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指が少ない息子が産まれたときのこと。

妊娠中の、破水やら入院やら自宅安静を
乗り越えて

いざ出陣。

計画和痛分娩にしたのは
上の娘の預かり先を確保するため
&
麻酔どんなもんかやってみたいというミーハー心
からでした。笑

結果的にこれも功を奏して、
おかげで産後すぐ息子の様子を見たり
話を聞いても
冷静に対応出来たんだと思います。

さて、指の少ない息子が産まれてすぐ

私は、

良かった、産声あげた

あ~ゆび4本なんだなぁ。
そういう子なのね~
おっけーなんとかなるっしょ

って思ってました。まじで。

だって15週で居なくなってたかもしれないんだもん。
39週まで頑張って、産まれてきてくれたんだから。

親戚のおじさん仕事で指切断してるけど生活してるし。(そこか)



助産師さんと産科医から
お話があります、

と言われて、

手のことですか、

と聞いたら


右手は3本
左手は4本
左足は3本
の裂手と裂足
でした。

(後で気付くけど合指もありました)


足もかーーい!
四肢のうち5本揃ってるの右足だけかーーーい!

と、ここで初めてビックリ。

取り上げてくれた産科医も
手は見たことあるけど足はあんまり無いですねえ
って言うし。

おおぅ…一気に不安になってきたぞ。
事例が少ない症例に対してびびる。

翌日
産院の新生児科医が
地元じゃ割と有名な先生らしく見てもらい
直接お話も出来ました。


機能・見た目の面で恐らく手術が必要なこと、


先天性なので本人としては
これが「生まれつき」だから
色々出来るようにはなること、


今やるべきことは
普通の新生児育児と何も変わらないこと、


説明を聞いてすごく納得。

理学療法士をしていて
考え方のベースとなる部分が先生と同じだった。

本人にとってはこれが普通。

できないことを探すのではなく
何を、どうやったら、できるのか。

できないかもしれない、
という色眼鏡は、

ここで無くなりました。

困ったときに何かの工夫ができたらいい。

あとは、見た目のことで本人がどう感じるようになるか。精神的なフォローは必要になるか。

そこだけが気がかりでした。

退院後は合併症がないか毎週検査のため通院。

産褥期休んでない。

ハイ、これめっちゃ失敗でした。笑


産後ケアとして最悪です。
おかげで骨盤底筋群がやばいことになりました。

産後ハイなのか母親の使命感なのか乗り切ってましたね。


心臓と脳神経問題なし。
目や聴覚も心配されたけど問題なし。
内反足気味&股関節が硬いかもと指摘されて産院を退院した日に整形外科でギプスを着けてもらったけど、1週間後には外れて経過観察のみ。

結果、裂手足以外は何も見つかりませんでした。



そして新生児科の先生の言う通り、
睡眠不足と頻回授乳の新生児育児が始まり

家族全員が1ヶ月も経たずに息子の指にも見慣れて

単なる二人目育児の生活になっていました。

▽▽▽



2歳の小さなお姉ちゃん
本当に、本当に、娘に救われたなと思います。


大人はどうしても障害をもって産まれた子の将来を心配をしてしまい、
100%喜び、じゃないなあって顔見たら分かるんですよね。
勿論私も。

でも、2歳の娘は単純に、純粋に
産まれてきた弟を

「かわいいねえ」
「ちいさいねえ」と、

いとおしそうに見てくれるんです。

それがどんなに嬉しかったか、

私は一生忘れないと思います。

ありがとうね。

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