【Mリーグ】2024-2025シーズン 各チームの注目選手と展望&順位予想
いよいよ来週9/16(月)からMリーグ2024-2025シーズンが開幕します。
Mリーグがシーズン入りすると急にtwitter(X)に浮上する人が増えて賑やかになります。
視聴者もそろそろウォーミングアップを始めている頃でしょうか。
さて、今回は2024-2025シーズンの各チームの注目選手と展望を綴っていこうと思います。
あくまでも個人的な見解である事にご留意願います。
私が今まで視聴していて感じた事であり、データに基づくものとそうではなく印象で話す内容も含まれます。
この記事の構成ですが、まずは去年のレギュラーシーズン通過順位の順番に各チームの注目選手及び展望を記載します。各選手の強みやら今の課題と思われる事やら期待する事やらを一言二言述べます。
そして最後に順位予想(おまけ)を行います。
ただ、私の順位予想は毎年大外れするので本当に何の意味もないおまけですw
【注意】ポジティブな内容だけではないため予めご了承ください。
基本的に私は全肯定はしません。良い点は良い、良くない点は(言葉を濁しつつも)あまり良くないと書きます。
※当然ですが、言葉は選んだ上で(強い言葉は使わず)出来るだけ見る方が不快とならないように努めています。多分下位チームの方が肯定割合は減ります。
「全肯定しかありえない!」マン、「Mリーガー様に意見を申すなんてお前は何様なんだ!」マンは回れ右願います。まあ言うて過激な事は全然かけないです、麻雀も人生も守備型でチキンなので…。
因みに、フェニックスに新規加入となった浅井選手と竹内選手については私がまだ特徴を把握しきれていない為今回は記載しておりません。
途中まで(3/9チームまで)お試しで無料としておりますが、執筆労力の関係上途中から有料とさせて頂きます。
ここまでの注意点について了承いただけた方は、読み進めて頂けると幸いです!よろしくお願いいたします🐬
◆各チームの注目選手と展望
U-NEXT Pirates(注目:小林選手)
去年は圧倒的な優勝でした。
総合力の高さから優勝候補の一角でしたが、その実力を遺憾なく発揮した上で運もついてきた印象です。
最初3年のPiratesは船長小林選手が他3人(初期は他2人)を麻雀及び精神面双方で引っ張っている印象でした。
途中で優選手・仲林選手の通称優圭コンビの加入により一気に戦力が強化された印象です。(今はこの2人が内容的にダブルエースだと思っています)
一方で小林選手のレギュラーシーズンのスコアとしては、残念ながら直近2年はマイナスとなっています。
勿論、20-30半荘だとスコアは大幅にブレるのが麻雀なので小林選手ほどの実力者でも2年連続マイナスなんてザラにあるものですが、
細かく和了を刻むスタイル(去年の平均打点は全選手※で1番低い)にも関わらず、ラス率が年々高まってしまっているのが気になる点です。
※Mリーグ公式ホームページより。
本来この打ち方はローリスクミドルリターンで分散を低めて安定感を高めるものである認識ですが、環境が変わった(ガンガン前に出て押し返してくる選手が増えた)からか少し苦戦していると見受けられます。
得意の安めの鳴きで1番にテンパイを入れつつも他家の高いリーチと捲り合いに持ち込まれ、(局収支期待値的には一応押すしかないので)押した結果手痛い放銃となったケースが多かったように感じます。
この点について小林選手がどう調整してくるのか(平均打点を少し上げて、上振れ勝負手を見る打ち方で環境に合わせてくるのか、あくまでも自分の普段の打ち方を貫きつつ別の部分で精度を高めて対応してくるのか)に注目しています。
パイレーツは選手同士の忌憚ない意見交換も活発そうで、チームメイト同士で良い相乗効果があると思いますので楽しみにしています。
他の3選手について
瑞原選手
直近3年間のレギュラーシーズンで通算+1000以上の圧倒的なスコアをたたき出しています。
パイレーツの中では最も門前・打点に寄せていますが、それでも副露率が低い訳ではなく安定感があります。
爆発力もある半面で、とてもシビアな場面(接戦のオーラスとか)での丁寧な立ち回りが特に上手いと感じます。パイレーツらしい長所でもありますね。
天鳳経験も活きているのでしょうか。
なお、牌をツモってからリーチ発声をするまでの時間が、鉄リー良形(平和ドラ2等)とそれ以外(ダマ満とか愚形とか)で異なる事がそれなりにあった印象ですが、寿人選手みたいに一定のリズムになるともっと読まれにくくなるかもしれません。
仲林選手
究極のバランス型だと思います。
「人の麻雀を見て勉強するなら誰?」と聞かれたら、まずはじめに仲林選手をオススメしたいです。
安心感と信頼感が半端ないですね。
選択を見ていて「おや?」と感じる場面がありません。クセも見当たりません。
堀選手や太選手らとの熱い対局を見るのが特に楽しみです。
以前の『国士無効』はきっと永遠にネタにされ続けるでしょうw
内川選手の西単騎放銃もそうでしたが、こういう不運な出来事は終わってみると結構ネタとしてオイシイもんですね。
頭ハネルールは自分が打つのは好きではないですが、見てる分にはドラマが生まれやすくて良いですね。
優選手
戦闘民族の二つ名の通り鋭い押しが光りますが、どちらかというと押しが強いというより勝負所の見極めが抜群に上手いタイプだと思います。
単に「高打点だから・劣勢の親だから」というだけで押すタイプではないですね。
平均打点はあまり高い方ではなく、他家に対して押し切ってかわす事が多かったり、相対速度読みで副露を使いこなしているイメージです。
また、特に対副露では読みに比重を置いているように感じます。(捨て牌だけでなく人読みも)
去年は道中5連勝がありましたが、あれも本当に「優選手だからこそ」の接戦トップが幾つか含まれていたと感じます。
見るのが楽しみな選手の1人です。
今年の展望
前述の通り小林選手が現環境にどのように対応してくるかに注目が集まりますが、チームの総合力としてはやはりトップクラスでありよほどの不運を引かない限りは上位に入ると思います。
チーム内で打牌選択について議論が活発に繰り広げられてそうなのも良いですね。
赤坂ドリブンズ(注目:たろう選手)
一昨年までの数年間は本当に運に見放されたと感じる場面が多いドリブンズでしたが、太選手・浅見選手の加入で戦力強化とともに運量も強化された模様です。
「ドリブンズ配牌」なんてなかったんや!と言わんばかりの躍進でした。
そんな中でたろう選手に注目しています。
スコアの上下が激しそうな麻雀を打つイメージのあるたろう選手ですが、2022シーズンを除けばシーズン中のスコアはそれなりに安定しています。
ラスも多めだが大きなトップを取るのが得意ですね。去年の112800点は圧巻でした。リアタイしてましたがTLも大盛り上がりでした。まさにゼウス状態w
「どうしても大きいトップが欲しい条件戦」で出したいと言えばこの人!です。
そんなたろう選手ですが、同一シーズンにおいても時期によって「ゼウスの本領を発揮する時期」と「ちょっとやりすぎ・押しすぎな時期」があるように見受けられます。
持ち前の爆発力をそのままに、シーズン通してゼウス状態を維持出来れば大活躍してMVPもあるのではないでしょうか。
他の3選手について
園田選手
ドリブンズと言えばこの人。
麻雀の強さ、人柄の良さ、インタビューの長さの三拍子を兼ね備えた選手です。トップクラスの一角だと思います。
どんな状況でも全ての引き出しを駆使してギリギリまでやるべき事をやる麻雀が見ていて勉強になります。
私自身も園田選手と似たような麻雀を打つことが多いのですが(特に鳴き)、それでもあそこまで読みを駆使してギリギリまで踏み込んで他家から和了をかっさらう事は出来ません。
リスクを抑えて分散を低める麻雀は簡単かつ大きなミスが出にくいのですが、園田選手は常に(最低限の)リスクを背負ってでも前線に身を投じていますね。
難しい反面で上手い人がやるとめちゃくちゃ強い雀風です。
検討とか見ていてもとても思考が深くて見ごたえがあります。
あと、ここ最近は「なんなん」って言ってるイメージはないですね。
セット麻雀とかだと南が裏目ったら園田選手の真似をする人が増えてますが…w
太選手
まさにガチofガチの選手ですが、その雀風が周囲に与えている影響が非常に大きいと感じます。
昨年のMリーグにおいて真っすぐ和了へ向かう・ちゃんと押し返してシバき合う麻雀がトレンドになったのは太選手(や大介選手)の新規加入がかなり大きいと感じています。
基本的な麻雀の強さもさることながらMリーグのルールや環境への対応力の高さが凄いと思います。
天鳳というラス回避が重要なルールからMリーグというトップが重要なルール(まあ勿論ラス回避も重要ですが)に移ったにも関わらず、一瞬にしてそれに沿った雀風で打っているのを見てとにかく「すげえ…」となりました(語彙力不足)
メンタルも非常に強そうです。
来年以降は今年の経験を経て対人戦術(人読みとか諸々)に更に磨きがかかってより一層強くなるのではないでしょうか。
浅見選手
強気な選択が光る選手だと感じています。
特に、高打点の勝負手が見える時に臆せずに踏み込めるのが良いですね。
とはいえ、日によって(試合によって)精度にバラツキがある印象です。
ただ、監督が新規募集の際に聡明な選手であると評している通り、麻雀理論強者だらけのチームメイトとの練習会等によって一気に吸収して大化けする可能性があるのではないかと考えています。
浅見選手が更に活躍するとドリブンズもより一層躍進するはずです。
今年の展望
2年前の不運ドリブンズに逆戻りしない限りはこちらも優勝候補だと思っています。(デジタルなチームなのに幸運祈願してオカルトにすがりだすのはネタとしては好きでしたw)
注目選手として挙げたたろう選手もそうですが、太選手がどの分野をアップデートして更なる強者として舞い戻ってくるのか楽しみです。
因みに全くの余談ですが、太選手がMリーグに出て以降、セット麻雀でも「太の麻雀を意識してみた!」と打ち方を変えて攻めている人が増えているように感じます。
ただ、何でも即リーしてテンパイなら何でも押せば良いと勘違いして自滅してる人が多いように感じます…w
あの麻雀を高精度で真似るのは難しそうですね。もちろん守備型の私には無理です。
KADOKAWAサクラナイツ(注目:岡田選手)
毎年安定して強い印象のあるチームですね。いつも優勝候補に挙がっています。
そんな中で岡田選手を注目選手として挙げた理由についてですが
毎年どんどん自信をつけている事が窺える上に、Mリーグの現環境に打ち方がマッチしているからです。
初年度はオドオドして消極的な選択が目立っていた記憶があります。
この時点では、勝てるようになるまでしばらくかかりそうな気がするな…と思っていました。
しかし堀選手に教えを受けてからでしょうか、一昨年くらいから急に表情が自信に満ち溢れ、麻雀自体の選択も強気なものが増えてきたように感じます。
上の表の1番右の「半荘数」を見ても分かる通り、去年は特にチームからの信頼度が高くなっている事も確認出来ます。
手組、押し引き共にバランスが良いですね。現環境にマッチした打ち筋だと思います。
一方、強いて言うならば「かかってしまう(熱くなってしまう)」事があるように感じます。特にイケイケドンドンモードになった時に、そのまま勢いで強気すぎるプッシュをしてしまい…という場面を見かけました。
その点さえ除けばとても安定感がある選手だと思います。
どんどん伸びているため今後の活躍に期待です。
因みに”顔は5200”はどう考えても三味線です。
これだと大半の人間の顔がリーのみ愚形になってしまいます。
最低でも16000か24000にしてくださいw
他の3選手について
堀選手
正直なところ私は現在のMリーガーで1番強いと思ってます。
元々強いのに年々更に強くなってる気がします。
単にバランスが高水準なだけでなく「堀選手ならでは」のファインプレー(読みを駆使した手組や押し引き等)が出てくるのが良いですね。
こういうのは本当に見ごたえがあるのでもっとやってください。
盤面の立体的な分析・把握とその精密なアウトプットが特に強い印象です。
また、既にそういう役割を担っていると思いますが、チームメイトへ麻雀を教える役割としても強い人材ですね。
内川選手との牌譜検討を見ていても、思考が高度かつ言語化が上手いのでとても分かりやすく勉強になります。
内川選手
鋭い押しからの和了を決める強さが持ち味の選手です。
チームリーダーという事もあり、恐らく責任感が強くてプライドも高い人だと思います。
だからこそ、シーズン後に堀選手を招いての検討配信を行っているのがとても好印象です。
(実際自分が内川選手の立場だったらすごく勇気要ると思います…。鋭い指摘が来る事が間違いない事を把握した上で配信を行う訳なので。)
私もこの検討を何回か見ましたが、手順マエストロと言われる通り速度・打点のバランスを取った手組が上手い印象です。
押し引きに関しては割と日によってばらつきがあり、唐突に無茶なプッシュをしたり逆に状況的に押したい時で引いていた場面もありましたが、この検討を経て更に強くなって活躍することを期待しています。
渋川選手
twitter(X)上での知り合いやリアルの麻雀仲間とよく話すような「Mリーガートップクラスは誰だ?」みたいな議論ではあまり名前は出てこないのですが、実際はそこまで目立ってないだけでとても精度が高く強い打ち手だと思います。
高水準バランス型やや攻撃寄り(強気な選択が持ち味)な印象。この辺りは今の環境に合わせて調整している感じでしょうか。
麻雀以外でのチームへの貢献度も高い選手だと思います。
比較的我が強い他3選手の中で、いじられ役も買いつつ場の空気を読んで和ませる事も出来る渋川選手がいるからこそサクラナイツがより一層上手く回ってるのではないでしょうか。
組織に1人はこういう人が居てくれるとありがたいですよね。
今年の展望
内川選手、岡田選手への"堀イズム"がどこまで浸透するかにもよりますが、ここも間違いなく優勝候補でしょう。
今年は入れ替えのレギュレーションにも抵触しないため、去年よりはプレッシャーが少し減った分やりやすそうですね。
さて、ここから先は有料とさせていただきます。
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