんですね。
ホモ・サピエンスがこの地上に登場して500万年、そして文明と呼ばれるものを築き始めて5万年。その間も、人類は変わらず、親しい人々と共同で、生活してきました。
しかしそのスタイルが急激に変化してきたのは、産業革命以降と言われています。
日本では、太平洋戦争後にその傾向が顕著になりました。高度経済成長という言葉の影で、核家族化が進み、孤立する家族が増加しました。子育てや仕事におけるストレスは増大し、心の余裕がなくなっていってしまったのです。
これは、500万年という人類の長い歴史の中で、ここ数十年の話です。私たちは全くもって、現在のような環境に適応できる能力を持ち合わせていません。なんとか知恵を絞って対応していますが、世の中を眺めてみると、余裕のなさは明らかです。
分離感の中では、上手に生きて行けないのです。
そして、悪いことに、それは個々人の不安と恐れを増大させ、ますます分離感を助長してしまいます。まさに悪循環です。
お互いを理解し合うことから信頼は生まれる
こうして、現在人は分離感とそこから来る恐れにとらわれてしまったわけですが、こうしたことによって、他者をなかなか信頼することができなくなってしまいました。
共同生活という枠組みの中ならば、それは比較的容易にできていた事なのだろうと思われますが、孤立化の進む現代社会では、それを一から自分でやらなければならなくなってしまったのです。
そういう意味でも、私たちは大変な経験をしているわけですが、だからといってなにもしないわけにもいきません。
まずは身近な人たちとの信頼関係をつくっていくことからはじめることが大切です。
信頼関係を構築する上で、一番重要なことは、お互いを理解し合うということです。
理解のない所に信頼もありません。
まずは自分を理解しよう
ここで、直面する問題があります。
・自分で自分のことを理解しているのか?
・自分で自分のことを信頼しているのか?
ということです。
自分を信頼できている人は、自分の良いところも悪いところも、長所も欠点も、よい癖も悪い癖も、理解しています。
そういう人は、自分の使い方がわかっています。
だから、どんな時に、どう行動すればよいかがわかるのです。
それは当然、自信につながります。
自分を信頼できるようになるのです。
自分のことをよく知らない人は、自分をどう扱ったらいいのかよくわかりません。
だから、いつも失敗したり、うまくいかなかったりします。
説明書を読まずに当てずっぽうでやっているようなものです。
それではうまくいきませんね。
当然自信もなくなります。
自分のことを正確に知ることが大事なのです。
自分自身を判断しない
自分を正確に知るにあたって大切なことは、何が出てきても、よいとか悪いとか判断しないということです。
つまり、ありのままの自分を、そのまま見ることが大事なのです。
私たちの多くは、生まれたときからずっと、親や周りの人々から、たくさんのレッテルを貼られ(判断され)てきており、それが自分の真の姿だと思いこんでいます。
しかしながら、判断というものは、そもそも相対的なもので、何かと比較していたり、特定の状況下で与えられるものです。だから、判断は当てになりません。それは絶対的なものではなく、変化するものだからです。
『たいせつなきみ』
マックス・ルケードという人が書いた、『たいせつなきみ』という絵本があります。
それはこんなお話です。
物語は、木彫りの小人ウイミックたちが、互いにシールを貼り合っている様子から始まります。そのシールは、金色の星のシール、もう一つはねずみ色の丸いシールです。
小人たちは、見栄えが良かったり、才能があるウイミックには金色のシールを、見栄えが悪かったり、才能があまりなく、失敗の多いウイミックには灰色のシールを、というように、お互いにシールを貼り合いながら生活をしていました。
物語の主人公である、パンチネロは、灰色のシールを貼られてばかりのウイミックでした。いつも失敗ばかりで、気がつくと、体中が灰色のシールだらけの姿になっていました。そんなパンチネロは次第に自信を失い、自分は役立たずで、価値のないウイミックだと思うようになっていったのです。
そんなある日、パンチネロは、ある一人の少女と出会います。ルシアという名前のそのウイミックは、他のウイミックたちとどこか違っていました。ルシアには、金色のシールもねずみ色のシールもついていなかったのです。
パンチネロは、ルシアに尋ねました。「僕も君のようになりたい。もう誰からもシールなんてはられたくない。どうしたらそうなれるんだい?」 それに対するルシアの答えは、彫刻家エリを訪ねるようにというものでした。
ルシアの勧めに従い、パンチネロはエリの家に向かいます。家に着き、中に入ると、誰かがパンチネロを呼ぶ声がしました。
「パンチネロかい?」
声の主は、彫刻家のエリでした。エリがパンチネロや他のウイミックを造ったのです。
エリは、体中ねずみ色のシールだらけになっているパンチネロに対して語りかけました。
「おまえは、他のウイミックから”だめなやつだ”というレッテルを貼られ、おまえ自身もそう思っているかもしれない。だけれども、わたしにとっておまえは大切な存在なんだよ。なぜなら、おまえはわたしがこの手で造った作品だからだ。」
エリは、そうパンチネロに対して語りかけたのです。
1万円札は汚れていても、輝いていても1万円
ナリ心理学というブログに面白い記事が書かれていましたので、少しご紹介します。
一万円札に うんこついてるからって、 五千円の価値しかない。 なんてありえません。
http://k-nali.hatenablog.com/entry/2016/12/22/065116
詳しくは本文を読んでみてくださいね。
1万円札にうんこがついていたら、確かに驚きますが、だからといって1万円の価値が低くなるわけではありませんね。
同様に1万円札がどんなに金ピカに輝いていたとしても、やっぱり1万円の価値は変わりません。
その人が本来持っている、価値や才能や能力といったものは、周囲の価値観とは全く関係ないんです。
あなたは、あなた自身で100%!
それ以上でも、それ以下でもありません!
あなたはあなたとして完璧なのです!
だからこそ、まずは、自分を判断せずに、ただ、ありのままを見ていきましょう。そして それをそのまま受け入れましょう。
もちろん、得意なこともあるでしょうし、苦手なこともあるでしょう。でもそれを知っているのと、知らないでいるのとでは、全く違います。
自分をよく知っていれば、どんな時に、どうすればよいのかすぐわかります。
それがあなたの自信を育てるのです。
自分を信頼できる人は、他者をも信頼できる
自分を理解し、自分を信頼できている人は、他者のことも理解しようとし、また信頼することができるようになります。
私たちが、いつのまにか、他者をも信頼できなくなってしまった背景には、自分自身のことがわからずに、信頼できなくなっていたからなんですね。
自分を信頼できない人の口癖は、大抵、
「どうしたらいいかわからない...」
「どうせ自分には...」
「私には無理...」
というものです。
自分が信頼できないので、方法論に頼ろうとします。それが、
「どうしたらいいかわからない...」
という言葉の表れです。
How to的なものは、自信のある人が取り組んだ結果でしかありません。
実際にそれが、自分に合っているかどうかは、自分をよく知らなければわからないことですね。
というわけで、繰り返しになりますが、まずは自分をよく知りましょう!
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