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アイディー

本日よりるぅとくんの1stEPアルバム、「僕は雨に濡れた」がリリースされました!
本当におめでとう!

今回はその中でも私が初めに聴いて一番頭に残ったアイディーの歌詞の考察みたいなものをしていこうと思います。あくまで私個人の見解や感想なので、これがるぅとくんの真意な訳では無いことを先にご理解頂けると嬉しいです。


色々調べたりしたのですが、「アイディー」で検索して個人的にしっくりきたのはやはりよく使われる「ID」のことかな?と思いました。今回は「アイディー」=「ID(identification)」として考えていきます。

ID (identification) : 同一(別物ではなく全くおなじこと)の確認、識別、身分証明



「アイディー、ごめんね」一人返事はない
引鉄(ひきがね) 引いたのは誰?

"一人"なのに誰かに話しかけている。
上述の通りアイディー=IDの意味だとすると自分自身に問いかけている。つまり、IDをもう1人の自分として表していて、本来は存在しないもう1人の自分の名前がアイディー という比喩?

引鉄はこの時点ではなんのことか分からないが、なにか物事を引き起こした人物が誰なのかと尋ねている


もっと過剰なくらい 人形(オトメ)のように
可憐に生きたかったのに
紙切れと引き換えに売り渡した
期限付き"ウォーアイニー"
値札のない"私"の価値を
見知らぬ他人(ヒト)に委ねた

人形 と書いて オトメ 。"オトメ"へのイメージが、人形。つまり主人公は人の望むように動いたり、動かされたり、自分の意思を隠すことが可憐だと思った。可憐でいることが幸せだと思った。

紙切れと引き換えに売り渡したとあるので恐らくここでの紙切れ=お札
お金と引き換えに期限付きの"ウォーアイニー"(=我爱你、中国語で愛してるの意)。
期限付き、お金と引き換え ということは自分の真意ではない。
=ここではまだ"人形"で居られている
=幸せだと思っている。

恐らく主人公は人間なので値札のない"私"の価値を見知らぬ他人に預けた。
現時点では
金銭を発生させ偽りの"愛"を他人に提供している
ということ。


安売りした魅惑は
化ける芳しい媚薬
下衆な本性 ズル剥けてる
ってそりゃアタシもそうか
画面は正直
ギブミー、インスタント救済
螺旋へと ぬるり、ぬるり

安売りした魅惑=交換した金銭は自分とは釣り合ってないと考える。人の価値はお金に変えられない、と考えるのも妥当かもしれない。

芳しい : 雅やかなにおい
媚薬 : 性欲を増進させる薬、または相手に恋心を起こさせる薬

この2点から自分を売った相手は異性。また、"オトメ"という表現があった為に恐らく主人公は女性。つまり主人公にお金を払ったのは男性。

下衆な本性ズル剥けてる ってそりゃアタシもそうか
男性→お金を払ってまで女を買った
女性→恐らくお金と引き換えにカラダを売った
のを下衆と言っている。

画面いうのは個人的にエコー、つまり妊娠している証明のことなのでは?と思った。
そうだとした場合、インスタント救済はアフターピルとか。
螺旋へとぬるり、ぬるり の意味が定かではないが、螺旋 でネットを漁っていると「人間とは螺旋である」という言葉に辿り着いた。
とすると身篭ったものが"人間"へとぬるりぬるり育っていく…ということ?
それかDNAの可能性も?DNAはそのまま螺旋状だし。

ここで、今まで「」だったのが「アタシ」になっている。
ここでは大きく「本当の自分」の気持ちに気づき始めたシーンなので、
偽りの自分 本当の自分アタシ なのかな?


泣かないでアイディー
幸せなのに?伝う雫
脳味噌 爛れ落ちていく
秒 嵩む数字を
背徳の華に縒る
もう戻れない

泣いているのは自分。はじめに書いたように
人形でいること=幸せ
だと主人公は思っているのでその意味での"幸せなはずなのに"である。

脳味噌 爛れ落ちていく→望まぬ妊娠で何も考えられない、自暴自棄=脳が爛れ落ちる

嵩む(かさむ)という言葉にはあまりいい印象がない。

背徳はお金でカラダを売り、子供を身ごもる1連。そしてここでの"華"は子供なのでは?
縒る=ねじって螺旋状にする
上述の通り螺旋とはつまり人間のこと。

→嵩む数字を背徳の華に縒る
=身ごもった子を出産するまでのカウントダウンがどんどん進んでいく

もしくは、爛れ落ちているのは"子供"の脳味噌?
堕ろしてしまった
そうだとすると、嵩む数字は堕ろす事に対しての母体の限界か。

そして、もう戻れない。


灰を隠した"私"を祭り上げる
ガラスの靴のように思えたの
本当のアタシは 誰も見ちゃいなかった
どこにも映っちゃいなかった
期待値の値段は高く付く

灰やガラスの靴から連想する"シンデレラ"も、はじめは魔女の魔法で身分(灰の部分)を隠し、舞踏会へ参加する。
(シンデレラ→別名 : 灰かぶり姫)

自分を偽って男性と関係を持った主人公はそんなシンデレラと自分を重ねている。

本当の"自分"は誰も見ていなくて、
そしてどこにも映っちゃいなかった
映る、という表現から鏡などを連想して、自分自身でも本当の自分に気づけなかったのかな、と。

最後の一行の考察が難しいなと思ったのですが、過去の自分は今のように人の人形でいることが幸せだと期待していたので、その期待値の分の値段が高い=気持ちとして失ったものが大きい?

(他に"値段"関連が出てきているのがはじめに男性が主人公を買ったところなのでそっち関係なのかな…とも思ったり)


ごめんアイディー
手に取ったのは毒林檎で
指から 腐り落ちていく
ねえ、道に落とした
パンの欠片はどこに?
カエレナイよ

アイディー、つまり自分でも気づけなかった自分の本心に謝っている。
幸せだと思って掴んだもの(=歌詞冒頭からここまでの全て)が毒林檎(最悪なこと)だった。

恐らくこれは白雪姫の比喩。

毒林檎を掴んだ指から腐り落ちる
最悪なことを掴んだ自分が腐り落ちる

そして道に落としたパンの欠片はどこに?カエレナイヨ。
これはヘンゼルとグレーテルの比喩。
(ヘンゼルとグレーテルは道に迷わないようにパンの欠片を歩きながら落として道標にしたが、パンは食べられてしまい道がわからず戻れなくなる。)

これも自分を売る前の自分に戻ることの出来ない主人公の気持ちが投影されている。


アイディー、答えてよアイディー
幸せだけ手のひら零れ落ちていく
「アイディー?」
ぐしゃぐしゃになった
私の名前さえも
もうわからない

そして幸せが零れ落ちていき、自分の名前も分からないぐらい全てが地の底へ。
後半になるにつれて主人公の絶望したり狂う姿が浮かぶような言葉選びやカタカナの使い方だなぁと。

ここで思ったことをひとつ。
実ははじめにこの曲を最後まで聴いた時に、ここのシーンから薬物をしているのでは?
と考えていました。

"灰を隠した"という所も、考察ではシンデレラの別名"灰かぶり姫"にちなんで と書きましたが、もしかすると""は""で薬物の証拠を隠したってことなのかな?と。

もうひとつ、思いついた中でありそうだなって思ったのが整形を繰り返す女優さん
安売りして価値を委ねた相手はプロデューサーさんとか?
誰も見ちゃいなかった どこにも映っちゃいなかった 画面は正直 などの描写から連想しました。

ですが今回は男女の関係に絞って考察してみました。

私が思いつく限りでも薬物パターンや整形パターンなどいくつかあるし、他の考察の方もいると思うので他のリスナーさんの考察を見るのがとっても楽しみ。


以上がアイディーの個人的な考察でした!


愛ってなんだろうな。幸せの定義なんてないもんね。

人それぞれの幸せの形を見つけられるといなぁ。

私は大好きなるぅとくんやすとぷりを大好きな友達と一緒に応援できている今はとっても幸せ。

なによりも、彼の成長が凄すぎて…

るぅとくんは間違いなく成長してるよ、それも物凄いスピードで。
私は音楽に特別詳しいわけではないけど、届けてくれるものが増えていく度に新しいるぅとくんが見える。
私も負けないで頑張ろうって思えるな。
いつもたくさんの楽しみと前向きになれる気持ちをありがとう。

他の曲の考察も時間のある時にあげたいなぁ!

大好きなるぅとくんの大好きな曲を聴いて明日からもまた頑張れそう!

ではまた!

#すとぷり #るぅとくん #アイディー #考察

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