茉莉花官吏伝のススメ
あけましておめでとうございます。(大遅刻)
タイトル考えるのが面倒になったわけではないです。
題字見てどの作品の話してるって分かりやすくしたかっただけです。
決して怠惰ではございません。
はじめに
たいへんお久しぶりでございます。前回の記事が3か月前ですって。
ちょうど三か月前の投稿直後から驚くほどにプライベートが忙しくなりまして、ようやくそのサイクルに慣れてきた鶏です🐓これがあと半年も続くなんてね;;たいへん忙しい時にもマンガを読んだり小説を読んだりnote書いたりできる余裕を生み出せるように頑張ります、趣味の時間大事。
さて、言い訳じみた話をしましたが、今回の記事からタイトルをそのままお勧めしたい作品名にすることにしました。その方がわかりやすいのでね^^
てなわけで今回紹介する作品は、
石田リンネ先生原作・高瀬わか先生作画の「茉莉花官吏伝」です!
では、本編スタート❣
茉莉花官吏伝とは
茉莉花官吏伝とは、ビーズログ文庫から出版されている、石田リンネ先生作の同名の小説が原作となっており、こちらを高瀬わか先生の手によって(?)コミカライズされたものになります。高瀬わか先生は以前こちらの記事でも紹介した「かわいすぎる男子がお家で待っています」の作者様で、あまりにもこの作品が好きすぎて、ほかの作品を漁って読んでいたところ、私の中で大ヒットしまして、その足で本屋へ向かい、原作小説を一気に購入しておりました。こちらの作品はちょうど三か月前に次この作品のことを書こうと決めたあたりが小説の新刊がでるタイミングだったんですけれども、私が本屋に行けない身の上(ただ忙しかっただけ)になってしまい、そもそも新刊を購入できず、そのまま年を越してしまうという大失態をやらかし、つい先週購入できていなかったことに気付いて駆け込み、速読了し、その熱量で今こうしてnoteと向き合っているんですね(ものすごくどうでもいい話)。
その話は置いておいて、この作品は月刊プリンセスという誌面でコミカライズが連載されております。そして、茉莉花官吏伝には大変すばらしいスピンオフ(十三歳の誕生日皇后になりました。)までついておりまして、こちらもコミカライズされており、さらに同じ誌面で連載されております。先週茉莉花官吏伝の小説最新刊を買いに行ったときになぜかまだ発売日前だったスピンオフの小説最新刊も店頭に並べられていて、こちらも即購入、即読了しました(脱線しすぎ)。で、スピンオフの方はその小説最新刊の予告に「次回最終巻!」の文字が書かれていたので、本編より早く完結しそうで泣いてます。もし読まれる方は本編とスピンオフぜひ両方読んでほしいです。どちらも小説だけじゃなくてコミカライズもあるので、活字が苦手だよという方はコミカライズだけでも読んでみてほしい。本当に良い作品です。
とりあえず原作の試し読みだけ置いておきます。
▽大変お美しい晧茉莉花様
あらすじ
さて、ここまで「茉莉花官吏伝はいいぞ」という熱量でしかお話できてなくて、ここより後ろの話も同じ熱量での話しかできないので、ここの段落だけはなるべくフラットに書こうと思います。
この話はタイトルの通り、茉莉花という女の子が官吏として活躍する話です。話は中国がまだ統一される前の「皇帝」が存在する時代が舞台になっており、そのうちの一つの国である、白楼国の皇帝が住まう月長城の後宮で茉莉花が女官として働いている場面から始まります。茉莉花には瞬間記憶能力という、一度見たものをすぐに記憶してずっと覚えておける能力を持っていて、これを使って「茉莉花がいてくれるとちょっと助かる」と思ってもらえるだけの働きをしてお給金がもらえればいいという考えを持つ、平和第一の出世欲がない女官だったところ、お見合いの代理として向かった先にいたのが相手方もお見合いの代理として来ていた白楼国の皇帝である、珀陽だった。というはちゃめちゃに王道なシンデレラストーリーの始まり方をするのがこの話の冒頭部分になります。こうやってね、文字だけで説明すると面白味にかけてしまうのが本当に悔しいのでみんな読んでくれ。本当に。あと、王道が一番おいしいんだ。シンプルなので良い。それが一番大事。
話を戻して、お見合いのお決まり展開「あとは若い二人で…」のあとからもう珀陽節が始まるんです。白楼国は大きな国で官吏や女官の数が多く、城に仕える人間の総数が多いというのに茉莉花の顔と名前を認知していて、その時点で私はちょろいのでにんまりしてしまうんですが、お互いに代理だとわかった時点で、「お見合い自体する必要がないのでは?」と茉莉花が進言すると、せっかくだからお見合いとやらをやってみたいと言って珀陽(皇帝)と茉莉花(後宮女官)でお見合いを仕切りなおそうだなんて言い出すものだから読者は大歓喜なんです。茉莉花、もう平穏な暮らしはあきらめよう。このお見合いのシーンで茉莉花の瞬間記憶能力が珀陽の知るものとなり、それから珀陽による「茉莉花を官吏にする」目論見が立てられ、茉莉花の人生が大きく変動していくというサクセスストーリーになっています^^
おすすめポイント
①王道の中にある奇想天外なストーリー
ここから茉莉花はまず科挙試験を受けることになり、そこからはもうご想像の通り、平穏な暮らしとはかけ離れた毎日を送る羽目になるのですが、大枠はシンデレラサクセスストーリーで間違いなくて、どんどん手柄を立てて皇帝へと近づいていくというのは誰がどう読んでも周知の事実なんです。私は王道な展開はたいへん大好物なのはこれまでの記事でご存じの方も多いと思うんですが、だからと言ってすべての話が先の読めるようなものだとつまらなくなっちゃうので、王道ストーリーはここが難しいんですよ(何様?)。ストーリーの大枠はあくまで王道なシンデレラサクセスストーリーで進めて、その中で茉莉花が手柄を立てるきっかけになる話の中身がそれはそれはもう面白くて仕方がないんです。この作品。言い方悪いけど、どうせ手柄を立てることはわかりきってるんだけど、その手柄を立てるまでの道筋の予想を私は一度も当てられたことがなくて、毎回「ここまでピンチになってるのを茉莉花はどうやって解決するんだ、、?」とどちらかと言うと春雪(茉莉花の同期)(茉莉花の親友(仮))目線で見てしまっている自分がいるので、王道が好きだけど、先の展開が読めない波乱万丈な話が読みたい!という方に大変おすすめ。
②スピンオフとの並走
▽本編主人公×スピンオフ主人公=尊いの図
はい、やってまいりました。皆さん大好きスピンオフの話です。
スピンオフって、大きく分けると2種類あると思っていて、
(1)本編主人公もがっつり出てくる別キャラ目線の話
(2)本編と同じ世界線だけど本編主人公がほとんど登場しない話
のどちらかに殆どの作品は分類できるんですよね。
私の記事を読んでくれている人はどっちのタイプが好きなんだろう。
私は(1)も好きだけど、どちらかというと(2)の方が好きで、本編主人公が話に登場するわけじゃないけど、その活躍が噂として出てきたり、本編の舞台のすぐそばを掠めていくのがわかるあの瞬間こそがスピンオフの良さだと思ってる節があってですね。この茉莉花官吏伝のスピンオフ、「十三歳の誕生日皇后になりました。」では、最初こそ本編の第一幕で登場する赤奏国が舞台になっている話なだけあって、茉莉花官吏伝とはまた別の視点で描かれた同じ話が第一幕で描かれるのですが、茉莉花が活躍するようになる白楼国のお隣さんの関係で、これ以降茉莉花はほとんど話に登場しなくなるんです。だけど、茉莉花が何したらしいだの、珀陽の奴を見返してやりたいだの、茉莉花が本編でお世話になったまた別の国との関わりだのが描かれていて、本編とスピンオフを併せて読むと「ワ~~~~~!同じ世界を並走してる~~~~🥺🥺🥺」という限界オタクが完成します。スピンオフは世の中を救う。
▽こういうのがいいんだよってやつ。
③キャラがいい
もうこれはね、原作者様の手腕ですね。
茉莉花は最初に言ったように瞬間記憶能力の持ち主で、見たものを完璧に覚えてしまうので、いかんせん吸収がはやいんですよ。んで、後々化けていく(もうこれは決定事項だと思うのでバラします)のでとんでもない天才が誕生してるんです。もうこれこそラノベ!って感じよね。そんで何が言いたいかって言うと、こんな天才を地で行く茉莉花なんですけど、この茉莉花の天才過ぎて気味が悪い(誉め言葉)感じを表現するにあたって、「浮きすぎてはいけない」んですよ。はいこれ素人でもわかる絶対むずいやつ~~~~!茉莉花だけを天才キャラにしてしまうとただの天才が誕生し、普通にほかのキャラから浮いてしまうんですよね。やりすぎ注意というやつ。だけど、茉莉花は天才過ぎて気味が悪いという状態にするには周りが有能すぎるとそれはそれで埋もれちゃうんですよね。この作品では、どのキャラも粒ぞろいの超クセ強ばかりで、出てくるキャラ全部が好きなんです。箱推しなんです。大体作品を読んでると目立って好きなキャラができて、そのほかのキャラはそうでもなかったり、下手するとあんま好きじゃないなというキャラもいたりするんですけど、この作品はまるっと箱推し!スピンオフの方に出てくるキャラも含めて全部推せるので本当に良い。
▽大分好きな表情してる海成さん(赤奏国編で登場)
私は大分不憫な役回りの多い春雪くんが好きなので、もうちょっと頑張ろうな。
④驚くほどの筆の速さ
これはね完全に原作の話です。あのね、石田リンネ先生まーじで新刊が出るまでのスピードが異常だし、本編もスピンオフも書いて大体3か月おきくらいにどちらかの新作が出るようなイメージ。小説界だと大体新刊出るまで半年くらいのペースが平均だと思っているので、その半分の時間で1本単行本を仕上げてくるので本当にやばいと思ってる。(これはいち読者の意見です)何ならこれのコミカライズの方の単行本が1冊出るまでの間に本編とスピンオフが1冊ずつ発行されてたりするようなペース(だったはず)で、小説1冊に対してコミカライズの単行本も1冊!というわけにもいかないので、どんどんコミカライズ待ちの話が増えていくという笑
先が気になる身としてはサクサク進んでいくので熱量が冷めないうちに供給があるのは大変ありがたいんですが、コミカライズが途中で打ち切りになったり、なんやかんやあって~と省略されないことを祈っております(切実)あ、現在原作最新作は15巻まで発売しております。ラノベ小説で大変読みやすくて私は最新刊を読む前に1~14巻をおさらいしてトータルでこの量を2週間で読み切れるので、ちょっと時間があって活字読むのが苦手じゃないよという方はぜひこちらもどうぞ。私はこの15巻のとあるシーンでこの話の中で史上最強に本当にお気に入りのシーンがあるんですけど、そのシーンを読んでから次の文章を読み進めるまで30秒くらい余韻に浸りました。最新刊をすでに読んでる人とは個々のシーンの話をしたい。求む共感者。
⑤読み手目線でのコミカライズ
はい、ここは原作抜きの漫画の方だけの話します。
あのね、高瀬わか先生もこの茉莉花官吏伝の原作をしっかり新刊で追ってる方なんです。原作の最新刊が出るとツイッター(もうXって言っといた方が良い?)で感想ツイート(ポスト?っていうんだっけ?)がいくつか出たりするんです。この感想がマジでもう読者目線過ぎて、これを読むたびに「わ、わかる~~~~~~🥺🥺🥺🥺🥺(限界オタク)」になってしまうのですよ。わか先生がしっかりこの作品を愛読している方なので、その愛がそのままコミカライズにも表れていて、「ここは大ゴマで見たいな」とか「このシーンは絶対外せないな」と思ったところは大体その通りになってるんですよ。わ、わかる~~~~~~🥺🥺🥺🥺🥺(限界オタク再来)
▽(微ネタバレ注意)わか先生による原作感想落書き
コミカライズは実写化ほどじゃないけど、ページ数の関係でカットされるシーンがあったり、小さいコマに描かれることもしばしばあって、原作が好きであればあるほどちょっと悔しい気持ちになることもあるんだけど、これのコミカライズはそれがほとんどないんです、そして茉莉花がべらぼうに可愛い。もともと女の子(というよりギャル)が好きな作家さんなので、女の子を描かせると本当に可愛いんです。茉莉花が照れてる大ゴマとか可愛すぎてこっちも照れちまうぜ。(いらん)
▽すこぶるかわいい俺の(違う)茉莉花
なので、原作の魅力が最大限に引き出してくれているコミカライズになっているので、活字が苦手な方はぜひコミカライズだけでも読んでくれ。
まとめ
茉莉花官吏伝は老若男女問わず読んでくれ
次回は私がここ最近で一番推してた作品が完結したので、その作品に対する思いを綴らせてください。ドラマ化もしたあのお嫁くんをもらう話です。
乞うご期待❣