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スマートホームニュース#57 スマートホームセキュリティの魅力はデバイス連動。購入までの過程も含めたスマートホームUXが鍵。

スマートセキュリティの魅力はデバイス連動

2024年10月号のSecurity Business Magazineに掲載され、SIWがまとめた記事を日本語で解釈しお伝えしています。

アメリカのインターネット対応家庭の40%が接続されているスマートホームデバイスを複数統合したルーティンを設定していることが判明しました。一方で、残りの60%の家庭はスマートデバイスを単体で使用しているため潜在的な価値があるといえます。

ビデオドアベルとネットワークカメラの役割  

ビデオドアベルやネットワークカメラは、スマートホーム市場で中心的な役割を果たしています。映像と通知を統合することで、リアルタイムの監視と瞬時のアラートを提供し、家庭の安全性と安心感を向上させています。

シーン設定の魅力 

カメラ以外のスマートホームデバイスが普及する理由の一つが、自動化による利便性の向上です。ルーティンは時間、人物の存在、その他の条件に基づき、複数のアクションをトリガーにできます。

エコシステムの重要性  

統合されたスマートホーム体験が理想ですが、市場では依然として断片化と互換性の問題が課題です。主要なプラットフォーム(Amazon、Google、Samsung、Appleなど)は、ブランドロイヤルティを高める「エコシステム効果」を目指しています。。

AIの可能性と課題  

生成AIは、より直感的なルーティン設定を可能にする潜在力を持っていますが、大多数のユーザーはアプリやスケジュール設定による手動操作を好んでいます。

スマートホーム市場は急成長を遂げていますが、断片化、設定の複雑さ、AIの活用法に関する課題が残っています。

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Business Magazine:



スマートホームは「UX」が鍵

Parks AssociatesとAsurionの共同で発表されたホワイトペーパー「スマートホームの混乱:ユーザーエクスペリエンスへの影響」からのParks Associatesが抜粋した記事を日本語でまとめています。


購入までのサポートが重要

購入時からの顧客サポートが、消費者が自身に合った最適な製品を選ぶための情報収集にとって非常に重要です。Parks Associatesのデータによると、インターネット回線を契約している家庭の1~2%が過去1年に購入したスマートホームデバイスを返品しています。返品率は購入率の2~5%に相当します。

信頼とロイヤルティを築く

サポートは信頼とロイヤルティを構築し、返品率を下げ、エンゲージメント戦略にも貢献します。特にスマートホームでは、口コミやレビューが購入までの過程において重要な役割を果たします。

理想の自動化UXを目指して

消費者は統合されたスマートホーム体験を求めていますが、多くの場合、個別の製品アプリを使う必要があります。現在、スマートホームデバイス所有者のうち40%しか複数デバイスを統合したシーンを設定していません。これにより、多くの消費者は製品の本来のポテンシャルを十分に引き出せていないのが現状です。

返品率の影響

返品率の増加は収益に大きな影響を与えています。たとえば、米国では毎年2%にあたる250万世帯がビデオドアベルを購入して返品しています。

Parks Associates 2024年11月13日



スマートホーム業界では「スマートホームは経験しないと良さが分からない」と頻繁に言われますが、逆に悪い印象を持ってしまうと、特に買い切りの商品の場合は、メーカーが気づいた時には他社製品へ乗り換えられてしまう可能性があります。
どのように顧客へ「分かりやすく」「使いやすく」サポートし、さらにユーザーが未だ気づいていない使いこなせていない便利な機能をいかに使ってもらえるかが重要だということがアメリカの事例からも分かります。
特にデバイスを連動させたスマートホームUXは使い始めてしまうと、ただの自動化に過ぎず、便利さも気づかなくなるほど便利なものです。設定方法だけでなく、どのように連動させるとより生活が豊かになるのか未だ知らない人々にアイデアを提供することもサポートの一つになるかもしれません。
X-HEMISTRY(ケミストリー)は、日本のスマートホーム市場を大きくすることでスマートホームデバイスを手に取りやすくし、多くの人々の生活の一部となる日が近づくように、日本のスマートホームプレイヤーを引き続きご支援いたします。

X-HEMISTRY社員のひとこと


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