素人が準備1か月でクラブパス演技に加わった話
皆さん、お疲れ様です。安x(やすエックス)こと、安江でございます。
今回は、東大五月祭にクラブパスの演技で出演した際の経験を書いていきたいと思います。クラブパッシングは楽しそうだけど難しそうだから、と諦めてしまっている皆さんに少しでも勇気を持ってもらいたいと思っています。
概要
年明け頃だったでしょうか。Malabaristas所属の同級生2人からの誘いを受け、2つ返事でチーム演技への参加を引き受けました(というか、チームに入れてもらいました)。
以下、演技の概要です。
・出演イベント:学祭(東大五月祭)
・道具:クラブ(パッシング)
・人数:3人
・構成メンバーの特徴:チームで大会優勝経験のある いしかわ君、学祭での チーム演技経験がある ひろと君(本職はディアボロ・左利き)、6本クラブのパス中に2回転が投げられるかどうかの私(ソロクラブ歴は5年、あと左利き)
演技構成はメンバーの2人に作ってもらいました。
演技に向けた準備についても書いていきますね☆
・準備期間:1か月弱(5月中旬の本番に向けて3月末から練習開始)
・練習頻度:週5~6時間程度(3時間練習を週2日で、そのうちの1~2時間はアップ)
困ったこと
・相手に対してクラブを投げる場合と、自分の上にクラブを投げる(セルフ)の投げ分けが全くできず、特に、ポップコーンという技(後半に登場する本番の動画で2:20頃から登場する)には苦戦した。
・音楽に合わせて投げることが非常に難しかった。
・クラブを高く投げるクセのせいでパスのテンポが狂いがちだった。
・回転を手首でコントロールするクセのせいでパスの際に回転が狂いやすく、取りづらいパスが続いた。
・感覚を言葉にするまでに10秒以上かかるため、演技どころか練習でも上手く疎通できなかった。
・私生活で予定が埋まっている中の練習はちょっとしんどかった。
対策
・相手に対してクラブを投げる場合と、自分の上にクラブを投げる(セルフ)の投げ分けが全くできず、特に、ポップコーンという技(後半に登場する本番の動画で2:20頃から登場する)には苦戦した。
→とにかく1人のときにボールで練習。壁に向かって投げる動作と上に向かって投げる動作を連続して行う練習を毎日自宅で30分程度行いました。
・音楽に合わせて投げることが非常に難しかった。
・クラブを高く投げるクセのせいでパスのテンポが狂いがちだった。
→パッシング演技の動画をひたすら視聴
あとは、ひたすら腕を前に向かってかつ、一定のテンポで振り回して1日を過ごしていました。パスをする右腕が上がりやすくなるように、荷物も左腕で抱えるように心がけました。
・回転を手首でコントロールするクセのせいでパスの際に回転が狂いやすく、取りづらいパスが続いた。
→1回転、2回転、3回転をクラブ1本で練習(1人)。ゆっくり回転をかけるように心がけ、キャッチ位置が安定するように徹底。慣れてきたら3カスケードの合間に回転数と高さの変化をつけました。アップの時間はこの練習に費やすイメージ。
ちなみにこの練習はクラブジャグラーなら誰しもやっているものですが、私の怠慢でサボっていたに過ぎません(´;ω;`)
ただ、時間を費やして丁寧に(当社比)行いました。
・感覚を言葉にするまでに10秒以上かかるため、演技どころか練習でも上手く疎通できなかった。
→改善不能。ただ、メンバーに遠慮して自分を責めることを止めました。
パッシングで大切なのはコミュニケーションだと分かったので、とにかく何かを話すこと(暑いとか速いとか)を心がけました。パスが高い・低い、回転が多い・少ないに絞り込んだ思考をすることで、多少は状況を伝えられたかもしれません。
・私生活で予定が埋まっている中の練習はちょっとしんどかった。
→私の場合はハチミツの摂取で体調が良くなりやすいため、ひたすらハチミツが含まれた食品を摂りました。また、練習時にパフォーマンスが落ちないように、空腹を避けるようにしていました。
本番
とにかく、みんなに迷惑をかけない、ではなく、みんなで演技を作り上げる!という気持ちを大切にして臨みました。
ひょろい眼鏡が私なのですが、下手だなぁ…(・・;)
色々とズレまくってますね。
ただ、演技を成り立たせるだけの技術は何とか身に付いたかな、とも思います。晴れという好条件の中で、楽しくステージに立つことが出来たところが良かったですね。
終わりに
適切なステップを踏めば、1か月程度で学祭演技に混ざることが出来る程度にまでクラブパッシングの技術を高めることが出来ると分かりました。
確かに、私のソロクラブ歴は5年に及びますが、パッシング自体はほとんど出来ない(今もそんなに上手くない)状態でのスタートでした。
団体演技に興味はあるけど自身は無い・時間が足りないとクラブパッシングを敬遠してきた方は、この機会に楽しいクラブパッシングに挑戦してみて下さい(^▽^)/
おまけ
おそらく皆さんが経験することは無いですが、記録には残しておこうかなという出来事や感想を記します。
日程が詰まっている中での練習が良くなかったのか、本番1週間前頃から認知機能が著しく下がってしまい、非常に困りました。
レジでお金が上手く払えなくなる、目が良く見えない状態になり、あちらこちらにぶつかる、ひたすら忘れ物をする等…
本番直前では、構成を間違えるどころか3クラブカスケードすらままならなくなり、正直、終わった、と思いました。何が味方したのかは分かりませんが、楽しむ気持ちで本番を乗り越えることが出来て良かったです。YOASOBIの楽曲がすごく好きだし、幸せな時間でしたね。
とにかく、五月祭の舞台に立つことが出来て嬉しい…これが素直な感想ですね。
ジャグリングをはじめた大学1年生のとき、先輩に連れられてはじめて観た演技が五月祭のステージでした。ジャグリングってこんなにかっこいいんだ!という当時の感動は今でも鮮やかです。そんな憧れのステージに自分が立つことになるとは夢にも思っていませんでした。
正直、ここに至るまで楽しいことばかりではありませんでした。
元々自分が所属しているjugg-usでは施設利用が不可能な期間が長引き、いのまてぃー君の助けを借りてMalabarisitasに入会しました。その後、自らの甘さを痛感しました。また、恥ずかしいことながら、周りで練習する皆さんの信頼を得られるかどうかと一晩中泣いて過ごしたこともあります。当然、自分は所属するjugg-usの裏切り者になったのではという気持ちを抱いたこともあります。
パッシングをやる上で、仲間と波長を合わせられなかったことはショックでした。今まで人と上手く関われず、独りぼっちばかりだった人生が重くのしかかってきました。自分の行いを悔やみ、生まれてきたことすら悔やみました。
それでもジャグリングは楽しかったし、様々なことを乗り越え、自分はジャグリングに懸けるしかない、という考えを強めるに至りました。今は上手く人と付き合えなくても、そのうち慣れていけばいい、そうも思うようになりました。
こんな何の取り柄もない私をチームに加えてくれた2人には感謝しかありません。
これからも、様々な場所で色んな人とジャグリングを楽しみたい、誰かにとっての居場所でありたいと思っております。
(終)