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クラブジャグリング練習法?

安xこと、安江でございます。私はジャグリングをはじめて6年目、公園等でマイペースにジャグリングを楽しんでいます(大会に出場し、賞を頂いたことも(一応)あります)。今回は、”今まで他の道具に取り組んできたけど、そろそろクラブをはじめてみよう!”という方向けにクラブジャグリングの教材ビデオ(オンライン)の紹介を行っていきます。特に問い合わせが多い内容に沿っていこうと思います。

※本記事はジャグリング初心者が作成しており、情報には不正確性が伴います。あらかじめご了承下さい。

※なお、下記リンクの通り、ジャグリングに関わる情報をまとめたコンテンツが整備中です(2024年11月現在)。一刻も早くこの記事が時代遅れとなってくれることを期待しています。



基本事項

まず、クラブジャグリングを練習する上で注意した方が良いことを何点か挙げておきます。

・他道具(特にボール)をしっかりやった方が良い

クラブは他の道具に比較して大きさもあり、回転という要素が加わるため、投げ上げが不正確だと衝突を起こしやすい道具です。クラブの練習効率を上げるためには、ボール等の他道具にも取り組み、技の構造等の基本事項を把握しておくことが大切だと思います。

・落とし過ぎない

これは他道具にも言えることですが、クラブは落とした際に遠くへ転がっていくこともしばしばあるため、落とし過ぎると練習時間を大きくロスしてしまいます。加えて、あまりにも落とし続けてしまうとクラブを投げる姿勢が悪くなってしまい、結果的に練習効果がマイナスに転じてしまうこともあります。

クラブで技を練習する際には無理に難しすぎる技に時間をかけすぎず(トライしてみることは大切!)、しっかりとキャッチで終えられそうな技に時間をかける(難易度の高い技でも簡易版にして取り組む)ように心がけると最短で上達できると思います。

・目標よりも少ない本数での練習がキモ

例えば、3本のクラブ技を習得するならば、2本や1本での練習に時間をかけよう、ということです。先程の話にも繋がっていますが、本数を減らして練習に取り組むことで、落とし過ぎることなく反復の時間をしっかりと確保し、投げる姿勢を崩さずに済みます。目標よりも少ない本数での練習は技の構造を把握する上でも非常に大切なことで、5本以上の技を練習する際には欠かせません。

これは私も守れておらず、反省中です…..


・上級者とパッシングをしよう!

パッシングとは、下の動画のように、クラブをキャッチボールのようにして他のジャグラーと投げ合うものです。

上級者とのパッシングには大きな利点があります。それは、上手なクラブの回転を体感することが出来ること。クラブの回転は非常に制御が難しく、高く投げ上げるほど難易度は上がります。上級者の投げるクラブは非常にキャッチしやすく、上手い回転のクラブをキャッチし続けることで、自然と自分の投げ方を向上させることが出来ます。また、シンプルに会話のきっかけとしても良いですね。(海外のジャグラーとも交流できます!)

身近な練習環境にクラブ上級者がいるようであれば、すぐにパッシングをすることが出来ると思います。ぜひ、声をかけてみてください。

とはいえ、身近にクラブをやっている人がいない、ということも多いと思います。その場合は、大会・交流会に顔を出し、クラブを投げているジャグラーに勇気を出して声をかけてみると良いと思います。


大会の例だと、JJFが挙げられます。全国のジャグラーが集まるイベントで、クラブジャグラーも多く駆けつけます。



クラブを専門とするジャグラーを中心に集まっていることもあります。どれも経験問わず参加できるもので、フランクな雰囲気です。一部を紹介します。

※いずれの練習会も日程の告知は、X(旧Twitter)アカウントでお知らせされます。ジャグリング練習会の情報は X(旧Twitter)で検索することが主流となっている状況です。(2024年11月現在)

・関東パッシング練習会

主に新木場の体育館で行われている練習会です。
日程はX(旧Twitter)アカウント:@KantoClubPass にて告知。


・中部パッシング練習会

名古屋を拠点としている練習会です。
日程は X(旧Twitter)アカウント:@ChubuClubPass にて告知。


・枚方練習会

関西の練習会です。クラブを用いてバレーを行うクラブバレーも行われている模様。
日程は X(旧Twitter)アカウント:@kansai_cvolley にて告知。


・クラブバレー合宿

クラブバレーを中心に行われている合宿です。パッシングの上級者が集まるため、パッシングを上達させるチャンスも十分にあると思います。
日程はX(旧Twitter)アカウント:@clubvolley_jp にて確認可能です。


また、1人でパッシングをある程度練習することも出来ます。

この動画で紹介されている練習をやっておくと、効率よくパッシングを上達させることが出来ると思います。他にも1人で出来ることは多く、工夫してパッシングに備えるのも面白いでしょう。


・困ったら質問してみよう

技に取り組んでいるときは分からないこと等も多いと思います。その場合は、大会・交流会で見かけたクラブジャグラーに質問してみると良いと思います。また、X(旧Twitter)やInstagramを通じて質問するのも面白いでしょう。特に、Instagramでは海外の強豪と話すことが出来ます(#clubjuggling 等で凄腕の動画が検索可)。自分の動画を送りつけて添削してもらう方法が最も簡単でしょうか。外国語を扱うことが不安な場合でも、とにかくジャグリングをしている様子を伝えることが大切です。ジャグラーにとってジャグリングは最大の共通言語であり、言葉では通じないことまで良く伝わるはずです。


3クラブカスケードのやり方が分からない

正直なコメントとしては頑張れ!というのが大きいのですが、YouTube上の教材を紹介します。

プロパフォーマーのジャグラーコーヘイさんが解説している動画。非常に丁寧な動画で、クラブの構造から説明されています。クラブの扱い方が全く掴めないという方にオススメです。続編も以下のリンクにまとまっています。


カスケードの次は何をやったら良いのだろう?

・基本技集

大会出場経験も豊富なたくぞーさんの動画。スムーズな投げっぷりが気持ち良いですね。これを参照して育ったクラブジャグラーも多くいるはずです。4クラブ技集も投稿されており、要チェックです。


パフォーマーであるエクストリーム芹川さんの動画。ややマニアックな技や難度の高い応用技(いわゆる高火力技)まで確認したい場合はこちらの動画が参考になると思います。

他にもYouTubeで検索してみると様々な動画があります。"club juggling tricks"や、”クラブジャグリング 技” などで検索してみましょう。



WEBページもあります。こちらのページには、昔ながらの技がたくさん収載されています。解説は英語ですが、イラスト付きで楽しく技を学ぶことが出来ます。


ジャグリングショップナランハから書籍も出ています。5本クラブのカスケードまでイラスト付きで幅広く解説されており、パッシングやクラブを使ったゲームも紹介されています。一読の価値あり。


フローリッシュ・フラリッシュのやり方が分からない

実は、一言にフローリッシュ・フラリッシュと言っても様々な流派があり(クラブがくるくる回ればOK?)、何とも言えないのですが、最も一般的な形は以下の動画で解説されています。

ちなみに、筆者の感覚では、クラブを鉛筆握りのようにして人差し指と中指で挟み、内外1周ずつ回し、クラブを上に持ち上げるようにして遠心力を味方にすると楽、、、というイメージなのですが文章では伝えきれませんね。

やや話が逸れますが、このチャンネルではボールを中心に幅広く教則や企画が投稿されており、気になる動画があればチェックしてみても良いでしょう。


上で紹介した形のものは、やや難度が高いため、こちらの動画も参考になると思います。

ジャグラーまろさんの動画はいずれも非常に丁寧な解説がなされており、見せ方も含めて学ぶことが出来ます。クラブジャグリングに限らず、ジャグリングについて幅広く学ぶことが出来るため、チャンネルの他の動画もチェックすると良いと思います。クラブジャグリングについては以下のプレイリストにまとめられています。


カスケード程ではありませんが、フローリッシュ・フラリッシュについてはYouTube上で解説が多く掲載されています。"club juggling flourish"等で検索してみると、海外ジャグラーのバリエーションに富んだ技・解説が確認できます。

マルチプレックスのやり方が分からない

一度に複数本のクラブを投げ上げる"マルチプレックス"のやり方については正直、説明が難しいです。基本的な練習方法は、下の動画のステップを踏めば大丈夫だと思います。両方とも同じ回転で投げる投げ方(下の動画で少し解説されています)もありますが、今回はよりメジャーな回転数が2つのクラブで分かれる投げ方を中心に説明します。

マルチプレックスには2通りのクラブの持ち方があり、それぞれに良さがあります。どちらも、内側のクラブはグリップ寄りを握り、外側のクラブはボディー寄り(膨らんでいる方)を握るようにしています。2回転と1回転でクラブを分離する場合、内側のクラブが2回転です。
この動画では、2本のクラブを同時に持つとき、内側のクラブの持ち手(青い方)が外側のクラブの持ち手の下に来るように持っています(下図:右手です)。投げ上げるときに少しだけ親指で上のクラブを引っかけるようにすることが必要ですが、しっかりとクラブを握ることが出来るため、ミスが起こりにくいです。有名なジャグラーだと、谷岡健人さんがこちらの持ち方を採用しているそうです。



もう一方の持ち方では、内側のクラブの持ち手(青い方)が外側のクラブの持ち手の上に来ます(下図:右手です)。投げ上げる際に少ない力でクラブが飛んでいきます。一方で、内側のクラブが外側のクラブに対して引っかからないため、内側のクラブを落としてしまうリスクが少々上がります(技術力が高ければ問題が無いのかもしれない)。これは個人的な意見ですが、持ち手が短いクラブだとやりづらいように思います。有名なジャグラーでは、高橋優弘さんがこの持ち方を採用しているそうです。



レベルアップを目指すには

クラブジャグリングの技を学んでいく上で参考になりそうな動画・ポイントをコメント付きで紹介していきます。

・最短で回転制御を上達させるにはフラット

クラブを無回転で投げる技です。得意・不得意が大きく分かれる技であるため無理をして練習する必要はありませんが、この技を習得することでクラブの回転を制御しやすくなり、効率の良い上達に繋げることが出来ます。

上の動画はプロパフォーマーのこうらさんのもので、日本語でフラットが解説されている貴重な動画です。


また、クラブを体の外側から投げるアウターという技(こちらは問い合わせが非常に多い)は、こちらの動画で解説されています。非常に多くの派生技があり、時間をかけて練習する価値の高い技です。動画を投稿している鈴木さんはマニアックな3クラブから迫力ある5本以上の技まで披露するジャグラーで、チャンネルには演技動画も多く掲載されています。また、ハンドル(持ち手)の短いドルフィンクラブを使用しており、日本では比較的珍しいです。ドルフィンクラブを使っている方は参考になることが多いと思います。


・スイングを身につけてクラブに親しむ

英語での解説にはなりますが、クラブを振り回すスイング系の技の基礎を丁寧に説明しています。スイング系を学ぶことでクラブのコントロールを向上させることが出来、体の周りを通して投げるボディースロー等の技も比較的速く習得できるようになります。時間に余裕がある方はぜひ、この動画をしっかりと見て下さい。スイングは派生技を習得しやすく、演技作りにも繋がると思います。

こちらのThe Throw Zone のチャンネルでは、初心者向けの技からかなりマニアックな技に至るまで幅広く解説されており、Patreonでは有料コンテンツもあるようです。

やや話は逸れますが、2回転についても徹底的に解説しています。多回転が苦手な方はチェックしてみて下さい。以下のリンクに初心者向けの教則がある程度まとまっています。



・ボディースローには時間をかける

体の周りを通すボディースローは迫力がある一方で、習得に時間がかかるものです。3クラブで習得を目指す場合はしっかりと1本や2本で練習を行いましょう。また、ボディースローの中では上の動画のように足の下を通すアンダー・ザ・レッグが最も取り掛かりやすいと思います。


足の下の要領で腕などを通すことも出来ます。ある程度足の下等に慣れてきたら、複数の角度から技の構造を示している下の動画を参考にして他の技に挑戦してみるのも良いと思います。


また、幅広くボディースローを研究したい方は以下の動画がオススメです(ややマニアックなものも多いです)。ちなみに、このアカウント(Ameron Rosvallさん)では"Sin Umbra"という長編動画で超絶テクやアイデアが披露されており、日本でも大きな話題を呼びました。SNSでも気さくに話してくれる方です。



ボディースローというと、日本のトップジャグラーである高橋優弘さん(先程動画で紹介しました)の影響で、股の下を通す技に憧れる方も多いですね。非常に難易度が高く、習得は難しいですが、コツ等を解説している動画を紹介したいと思います。

この動画はJason Garfieldさんが投稿しています。WJFという技に重きを置いた(オリンピック的)国際ジャグリング大会の代表で、自身も国際的な大会で優勝経験がある実力者です。WJFのページでも、いくつか教則ビデオをリリースしています。



・ボディーロールで技の幅を広げよう

ボディーロールとは、体の上を転がす技のことです。空中にクラブを投げ上げるものとは違った魅力があり、大きく技の幅を広げることに繋がります。
難易度もそこまで高くなく、比較的挑戦しやすいと思います。
この動画は、Lauri Koskinenさんが掲載しており、使用しているのはドルフィンクラブです。ドルフィンクラブを用いた技解説は他の動画でも見ることが出来るため、ドルフィンクラブユーザーは必見です。英語での解説ですが、ジェスチャーも交えた説明であり、非常に分かりやすいです。他の動画も幅広いジャンルの解説ばかりで面白いですね。


その他教則ビデオ

筆者が個人的に面白いと思った教則ビデオを載せていきます。自分の個性を磨くきっかけになる動画もあると思います。

・クラブバランス

クラブをクラブの上に乗せる技です。それなりに難易度はありますが、慣れるとそれなりに決まる(?)ようです。
他にもエクストリーム芹川さんによる応用技の解説があるのでチェックしてみて下さい。


・ショルダーパッド

ややマニアックな技ですが、拡張性抜群。他の技とも組み合わせやすいので、ぜひ習得しましょう。


・バズソー(Buzzsaw)

独特な動きの技で難易度はかなり高いですが、決め切ると他のクラブジャグラーから賞賛されること間違いなし。
この動画を投稿しているLucas Aguirreさんは独特のグルーヴが特徴で、どの動画も見ていて非常に楽しいです。


ちなみに、以下のリンクでもBuzzsawの解説がされています。ショート動画がどれもコミカルながらも真面目にジャグリングに取り組む様子が伝わってくるもので面白いです。


・コンタクト系

体の上を転がすことに特化した技です。3本の技は難しい、という方もぜひ挑戦してみてください。筆者は苦手な系統です。この動画はシリーズになっており、非常に多くの技が紹介されています。



・マニピュレーション

幾何学的な見た目にこだわった技の紹介ビデオです。このチャンネルには教則も多く掲載されています。多くの動画が投稿されているため、やや見づらいチャンネルですが、他の動画もチェックしてみると面白いと思います。


・リストトラップ

ややマニアックな技術ではありますが、使い方次第ではカッコ良く振る舞うことも出来ます。この動画の説明では少々細かい内容も説明されているため、慣れないうちは、多少のことは聞き流すくらいの感覚でも良いかもしれません。


個人的にはこちらの動画の後半に紹介されている応用例が非常に好みです。演技作りで特に参考になると思います。


・Extensions

ただ好きな動画を貼っているだけですね。フワっとした投げ方が特徴のジャグラーなのですが、言葉をほとんど使わないで練習法を説明してくれるところがとても好きです。


おわりに

今回は私の経験則に基づいたクラブジャグリングの効率的な練習法(?)を説明してきましたが、実を言うと、練習がそんなに”効率的”な必要を感じていません。たまに、”上手くなる”必要も無いかな、と思うくらいです。落ちたクラブを拾うことが楽しいことでもあります。とにかく楽しければ何でも良いと思います。今回紹介した動画や技のうち、どれか1つでもお気に入りが見つかれば幸いです。

ぜひ、クラブジャグリングを楽しんで下さい!

(終わり)


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