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時間とはいったいなんなのか?

世の中映画と言えば「鬼滅の刃」の話題ばかりで、「鬼滅の刃」が公開される前に話題だったクリストファー・ノーランの「TENET」の事なんてすっかり過去の話題になりつつあるけど、「TENET」観ました。

相変わらず硬派な物理をヒントにした誰も観たことのない映画を観せてくれる。いつもノーラン監督の作品は時間をテーマにしたものが多いけど、今回は時間が逆行した世界を描くとは。。

もう、してやられたというか、微妙でわかる様でわからなくて、映像の辻褄があってるのかあってないのか分からないスレスレのところで観せてくれる。理系向きなんだけど、エンタメでもある。いやー映画って本当に素晴らしい物ですねと言いたくなる作品だった。

そこで時間に関する物理の本を紹介しておく。こちらも難解な最先端の物理学の分野を優しく紹介してくれるカルロ・ロヴェッリというイタリア人物理学者の本。

数式はひとつしか出てこないのだが、それが熱力学第2法則「エントロピー増大則」でTENETのテーマの時間の逆行と話がつながる。世の中はエントロピーが増大する方向にしかすすまないので、時間の逆行つまりエントロピーが減少する方向にはすすまないって事。

物理の世界では時間はパラメーターのひとつにすぎないので、進んでいるのか逆行しているのか区別しないとか。もうよくわからない話なんだけど、多いに脳味噌を刺激してくれる。

一番面白いなと思ったのは絶対温度みたいに、もうそれ以上区切る事が出来ない絶対時間というか、時間の最小単位が存在するということ。アナログ時計って無限に時間を分割していて刻んでいる様に見えるけど、それとは別にプランク時間と呼ばれる一番短い時間がある。

いやーもう高校の時物理大の苦手で6点しかとれなかったんだけど、物理って面白いですね。。


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