【ZUBORA HOUSE】用意されたのは、最高のスマートホーム
ZUBORA HOUSEとは?
スマートホームの便利さに興味を持つ20代後半の女性二人が、その初めての体験をとあるリアリティーショー(っぽく)記録しました。
彼女たちは「ZUBORA HOUSE」というプロジェクトを通して、スマートホーム化された環境で共同生活を送り、その様子を追いました。彼女たちの冒険と試行錯誤を振り返りながら、スマートホームの魅力や課題について語ってもらいます。20代後半のErikaさんとその友人が、初めてのスマートホーム生活を体験し、その喜びや苦労をリアルに語ってくれます。
スマートホームという言葉は聞いたことがあるけど、実際どうなの?と疑問に思っている方にぴったりの内容です。
それでは…主人公Erikaさんとその友人たちとのインタビューをお楽しみください!
ZUBORA HOUSE企画の趣旨
インタビュアー: こんにちは、Erikaさん!今日は『ZUBORA HOUSEプロジェクト』についてお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします!
Erika: よろしくお願いします。初心者ですが、スマートホームの面白さについてお話しできることを楽しみにしています。
インタビュアー: まず、「ZUBORA HOUSE」とは何ですか?
Erika: ZUBORA HOUSEは、20代後半のスマートホーム初心者の女性2人が共同生活を送り、どんなことが起こるのかをリアリティーショーとして記録したものです。スマートホーム化させた部屋で、私と友人が数ヶ月一緒に暮らしました。その後、私は引越しをして、「引越しをしても便利なのか?」も実験しました。私たちはスマートホーム初心者で、自炊はあまりせず、仕事以外はご飯を食べてテレビを見る程度で極力寝ることが多い生活スタイルです。「スマートホームは生活を便利にする」とよく聞いていたので、企画が始まる前はかなり期待していました。
インタビュアー: Erikaさんはどれくらいスマートホーム初心者なんですか?
Erika: 実は以前にもスマートホームに挑戦したことがありましたが、設定に挫折してしまいました。今回はスマートホームのプロに教えてもらいながら進めました。
インタビュアー: スマートホーム化を進める上で、どのようなサポートを受けましたか?
Erika: どんなデバイスでどんなことができるのか、設置する上で気にすべきことなど、困ったら相談に乗ってもらいました。
Erikaの感想
インタビュアー: 実際にスマートホーム化された家で暮らしてみてどうでしたか?
Erika: スマートホームの会社に入社したので「使えるようにならなきゃ」という気持ちもあり、取り組むことができました。プロが困ったら対応してくれたので、設定などは簡単に覚えられました。
インタビュアー: スマートホームのシーン設定は大変だと聞きますが、実際どうですか?
Erika: 最初は「シーン」という言葉も分からなくて苦労しました。シーンを設定すると、朝起きたらカーテンが開いたり、家を離れたら照明が消えたり、冬は起きる少し前に暖房をつけたりできて、本当に便利です。ただ、最初は本当に大変です。照明、カーテン、鍵など、いろいろなデバイスを連携させる必要があります。でも、その設定が終わるととても便利です。
インタビュアー: どのデバイスが一番役に立っていますか?
Erika: 照明と鍵は必須ですね。引っ越した先の家はロフトなので、ロフトに上がってしまうとカーテンまで遠く、スイッチボットのカーテンがアレクサ連携することで音声操作が可能になるのですごく助かりました。
インタビュアー: 引っ越しの時のスマートホームデバイスの設置・取り外しはどうでしたか?
Erika: 引越しの際に、鍵が外れなくて「現状復帰できないかも」と思った時はとても怖かったです。最終的に2回引っ越しをして、設置・取り外しに慣れたので不安がなくなりました。ただ、退去時に現状復帰でお金が取られたら二度とスマート化しないと思います(笑)。
インタビュアー: 逆にスマートホーム化されたことで困ったことはありますか?
Erika: 赤外線リモコンがたまに言うことを聞かなくて、結局リモコンを使ってしまうことがありました。また、アプリが多すぎて管理が大変です。でも、慣れると気にならなくなりました。
インタビュアー: スマートホームの導入で、何かレベルアップしたことはありますか?
Erika: はい、鍵の設置を考えて工夫するようになりましたし、デバイスのグルーピングにも慣れました。また、新しい機能を使えるようになったことも大きな進歩です。
インタビュアー: 引越しを通してスマートホームでの生活はどう変わりましたか?
Erika: スマートホームデバイスのおかげで、家探しがしやすくなりました。特に、オートロックにこだわらずに家を探せたのは大きなメリットでした。逆に鍵の形状は気にして選びましたが、他の住環境の条件を優先できたのが良かったです。
ご友人の感想
インタビュアー: スマートホーム生活をすると最初に聞いた時はどう思いましたか?
友人: 私はスマートホームに馴染みがなかったですが、Erikaが勝手にやっていたので、完全に任せていました!
インタビュアー: 実際にスマートホーム生活を始めてみて、どんな感想を持ちましたか?
友人: 最初は少し戸惑いました。例えば、カーテンは自分の足で操作する方が早いと思いましたし、何が分からないかも分からなかったです。ただ、慣れてくると便利さも実感できるようになりました。
インタビュアー: 具体的にはどのようなデバイスが役に立ちましたか?
友人: 鍵は特に便利でした。スマートロックがあると、鍵を持ち歩かなくてもいいので本当に助かります。また、照明の調光も楽しんでいます。スマートライトを使って、部屋の雰囲気を簡単に変えられるのは新鮮でした。
インタビュアー: 一方で、スマートホーム生活で不便に感じた点はありますか?
友人: スマートデバイスの操作に慣れるのが面倒臭いと感じることもありました。例えば、普段のスイッチを間違って押してしまうことや、アレクサに指示するよりもErikaに指示をしていたことも多かったです。ただ、引っ越し後に、スマートホーム化されていない家での一人暮らしを始めたのですが、帰ってエアコンがついていなくて逆に普通の家での生活が不便に感じるようになりました。
インタビュアー: これからスマートホームを導入しようと考えている人に向けて、何かアドバイスはありますか?
Erika: 最初は簡単なデバイスから始めると良いと思います。そして、設定や使い方に慣れるまではサポートを受けるのが良いです。また、自分の生活スタイルに合わせて、少しずつデバイスを増やしていくと、無理なくスマートホームを楽しめると思います。
プロに知ってもらいたい
「一般人が分からないスマートホーム用語」
インタビュアー: 先ほどErikaさんは「シーン」が分からなかったとおっしゃいましたが、他にも分からない単語はありましたか?
Erika: それはもうたくさんありました!私にとっては呪文みたいな、外国語で話しかけられている様な気持ちでした。きっとスマートホームが普及すれば当たり前になるのでしょうけど、馴染みのない人は少しハードルを感じるかもしれないですね。
インタビュアー: そうなんですね。プロの皆さんは日々仕事で使っている言葉だらけなので、当たり前になっていそうですよね。新しい気づきになりました。
アレクサに無視される人類
Erika: そういえばよくアレクサに無視されました。
インタビュアー: 無視ですか?
Erika: デバイスやグルーピングして名前をつけられるじゃないですか?なんでも応えてくれるのかなと思っていたのですが、面白半分でつけた名前は「よく分かりませんでした」とか「そのような名前のデバイスはありません」とか、似た単語で検索してしまったり音楽を流し始めてしまって、うまく動きませんでした。
インタビュアー: どんな名前にしたんですか?
Erika: 例えば「ムロ」です。友人がムロツヨシさんが好きだったので、好きな芸能人の名前を日々呼べるのは楽しいだろうなと思い、設定してみたのですがダメでした。でもなぜか「中丸くん」は今も順調に聞いてくれています。機械への敬意が足りなかったんでしょうか?笑
インタビュアー: そんなこともあるんですね!試したことなかったので、僕もこんど「ちいかわ」と名前をつけて試してみようと思います。
設置設定について
Erika: Keiさん、今回私の家のスマートホーム化を手伝ってくれてありがとうございます。
Kei: とんでもない!先輩として後輩のサポートは当然ですし、僕にできることならなんでもしますよ!
Erika: ありがとうございます。実際にスマートホーム化してみて感じたのですが、Keiさんのサポートがなかったら設置設定は初心者には少し難易度が高かったです。
Kei: 全くその通りです。先ほどの難しい用語たちも平然とアプリに出現してきますし、デバイスとの接続も平気で「失敗しました」の嵐ですし。(笑)まさに、スマートホームが普及しない一番の理由だなと感じています。
Erika: 今回の企画で1番設置に苦労したのがスマートロックなんですよ。接続は思ったより簡単にできて「なぁーに、簡単じゃないの」とか感じていました。ただ、いざ設置しようとすると、付け方やつける位置が分かりづらく苦労しました。もううんざりでした。
Kei: 確かにスマートロックは難しいですね。少しズレるだけで、バッテリーの消費が早くなってしまったり、鍵の操作に影響が出てしまったり。鍵というなかなかクリティカルなデバイスなので、丁寧で正確な設置が求められますね。
Erika: 先ほども話しましたが、設置したデバイスを外すのにとても苦労しました。賃貸の壁紙や塗装が外れてしまうのが心配で何かアドバイスがあったら欲しいです。
Kei: DIYで貼り付けが必要になるデバイスでは必ず現れるトラブルですね。自分も今でも手を焼くことはあります。
Erika: そうなんですね。
Kei: よくある手段としては、ドライヤーで温めたり、テープ剥がし剤や、下敷きのような薄くて強度のあるものを利用したりなどの手段が思い当たります。ただ、どれも確実なものではないと思っています。
Erika: 加えて、私が面食らったデバイスは照明です。私が当初購入した電球はまさかのソケットサイズが合わず、加えて電球自体のサイズが大きくてはまりませんでした。ソケットサイズを変換するアダプターを利用して解決しましたが...。
Kei:デバイスが実際に設置できるのかという判断もユーザーからしたらかなりストレスですよね。
Erika: その判断はとても大変でした。照明だけでなく、鍵やカーテンでも同様なことが当てはまりますね。
Kei: 自分がサポートした中で印象的だったのは、照明を操作するリモコンがまさかの赤外線ではなくて無線で動いていた点ですね。赤外線リモコンが以前話題になっていましたが、リモコンで操作できるものが必ずしも赤外線リモコンで操作できるとは限らないので注意が必要です。
Erika: 他に何か注意が必要な点はありますか?
Kei: スマートホームは家にネット環境があることが前提なのですが、それだけだと不十分なこともあります。デバイスによってはルーターなどと直接接続しなければならないなど、必要となる要件が後から明らかになることもあります。ゲートウェイ系のデバイスを購入せず、センサーなどのデバイスだけを購入し、後から単体では使えなかったことが分かったなどのトラブルも聞きますしね。
Erika:出ました「ゲートウェイ」。(笑)
Kei:あとは、スマートホーム化をぼーっとやっているといつの間にかケーブルが増えてごちゃごちゃになり、全くスマートに見えないスマートホームになってしまう点も注意かなと思います。
Erika:🤣(大笑い)
エンジニア側の感想(Kei)
インタビュアー:今回のこの企画を通して1番大事に感じたことは何でしょうか?
Kei:そうですね、相手の目線になって会話をすることだと思います。入社して設置設定をかさね、ある程度の知識が増えたのは嬉しいですが、説明する時にそれを相手の目線になって言い換えることが大切だと感じました。特に、どのデバイスを選ぶか、値段をどう設定するかが大変でした。
インタビュアー: 具体的にはどのような点で苦労されましたか?
Kei: 例えば、デバイス選定の際に、どの製品が自分の家に適しているか調べる必要があります。Hue(ヒュー)やiRobot(アイロボット)などの高価なデバイスを選ぶか、安価なメーカーを探すか悩みました。鍵の選定ではSwitchbot(スイッチボット)かSesame(セサミ)かで迷いましたが、最新モデルのセサミを試したかったので、最終的にセサミを選びました。設置場所もExcelでリストを作成し、図面を見ながら考えましたが、これが結構大変でした。
インタビュアー: 設置する際にも問題があったと聞きましたが、どのような点が難しかったですか?
Kei: はい、設置する際には家のカーテンや照明のタイプを確認し、デバイスが適用できるか調べる必要があります。例えば、スイッチボットのスマートカーテンがカーテンレールに取り付け可能か、照明のタイプが適しているか、セサミのスマートロックが取り付けられるかなどです。Erikaさんへアドバイスするために、カーテンや照明周りの写真を撮って送ってもらうこともありました。本当は家を実際に見学するのが一番早かったです。集合玄関のスマート化は難しく、結局できませんでした。
インタビュアー: 複数人での共同生活では、オートメーションのルール設定も大変だと聞きましたが?
Kei: そうですね。一人暮らしなら「行ってきますシーン」や「お休みシーン」のルールを簡単に設定できますが、複数人だと複雑になります。例えば、一人が寝ようとした時にもう一人がまだ帰っていない場合、どうするかなど、条件が増えるとルールが複雑化します。ルールのバグや通信エラーも発生しやすくなり、その管理も大変です。
インタビュアー: それを解決する方法はありますか?
Kei: 一つの解決策として、ルールのプリセット化が考えられます。開発者やコミュニティが事前に便利なテンプレートを提供することで、ユーザーが自分で複雑なルールを組む必要がなくなります。しかし、現状ではプリセット機能が十分に整備されたスマートホーム環境は限られています。
スマートホームが普及するには
「楽しい経験」が大事
インタビュアー: Erikaさん、最後にスマートホーム化された家での生活はどうでしたか?
Erika: スマートホーム生活は新鮮で楽しかったです!例えば、アレクサに話しかけるとすぐに反応してくれるので、そのやり取りがとても楽しいです。部屋の照明をペアリングして、イルミネーションみたいにして遊ぶのも視覚的に楽しい経験でした。
インタビュアー: それは楽しそうですね!他に楽しかったエピソードはありますか?
Erika: はい、友達が私がいるのに、「Erikaいる部屋の電気消したろ〜笑」とか言って遠隔で電気を消す嫌がらせをして遊んだり、「アレクサ〜好きな人いる〜??嫌いな人は〜???」と質問してみたら、実際に反応してくれて二人で大笑いしました。
インタビュアー: そういった楽しい経験がスマートホームの魅力を引き立てるのですね。スマートホーム初心者の人に楽しいと感じてもらうには、どうすればいいと思いますか?
Erika: そうですね、オフィスや共用スペース、玄関など、必ず使う空間にスマートホームの技術を取り入れて、日常生活の中で自然に楽しい経験ができるといいと思います。「あ、これもスマートホームなの? イケてるね」と感じてもらえると積極的にスマートデバイスを使う人も増えるのではないでしょうか。
インタビュアー: なるほど。初心者がスマートホームを始める際の参考になりますね。今日はありがとうございました。
Erika: こちらこそ、ありがとうございました。