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【いるかメモ】配信対局大会決勝戦の打牌と思考

※この記事は完全に牌譜振り返りの自戦記なので、読んで面白いかどうかは分かりません。内容は読みの話とか含めて結構マニアックです!

「この人、普段から「守備型やで!」って言ってて三味線疑惑あるけど実際どうなんや??」
「そういやこの人の麻雀見るのは意外と貴重やな見てやるか」
「ほんまにちゃんとカンは義務っとるんか?w」
って人は是非ご覧ください。


先日9月16日、雀サクッTV様の配信対局の大会に参加してきました。
麻雀仲間でありいるか麻雀オフの常連であるぷよ先生が企画運営に携わっているイベントです。
赤アリのMリーグルールベースでダブロンあり・数え役満あり・白ポッチありの特殊ルールです。私は競技麻雀には興味はありませんが、ダブロン数えに白ポッチありなら好きですw

いるか麻雀オフ勢、ぷよリーグ勢、競技麻雀勢、ザンリーグ勢などの多数の方々が参加されています。

↑のポスト内にyoutubeのURLがあり、アーカイブでも視聴出来ます。興味のある方は是非ご覧ください。
決勝卓は5:18:00あたりから始まります。
(予選も色んな打ち手が登場しています。)

※ぷよ先生の実況は日吉さんのように楽しく盛り上げるのが上手く、聞いていても楽しいです。

参加者は16名で、予選4半荘(うち1回は必ず配信対局)を戦い、合計スコア上位4名が決勝へ進む事になります。
予選の時点で4/16の上振れを引きに行く麻雀を打つ必要があるわけですね。
決勝卓では優勝者のみ豪華景品がプレゼントされます。

初回参加時は、予選を脱法麻雀(運量麻雀)で2位/16人中で通過したものの
予選首位通過のシーガーさんが決勝卓でも見事な無双劇場を見せ、私は惜しくも準優勝となりました。

このままシーガーさんが決勝卓でもトップへ

そして今大会(私は2度目の参加)でも、予選で脱法麻雀を披露して1位/16人で通過しました。
1半荘目の最初の配牌でドラの發が暗刻で出てきてあまりの運量に草が生えました。

予選は4戦目が配信でしたが、
3連トップの後で箱下ラスを引かなければ確実に決勝通過出来る状態だったので、この時は序盤に下振れを引かない麻雀を打ち無理矢理トップは狙わず2着に収めています。

さて、完全にトップ取りとなる決勝卓での打牌の振り返りを行います。

起親から
とうちゅうさん(下家)
ヒマナッツさん(対面)
すーたんさん(上家)
いるか
となります。


東1局0本場(北家)


いきなり8種9牌の配牌。
ここは国士無双、混一色、チャンタ、七対子などをみたいつも通りの進行。
和了出来るとは思ってません。
自分は平場でこういう手で真っすぐ進める事は基本やりません。だから流し満貫が圧倒的に少ないのでしょうw


道中、東が暗刻になったので国士は見切ってチャンタを見据えた進行としますが、9s2枚枯れかつ4sが出たのでポンして1300のテンパイを取ります。
9s2枯れなのもあり2s3s引きが偉い(4s対子落としで9s単独ヘッドとして使える為)ので1sより自風の北を先に切りましたが、一瞬で裏目って地味に打点上昇を逃しています。

この後しばらく経ち
上家が756sチー打白(2枚目)
対面が213pチー打5s(2枚目)
上家が發ポン打9m

対面から東が出てきて当然のカンは義務!
(まあ8pそれなりにいそうだし(実際山3))

がしかし!引いたのは2s!
対面が213pチーして出てきたのが2枚目の5s。役牌ももう残っておらず、ピンズ一通だとしても9pの見切りが早いのでほぼ123の三色(+α)
3s3見え、1s3見えですが、この2sって上下どっちか対子か暗刻で持ってそうなんですよねこの巡目だと。
そもそもペン3sやペン1sだと、213pチーして2枚目の5s出てくるのが若干違和感あるので、まあまあ135sって形で残ってそうなんですよ。
ドラの所在も不明で相手がドラヘッドだとやばいのでこの2sは苦渋の撤退。

実際は対面はドラヘッドで2s入り目の7m6pシャボでした。
2sは上家が対子。
入り目だっただけで読みは合ってたしこれは降りて正解だと思います。1300で押す牌ではないと思います。


東2局1本場(西家)


白を鳴いたら上家から速いリーチを受けるも、巡目と手牌価値で1mだけシャンテンプッシュ。3m4m5m6m發は全部鳴く構え(發鳴けたらシャボ)の予定。

7s引いてここで發切り撤退。
満貫ならまだ押してるかな。2000~3900だとこのあたりが限度かと思います。守備型なのでw

トップ取り麻雀で親が残ってる時は、基本的にトップ目との点差"のみ"意識するため、トップ以外の人との不要な殴り合いにはあまり持ち込まないようにしています。
上家がツモってもトップ目が親被りしてそんなに問題ないですからね。

東3局0本場(南家)

またまた上家から速いリーチを受け、生牌の中だけ勝負しつつくっつきのイーシャンテンとなりましたが
この4pで撤退(ここから發の暗刻落とし)
これは7pか8m切る人も居るかもしれませんね。
私はここのドラ0に価値は感じなかったです。まだ勝負どころではないとの判断。ツモられはまだいけるけど放銃は流石に痛い。


東4局0本場(親)

ドラ3のイーシャンテンで何切る問題。場況に特徴が無さすぎて難しい。
とは言えども1mか1pしかないとは思いますが、、。
そもそも愚形残りだらけでそんなすぐテンパイしなさそうなのと、
1m切って裏目のドラ4m引いた時の234446mが不自由(後手テンパイ踏んだ時にドラが出ていく形になりやすい)なので、1pを切りました。
ぶっちゃけ正解はよく分かりません。当然タンヤオになる牌は全部鳴きます。

ダマを選択。
まあ平面だとダマ12000は大体ダマなんですが、「絶対に降りない愚形ダマ高打点」は捲り合いになると不利なので、自分は「他家がテンパイする直前までダマって出和了率を高め、リーチ来そうな河になったら捲り合い回避のためにやむなし押さえつけモギリー」を良くやります。
で、この状況だと少なくとも下家と対面はそんなに速度を感じないのでまだダマりました。
上家は結構速そうなので、次に5~8s、2~7p、2~6mが手出しされたらシャンテン読みで考えてモギリーしてるかもしれません。

後一応おまけで三色変化もありますね。おまけ程度ですがw


ぬるダマすみませんでした!!!!!(4000オール)
ど、どうなんだろう…これは仕方ないのか、ミスなのか…。
自分の中ではやむなしではありますが…。うーん。

東4局1本場(親)

またもや上家から音速のリーチを受けます。ダイさんと打ってる時の事を思い出します。
さて、このリーチは長考しての7s切りリーチでした。
捨て牌を見てもどう見ても変則手
で、
①「実は染まってて待ちが複雑」
②「七対子の待ち選択」
③「一手替わり高打点があるが悩んでリーチ」等の可能性があります。

ほぼ②か③だとは思うんですが、①の可能性も僅かにありこの2pは打てない(染まってなくても一通とかもあるかもだし)ので
自分は親でシャンテンですが北の暗刻落としでのオリとしました。
②の七対子だった場合、悩んで7s切りリーチ=7sと選択の余地があり拮抗する牌=スジの7mも危険牌候補に入るため、ここで中途半端に7mを打つのは良くないとの判断です。
点数状況的にもまだ無理はしなくてOK。

南1局0本場(北家)

上家から白が出て、実況解説の方は「これはポン!?」と仰いましたが私はスルー。(8p引く前です)
周囲もそんな速そうではないんですが、この白ポン結構守備力キツくなるんですよね。
微差トップ目なので局消化偉いんですけどリスクに見合ってない判断
というかそもそも234があるので白ヘッドでもいけます。
なんならその方が守備力もあるし安定した仕掛けになるため、234は必ず仕掛けます。
ここでは、234とピンズ横伸び一通を見て打6s


次巡1p引き。一通か234か。
まあ一通メインで見るんですが24mと24sの比較。マンズの方が場に高いので打4mとします。
5m引き両面変化よりも全員に危険すぎる4mを先に逃がしたいのと、カン3sはそれなりに自信がありもうマンズは見切っても良いとの判断
※3mは山1、3sは山2だったのでこの二択は正解と言えるでしょう。4mは全員欲しい牌だったので逃がしてハイパー大正解です。

残す牌選択。対面の3sは手出し。
これ2人にマシそうな9s残して2m切ったんですが、次巡対面からリーチがきて9s一生切れなくなりました。
ここ判断ミスだったかなーと思います。
3s手出しの時点でターツ落とししてるので対面が1番速そうなんですよね。それ踏まえて2m残せてたら押し返せてました。(まあどのみち和了にはなりませんでしたが)
ここはもうちょっと精査すべきだったかな、と思います。

南3局0本場(南家)

上家との点差は9400点。射程圏内ではあります。
ドラ2枚ある脱法手がきましたが上家が東ポンして打2sと速そうです。
もちろん7pはチーフォーメーション。8mは三色の種。

7pチー出来てもう1回チーフォーメーション。
7sが出た場合は768sで鳴ければ2-5-8sになります。うっかり756sで鳴かないように。
赤5s出たので赤534sチーして4-7sのテンパイを取ります。(タンヤオドラ4)

当然この後ゼンツしますが、残念ながら上家に2000点の放銃となります。

南3局1本場(南家)

下家のリーチを受けて。
点数的には下家がツモってもトップ目との差が縮まるためそこまで無理はしないんですが、手牌価値があまりにも高すぎる為ある程度ゼンツ。
上家が6mポンしているため7mはリーチ者の下家だけでなく他へも安全度が高い牌です。
が、ゼンツする間もなく下家が一発ツモで3100-6100
トップ目との差が縮まったのは良好です。

南4局オーラス0本場(親)

いよいよ決戦。
願いを込めて配牌を開けます。

き、きつい…
ドラの東が重なれば世界が変わる。でも門前だと厳しそう。
くそ鳴き無理混一色も考えましたが、この点差だと上家は確実に絞ってくるのでテンパイすら怪しくなるでしょう。
とは言え、くそ鳴き無理混一色に見せつつ上家の足を止めて最後に他色のターツ(フリテン等)を残して鳴きつつケイテンに持ち込む作戦は有効そうです。
少なくとも配牌でそれを考えなければならないくらいではありました。
下家は跳満ツモ、対面は倍満ツモ条件なので時間猶予はそれなりにあるでしょうし。

僅かながら789三色を残して打1p。
序盤なのでシャンテン数よりも鳴ける手になる可能性を最大限追い求める。

4対子。とても悩ましい。
三色と七対子を追うなら東、メンツ手もみつつ七対子に寄せるならどっちかのペンチャン落とし。

上家との点差がまだ大きく、勿論連荘は大事だが配牌時と比べるとまだ希望は見えてきており、大きな手だけは逃せないので東は残します。
4巡目で4対子なら最悪でも七対子でテンパイまでは大体間に合わせられると思うし、ここで三色の鳴き(大体安い)を見切り門前高打点ルートを残す事にしました。
下家と対面は条件が厳しいにもかかわらず国士はやってなさそうで、この後に色寄せ(清一色等)に移行する可能性も0ではない為、自分以外誰も切っていないピンズの方が将来高くなると見て89pを払う事にしました。


上家が發ポン2p。
フリテン2s引き戻して、1-4sは良さそうなので8s9s払いとします。


すると8s9s両方鳴かれました。正直ここで負けを覚悟しました。

最終手出しは8mです。


もう時間は残されていない中7mを引き何切る問題。
鳴きで間に合わせるタンヤオを見るなら打9m、七対子も見るなら打2s、いや、打7mも無くはないのか…?
まず上家の發ポン2p、8sポン4p、9sポン8mは確実に8mが関連牌の4センチなので、9mを打つのは流石に甘えだと判断。

①9mとなんかのシャボ
②9m単騎
③6-9m
④9mヘッドの他両面

全部否定されてないです。上家も一騎打ちなので基本ぶくぶくで来るでしょう。
7mは結構通りそう。単純4-7mはなさそうでノベタン4567mもない(その場合9sポンしなかったら3-6-9mなので)。でも後述の7799mがある。

序盤に4s切ってて8s9sポンなのでソウズも両面やシャボはなさそう。(1sも2枯れだし)
ピンズは2p4p払ってるので両面あるなら5-8p、6-9pだけど8p切ってるのであるなら6-9pくらい

9mとなんかのシャボのケースはその「なんか」が殆ど見当たらない。
東南西北白發中は無く、ソウズも前述の通りほぼない。
マンズは2mや3m、ピンズは7pや9pならあるかもしれないが、3m9pはポン入っておらず7pシャボなら8pで両面(6-9p)に変えてるはず。

両面だと6-9pくらいしか見当たらず、消去法で9mのシャボの相方が殆ど見当たらない。
6-9mの場合はXX788m99sから9sポンになるが、XXに該当する対子が上記と同じで殆ど見当たらない。

一応可能性としてあるのは
4p77899m8899sからの8sポン打4pで77899mのカン8m、からの9sポン打8mで7799mシャボ。

てことで
6-9p両面や7799mシャボ以外のケースが少なくて、消去法で9m単騎の可能性が上がってしまう。


だからここは2s!


好きな手役は七対子、嫌いな手役はリーのみ愚形。
でもこの時は、"たかがリーのみ愚形"に魂を込めた。
意志で作り上げたリーのみ愚形…これは勝負手!


麻雀は魂を込めて打つもの。麻雀は筋肉!(でも1000オールしかない)

これならいける、次に脱法配牌がこれば…!!!

南4局オーラス1本場(親)

そ し て こ の 配 牌 で あ る

誰だよ!麻雀に流れがあるとか言ったやつはwww
ここで脱法配牌がきてわいが優勝するストーリーじゃないのかよw
どうするんだよこれwww


あっという間に5対子。
すみません、麻雀に流れはありました!

2pと2mで悩んで打2p。この後メンツ手変化した時に5ブロックの方が和了に近いので。



赤5s引いて打2m。
七対子の場合の決定打率が急上昇したのでここでかなり七対子に寄せます。
5sはあまり良くなさそうですが、この時点ではハッキリわかりません。
それよりも大事なのは、対面が国士無双ではなさそうと言う事です。
要は1mはかなり鳴ける可能性UP、東や9sはあまり出てこなさそうとはいえ確実に出ないとは言えなくなったわけですね。
七対子とトイトイの判断の要素に使います。

対面5s切りの上家546sチー。
てことは対面は染め手でもない…?縦かな?と思いました。
5s1枚減ったのは痛いので、七対子でテンパイした場合でも赤5s切って1p単騎とかでリーチする予定でした。

今日からチートいるかじゃなくてトイトいるかへ!
ポン!

・赤なのでトイトイなら12000ある
・対面が国士でも染め手でもないのでヤオチューが特別鳴きにくいわけではなくなった
・ドラ表の7pは鳴くのがキツイがフォロー牌の5pもあり最悪トイトイじゃなくてもテンパイまではいけそう
・赤5sの縦が殆ど期待できない場況

⇒上家に間に合わせるためにも、七対子ではなくシャンテン数を下げてでもトイトイ(や最悪の場合でも東ドラ1)の方が和了に近いと判断。
ここはもう感覚。経験則。理論は後付け。


僥倖の1m…!あの配牌がまさかの12300に。
諦めなくて良かった。

でも和了やめが無いのでまだまだ油断は禁物。

南4局オーラス2本場(親)

上家跳満ツモ、対面・下家倍満ツモ条件。
リーチは愚行なので流石にノータイムテンパイ外し。(9m切り)


これはチーして…


ツモ。500は700オール。
一見無駄な連荘に見えますが、
・上家の跳満ツモ条件が消えて倍満ツモ条件へ(&対面の倍満ツモ条件も消滅)
と、更に優位な状況になるため、個人的にはこれは大きかったと思ってます
流局に近い残り3巡以降は和了しません。

こうなったら後は事故らないようにするだけです。

南4局オーラス3本場(親)

倍満ツモ条件の下家が白を2鳴きしてマンズの混一色模様。
倍満ツモ条件だとあり得そうなのが
小三元混一色トイトイ
小三元混一色ドラドラ
役役混一色トイトイドラドラ
あたりでしょうか。2鳴きなので大三元はほぼないでしょう。

しかし、マンズを絞るつもりが手にマンズばかり押し寄せ、最悪の場合手詰まってしまうケースがあると感じました。
よって、ここは対面の切った7mを合わせ打ちます。
鳴かれても良いので安牌のピンズを残します。
7mは確実にポンされない牌なので、鳴かれてもトイトイが消えて倍満になりづらいです。
白が4枚見えてる状態での対面のあの河は四暗刻や混老頭系統だと思うので、恐らくそもそも下家は小三元もキツいと思います。

何とか最後まで逃げ切る事が出来ました。

親番で運が向いた場面が多かったですが、本当に楽だったのは東場親番の運だけ4000オールツモくらいで、後は悩む場面が多くて神経を使いました。

対局終了後は、「よっしゃ!やったぜ!」という感情より「疲れた…でも良かった…」という感情の方が強かったです。
奥さんとぎょうざ君とLiSAさんがずっと観戦室で応援してくれてて嬉しそうな顔をしてたのを見て喜びがこみ上げてきました。

短期の麻雀は本当に運ゲーだと思いますが、この時はとても充実感がありました。

運営企画の雀サクッ様、実況解説の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした!


↑どなたでも大歓迎です🐬


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