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島根県益田市|kintoneで出荷業務を80%効率化

益田市は、島根県西部にある中心都市で人口約4万5千人の町です。平成26年から「人口拡大計画」に取り組み、自治運営を円滑に行うためにICTを活用してきました。

■本記事のまとめ
・農家を荒らす鳥獣の出没情報や被害状況をkintoneへ登録し、データ分析することで鳥獣対策を実施。イノシシ被害をゼロを実現し「中国四国農政局長賞」を受賞し、新聞で取り上げられる。
・野菜の出荷に関する一連の業務をkintoneで行うことで、事務作業時間を80%削減。

消滅可能性都市における課題

島根県益田市は「消滅可能性都市」の一つです。消滅可能性都市というのは、Iターンなどによる人口流出や少子化が進み、存続できなくなるおそれがある自治体を指します。

人口減少が進んだ結果、農業の担い手不足、人手不足で管理しきれない山や畑における鳥獣被害、空き巣の増加など、様々な課題を抱えていました。

そこで、各関係組織間でスムーズに情報共有する仕組みを作ることで、自治運営を効率化して人手不足へ対応するために「kintone」を導入しました。

イノシシ被害をゼロにした情報共有の仕組み

kintoneを使って、農家を荒らす鳥獣の出没情報や被害状況を住民が簡単に登録できるようにしました。そして入力された情報は、鳥獣捕獲などを行っているチームや益田市役所と共有されるため、情報を分析して次の対策を検討することができます

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※画像:益田市HP

行政が長年保持していたデータも登録して分析してみると、サルの群れが特定のエリア内で移動していることが分かりました。蓄積したデータを共有するだけでなく、分析にも活用されています。

また、公民館とも情報共有して、地域住民へ注意を促す放送をすることにも役立っています。

(kintoneでは地図にピンを表示することができる)

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※画像:益田市HP

この取り組みは、平成 29 年度中国四国地域鳥獣被害対策優良活動表彰にて「中国四国農政局長賞」を受賞し、新聞に取り上げられるほどの成果を出していました。

事務作業時間を80%削減した出荷管理

これまで、野菜を作る生産者と出荷先である保育所のやり取りはFAXと手作業を中心に行われていましたが、kintoneを導入し、全てkintone上でやり取りを行うことでデジタル化を実現しました。

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※画像:益田市HP

商品管理、顧客管理、要望管理、出荷管理、集荷管理といった一連の業務を全てkintoneで行い、kintoneで伝票出力も可能としました。これにより、月10時間を費やしていた作業を2時間で済むようになりました。

保育所が必要な数量を入力すると、自動的に見積り金額が提示される機能も追加したことで、発注者である保育所にとっても利便性の高いシステムとなりました。

高齢者が多い地域では対面でのコミュニケーションも重要となるため、kintoneに蓄積した過去データを分析した結果の情報を元に、コミュニケーションを取ることができるようになりました。

なお、帳票出力の際は、慣れ親しんだExcelでテンプレートを作ることができるプラグイン(機能を拡張するために追加するプログラムの一種)も活用しました。


自分はkintoneの代理店でも何でもないのですが、、、事実として地方や自治体などでkintoneを活用されているところが多いです。

使いやすさに加えて、エンジニアでなくてもカスタマイズや開発が可能であることがkintoneが広まる要因だと考えられます。


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