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押してダメなら引いてみろ!     ~楽をして無限のスタミナを手に入れよう~

どうも、安xです。この記事は主に、”良いと言われる練習法を試しても技が伸びない…” という方や、自分としては頑張っているつもりでも、”不真面目だよね、ダメな奴だよね”と言われてしまう方に向けて、もしかしたら役に立つかもしれない技の練習法・心構えを伝えるものになります。

私の先輩で、クラブをはじめて数年で飛躍的に技の引き出しを増やした人がいます(大きな大会等にときどき現れるあの人)。いい感じに力の抜けたジャグラーです。色々聞いてみると、そこいらの書籍ではなかなか記されていないような練習法で練習しているらしく、もしかしたら一定数のジャグラーにも良いかもしれない、と感じました。先輩の練習法に私がこれまで見聞きした話と組み合わせて、より多くのジャグラーにジャグリングを楽しんで欲しいな、と願い、この記事を書くに至っております。

とはいえ、どんな人にも読んで欲しいと思います。構えることなく、軽い気持ちで読んでください。決して ”~な練習法は邪道だ!” とか ”~な奴は最低だ!”と述べる記事ではありません。ご安心ください。ただし、”そもそもジャグリングの練習ってどうやるの~”という方は、昨年おおすみさんが書いた以下の記事をしっかりと読むことを、強くお勧めします(;^_^A


そういえば、私も昨年、ジャグラーとしての在り方について記事を書いておりました。特に、歴の浅い方はこの記事と合わせて読んでみて下さい。

最初に自己紹介をしたら、練習法について説明し、練習の鍵となる精神性に触れます。


1.自己紹介

私はジャグリング歴4年目の大学生です。クラブ(ボウリングのピンみたいなアレ)を主に扱っております。今のところ技術は無さそうですが、実は悪くないポテンシャルの持ち主です(^▽^)/ Twitterもやっております(@Gy0YL5dDwXPixpU)。どこかの性格診断では、”快楽を追求する性格”説が挙げられました。私のことが良く分かる動画を貼っておきます。

2.とにかく無理をしない練習法


・まずは練習する技を選ぶ

練習する技を選ぶところも含めて練習です。どんな技を選ぶか示していきますね。

・死ぬほどやりたい技
・やれそうだと感じた技

この2つです。死ぬほどやりたい技というのは、お金を払ってでも、究極的には体の一部を売ってでもやりたい技であり、やれそうだと感じた技というのは、他人がやっているのを見たときに、やれそうだと感じる、あるいは、試しにちょっとやってみたら意外といけそうな技のことです。

なぜ、この2つなのかというと、大抵のジャグリング技は、たくさんやらないと身につかないからです。私が取り組んでいるクラブについても、基礎技を身につけるために1年を費やす人がいます。確かに、1回やるだけで骨折する技は上手くなりそうにありません。つまり、疲れを感じないほどに技を欲しているか、やり続けても疲れにくい、やれそうな技を選ばないと技をたくさんやりにくく、効率が強烈に悪くなってしまうのです。

かといって、”今やりにくい技はもう一生ご縁がない、さようなら(´;ω;`)”
ということはありません。後で話すことに繋がってくる話ですが、”今はまだ早い”だけです。他の技を身につけた後にやれそうになることも多いため、焦らないようにしましょう。

・ひたすら技をやる

さて、練習のはじまりです。といっても、ひたすら技をやる、以上です。

ただし、大事な決まりごとがあります。

・まず、ほとんど感覚のみに頼るようにしましょう。

人間はどうやら、上手く力が抜けているときに、ものすごい力が出るらしいようです。ビンタがいい例ですね。腕全体に力を入れてビンタをしても、痛いといえば痛いのですが、腕をフラフラさせてビンタをすると腕がしなって、さらに痛いです。技に取り組む最中に、聞いてきたコツや技のやり方を守ろうと考えすぎていると体が固まってしまい、人間本来の力を出し切れず、かえって技をやりにくくしてしまう危険性があります。今回の練習法では、技に取り組むとき、ほとんど自分の感覚(軽い、痛い、楽しいetc)のみに意識を持っていきましょう。

・そして、楽に技が出来る状態を目指しましょう

先ほども述べたように、極端な話、1回やったら骨折する技は全く続きません。技は楽にやれる、ということが一番大事なのです。感覚を研ぎ澄ませ、”あぁ、今の感じが楽だな” ”いや、こっちはもっと楽だぞ”というように、どんどん技を楽なものにしていきましょう!感覚で言うと、寝るとき・お風呂に入るとき、より気持ちの良い姿勢を探す感じが近いでしょうか?
これがこの練習法で非常に重要な決まりごとになります。

とにかく無理をしない

体が重いときでも歯をくいしばって練習…する必要は皆無です。気が向いたときに好きなだけ技を練習しましょう。また、良く技の構造を理解しよう、コンボ技の流れを全部覚えてしまおうとして、練習中に頭を使うこともあるかと思います。意外と、頭を使うことは大きな負担となります。少しでも、気持ちよくジャグリングをすることの妨げになり得るのであれば、無理をして技の解析などは行わず、思い切って頭を使わないようにしましょう。技の言語化や練習ノートも一般的には効果的とされていますが、これらについても、少しでも負担に感じるようであれば、練習から排除してしまいましょう。実は、言葉を扱うこと・ノートをとることで、すぐに疲れてしまうタイプだった、ということもしばしばあります。とにかく無理をしてはいけません。勢いよく、たくさん技をやらなくてはならないのです。

以上が決まりごとになります。楽勝ですね。ワクワクする人もいると思います。ドキドキワクワクはこの練習法において、良い傾向ですよ。

3.練習の鍵を握る精神性☆



先ほどの章で説明した練習法を実践する上で大事な精神性があります。早速解説していきますね。

・”ジャグリングは自分でやるもの”

これこそが、私の先輩の格言です。最近、答えが自分の外のどこかにあると思っている人が少なくないな、と感じています。確かに、試験では解答があり、答えは自分の外にあるのかもしれません。しかし、普段暮らしている上で、何が正しくて何が間違っているのかということは、宗教・文化の影響もあり、人によってバラついています。味噌汁の味も人によって大きく違います。そもそも味噌汁を飲まない家・人もいますよね。

ジャグリングも一緒です。どんな技・演技をやるべきか、なんてほとんどの人が分からないと思います。ナンバーズ(ボールを7個投げる等、道具をたくさん扱うスタイル)が至上だ!と言っても、ナンバーレスで名声を得ている人だっているだろ!と返されます。答えは自分自身の中にあるのです。どんな技をやるのか、どんなジャグラーでありたいのか、ということは自分で決める以外にありませんよ

”~と誰かが言ったからやる・やらない” ”この技をやったら先輩に叱られる、それでこの技は練習出来ない” ”こんな技、褒められないからやらない”
こんな話もあるかもしれません。一見すると他人によって自分の方針が決められてしまったかのように見える状況達ですが、最終的にやる技を決めているのは自分です。”先輩に叱られる”とは言っていますが、その先輩をぶっ殺してでもその技をやろうとしましたか?ということになります。

こうした状況にあるとき、技をやりたい自分だけでなく、”他のジャグラーに良く思われたい” ”先輩と対立したくない” といった自分の姿もあるのです。

こうした自分の姿は、良いとか悪いとか述べて評価をする対象ではありません。自分はそうした気持ちも抱いているのだな、と向き合い、その結果、技をあきらめるのか、技を練習するのか決めれば、結論はどうであれ、前に突き進みやすくなります。

練習のときから自分自身と向き合い、今の自分は自分にとって納得いくのか、きちんと吟味しましょう。

この習慣で一気に強くなります。技をやるとき、自分が楽だな、納得いくな、と思うフォームなら何でもいいのです。ぼっち練が多いジャグラーでも十分伸びます。ヤバいくらい技が増えるかもしれませんよ。感覚を研ぎ澄ませ、徹底的に自分に向き合い、技の楽なやり方を求め、適宜、鏡・カメラで自分の姿を見て、自分の納得がいくものを求める。やめたいならやめる。それだけのことで練習は成り立つからです。当然、他人からのアドバイスは重要なのですが、それを参考にして技を完成させていくのは自分自身であることは忘れてはいけません。

1つ注意です。技のやり方について、自分が納得いけば大丈夫、とは述べましたが、”~と思うことにする”のはダメです。自分でもない人格を自分のように扱うと、結局、他人に方針を決定された感が体を覆います。本物の自分と向き合わないと心身ともに壊れます。

・”今”に集中しよう

目標を設定することは、やる気を引き出し、自分を強くしてくれます。素敵なことです。しかし、大きな落とし穴もあるのです。

目標に向かって技を練習すると、上手くいかないときの焦りが強くなる可能性があります。例えば、”~さんみたいになる” ”~大会までに技を仕上げる”と目標を設定することがあると思いますが、しばらく経って目標に近づいている実感が得られなかった場合(特に大会が近いのに技の成功率が上がらないとき)、”ヤバい”と感じやすいのです。そうなると、”もっと練習しないとマズい” ”~さんはあんなに上手いのに”となり、次第に練習が辛くなる危険性があります。目標を強く意識し過ぎると、しばしば、自分の意志で練習していたのに、段々と、やらされ感が出てきます。人は意志に反したことが起こると体が硬くなってしまうそうです。前の章で述べたように、体が硬くなると技はどんどんやりづらくなります。前向きに技を練習するために立てた目標のせいで、練習がダメになってしまう…ということもあり得るのです。大相撲でも、優勝がちらついた途端に、体が硬くなって負けてしまう力士がいますね。

目標が悪いわけではありません。悪いのは”今”に集中しないことです。目標への強い意識は、過去や未来への強い意識にも繋がります。過去はタイムマシンや絶大な権力、記憶変換装置でも無ければ変わりませんし、未来を見ることが出来る人は今のところいそうにありません。つまり、過去や未来にこだわると、自分の手ではどうにもならない、という無力感に襲われたり、自律的に動いていたはずが他律的になってしまう…という可能性があるのです。

今に集中する、今、出来ることをやるようにすることはおそらく人間として大切なのです。責任を持って語ることが出来るのは今のことです。今、練習する。今、出来るのはこの動き。今、このように修正する。今、今、今です。交流会の際に、クラブを練習している人で、”フラット(クラブを回転させない技)をやることがとにかく楽しくて、クラブを投げるときはひたすらフラットをやっています”という人がいましたが、良い傾向だなと思いました。

練習の際には、今、何をやるのか考えましょう。目標が引き立ててくれているのも”今”です。”~のようになりたい”から、今頑張るのです。~の頃には~なっていなければならない” ”~だったから~しないとな”というような目標の捉え方はあなたを潰すかもしれないのです。何度でも言います。私たちが手を加えられるのは”今”。今に集中しましょう。

・最後は気持ち

色々と述べましたが、最後は、”この技をやったる!”という気持ちが大切です。

といっても、小・中学校のように、
”技に気持ちを入れろ!(怒)”
ではなく、
”技に気持ち入れちゃうぞ(^▽^)/”
という感じが良いと思います。何回か述べたように、体が硬くなることは練習の敵と言っても良いくらいです。笑っているくらいがこの練習法には丁度良いです。練習に熱中していると頭がおかしくなってきてウキウキする、笑いが止まらない、ということがあったら最高ですね。技の成功率が跳ね上がりそうです。

以上が、今回紹介した練習法を実践する上で重要な精神性でした。この精神性を意識すると、生きることが楽になる人もいると思います。良かったら参考にしてください。

4.最後に


今回は1つ練習法・心構えを紹介しました。自分に合っている練習に出会ったとき、人は止められなくなります。大学でジャグリングをはじめた方だと特に、3年目当たりから、エネルギーやスタミナが無くなっていくように感じるかもしれません。”学業等で忙しい…” ”バイトで何だか疲れている…” と思うこともあると思います。しかし、あなたがジャグリングに費やすエネルギー・スタミナは無くなったりしません。エネルギーは蓄えるものではなく、湧いてくるものだからです。自分に合った、今を見つめた練習さえすれば、どんな立場でも、どんな進度でもジャグリングは続いていくはずです。練習が上手くハマると、止められなくなる、すなわち、無限のスタミナが手に入るのです。ただ、休養は大切です。私は睡眠が一番のジャグリング練習だと思っているくらいです。やる気が起こらないときは、練習なんて、出来る限りやめましょう。今回のやらされている練習は、きっと上手くいきません。

改めて強調したいのは、どんどん”キツいこと”を排除する道もあるのだということです。頑張らなきゃいけないからこそ、余計なストレスを避けることも有効な一手なのです。

世の中、色々な体・性格の持ち主がいます。ジャグラーも色々な人がいるはずです(というかいます)。ジャグラーの皆さん、特に歴の浅い方々は、練習に限らず、自分に合った生き方・考え方に出会って欲しいと思います。周囲の人から愛されやすい人が強そうに見えるかもしれません。しかし、別に媚びる必要などありません。どこかのヤバい人が言っていたように、誤解されるくらいが人間らしいのかもしれません。自分に向き合い、自分に合った方法で突き進む、自分らしさがぶつかることで面白いものが生まれていくのだと思います。

最後に一言残して記事を終えます。

ジャグラーの皆さん、ぜひ、自分のジャグリングをしてください。


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