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愛がつながる巾着

うちでは寒い季節になると、夜洗濯を回します。
室内の物干しが寝室にあるので、乾燥対策に。

なので、今日の洗濯物をさっき干し終わったところです。

うん、保育園の巾着が、洗濯物にある。

発熱から始まって、まるまる一週間お休みしてましたからね。正直親としても、長かった。
おうちで遊ぶのに親子で飽きたりしてました。4歳はそれもあって早く保育園行きたかったんだと思うけど、とにかく元気になってくれてよかったです。


4歳の使っている巾着は、うちの母が「入園祝いに」と作ってくれたものです。
YouTube見ながら裾上げするのが精一杯なわたしと違って、母は大抵のものを作れます。サイズを教えるとちゃちゃっと作ってくれました。すごい。わたしにはできない。

その巾着が、一週間ぶりに洗濯されて、干されている。

作ったのは母。
名前をつけたのは夫。
毎朝準備をするのはわたしで、持っていって使っているのは4歳です。
お部屋にかけておくところがあるんだってさ。

4歳の好きな柄を選んでくれた母。
ひとつずつ一生懸命お名前スタンプを押した夫。
洗って干して、また次の日カバンに入れるわたし。

巾着一つだって、いろんな愛が詰まっている。


なんでも作れる母なので、わたしの幼少期もいろんなもの作ってもらいました。
絵本を入れる袋。小学校の上靴袋。妹とおそろいのジャンパースカート。
きっとそれもそうやって、わたしを思って作ってくれたもの。

まだ実家にあるんじゃないかな。
フェルトでわたしの似顔絵を作ってくれた袋が。

親になって、どれだけ自分が両親から愛をもらったかを実感します。
子どもの頃は当たり前で気付けなかったけど。


うちの親は、そういうのは恩送りだと言います。

わたしはそれを親に返すんじゃなくて、子どもにしてやりなさい、と。

だからわたしも、4歳にはできるだけのことをしてあげたい。
そしてその見返りは、ちっとも求めてない。
いつか4歳が、誰かに優しくできるときに、大切な人に優しくしてくれたらそれでいいのです。


幼少期、セーラームーンとかレイアースとか、かわいい柄の既製品を持っていたお友だちを羨んだことが、ないと言えば嘘になる。
どうしてわたしだけ、って思ったことも、正直に言うとある。
でも今、実家に置いてあるといいなと思うのは、あのわたしの似顔絵のついた絵本袋だなあ。


今日も読んでくれて、ありがとうございます。

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ただのはる
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