【1972年レコード】22)Uraiah Heep : DEMONS & WIZARDS
■データ
・リリース : 1972/05/19
・レーベル : ブロンズ・レコード/マーキュリー・レコード
・プロデュース : ジェフリー・ブロン
・チャート : US 23位 UK 20位
・スタジオ : ランズ・ダウン・スタジオ
・所有ver : P-10038B(JAPAN Warner Pioneer.co)
■トラック・リスト
[SIDE-1]
1. 魔法使い(The Wizard)
2. 時間を旅する人(Travller in Time)
3. 安息の日々(Easy Livin')
4. 詩人の裁き(Poet's Justice)
5. 連帯(Circle of Hands)
[SIDE-2]
6. 虹の悪魔(Rainbow Demon)
7. オール・マイ・ライフ
8. 楽園/呪文(Paradice/The Spell)
■メンバー
・デイヴィッド・バイロン (ボーカル)
・ケン・ヘンズレー(キーボード)
・ミック・ボックス(ギター)
・ゲイリー・セイン (ベース)
・リー・カースレイク(ドラム/パーカッション)
・マーク・クラーク(ベース/ボーカル)(1)
■LINK
■メモ
さぁ、そろそろハードロックを‥ユーライア・ヒープ4枚目のアルバム
ユーライア・ヒープがゴシック調ハードロックの巨匠という名声を確立したアルバム。
シングル曲「安息の日々」は米国で39位を記録し、バンドとして最高位を記録した。
同年11月には同じ世界観のアルバム「マジシャンズ・バースデー」をリリースしている(未所持)。
デビューから本作までにベース3人、ドラムを5人変えている。本作のオープニング曲「魔法使い」はヘンズリーとマーク・クラークの共作だが、マーク・クラークは同曲のみでバンドを離れている。
マーク・クラークの後任にキーフ・ハートレイ・バンドからゲイリー・セインを迎えている。ゲイリー・セインは同年にリリースされたキース・ハートレイ・バンドのアルバム「セブンティ・セカンド・ブレイブ」にも参加している。
ドラムにはのちにオジー・オズボーンと活動するリー・カースレイクを迎え、度重なるメンバー・チェンジの末にバンドは理想のリズム隊を手に入れる。
幻想的(禍々しい)なタイトル、ハイトーンなボーカル、重厚な演奏と、ハードロックから後のヘヴィメタルへ続く系譜の大本とも言えるバンド。
購入前は「安息の日々」を聴いた程度の知識だったので、オープニングがアコギで始まるのは意外だったが、逆にそれが作品に幻想的で奥深い印象を与える。
「魔法使い」の透明感ある美しい歌い出しから、ドラムが入りキーボードが絡みだす事でスケールがドーンと拡がる感じが凄くカッコいい。もちろんユーライア・ヒープも知らなかったのだが、ボン・ジョヴィやガンズ&ローゼスを聴いて来た世代としてはスッと入るし、1972年の時点のハードロックでこんな曲があるんだなと正直驚いた。
英国のバンドという事で世代として聴いて来た、いわゆる80年代後半のハードロックとは違う独特の”暗さ”はあるが、1972年のプログレの成熟期、かつ新しい音を各自が探求していた時期も重なるのか随所に仕掛けが盛り沢山で本作も聞き応え充分な傑作と思う。
同時期の英国を代表するハードロック・バンドはツェッペリンとディープ・パープルだと思うが、コーラス/ハーモニーが利いてるし、そのどちらとも違う独自の世界観があって凄くカッコいいと思う。
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