ドイツから来たチアゴ先輩がリヴァプールにもたらすもの
調整試合を見た人はこう思ったと思います。
チアゴ先輩の移籍は大正解と。
クロップがリヴァプールに来てから、
チームが何段階かに分けて進化をしてきました。
そしてその進化がいよいよ最終ステージに入ったなというのが感想です。
ざっくりと言ってリヴァプールにはこんな弱点がありました。
■守備がモロい
リヴァプールの代名詞。
ファンダイク、アリソンの加入でこの不具合を解消。
■エンストする
時に大量得点する試合もあれば、
アクセルが振り込めずエンストする場面が結構ありました。
ですが昨シーズン、大量得点こそなくなったものの、
それがいい意味で分散され相手よりも1点多い状態を作り出す事に成功しプレミアリーグ制覇に輝きました(ですがリーグ再開後はエンスト状態が頻発)。
■引かれたら崩せない
これが最後に残った弱点でしょう。
プレミアリーグでは上位チームのパスや前に出てくる相手にはゲーゲンプレスがはまるため戦術がそれなりに機能しました。
しかしバーンリーなどの自陣ゴール前に引いて固めてくる相手にはスペースが生まれず攻撃が機能しなくなる場面が度々見られました。
今回リヴァプールがチアゴ先輩を取ったのは
引かれた状況を打開する為だと思っています。
チアゴ先輩のパスセンスは調整試合を見た人ならば説明不要でしょう。
そしてそのチアゴ先輩を語る上で特に外せない能力が下記2点です。
・浮き玉大好き
昨日の試合でも何度か見せました。
ワンステップでサイドチェンジや、浮き玉処理を得意とするフィルミーノ、同じく浮き玉パスが好きなファビーニョとは感性も近いはずなのでゴール前への浮き玉は今後何度も見られるでしょう。
最近はダイレクトボレーでのスルーパスも開発中なのでこれも併せて近々見ることが出来るでしょう。
・小回りターン
昨日の調整試合では相手が完全に引いた状態に近かったので、
背後から寄せらせるというシーンはそれほど多くはありませんでした。
恐らく次の試合では止まった状態からの超絶ターンが見れるはずです。
チアゴのパスセンスとターンと持ってすれば
恐らくリヴァプールの最後の弱点である「引かれた相手を崩す」作業は
高確率で解決出来そうです。
・割といいタックル
テクニカルな部分だけでなく割と体を張ります。
若い頃はそれ程でしたが年を経るに連れて体をはるようになりました。
ですがたまに足の裏を見せる事があるなど守備に課題が全くないとはいえません。
昨日もPKを与えアリソンにPKストップの見せ場を作るなど、
仲間思いの面もありますがそこは注意してほしいです。
年々いい意味でリヴァプールらしさが無くなって行きそうですが
そんなシーズンになることを祈って。
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