【1972年のみ】野良DJのセットリスト②
やばいやばい、もう8月も終わってしまう‥。
7月の話を書いてたのに9月になってしまった…
前回に続き2日目のセットリストをつらつらと(もちろん1972年のみ)。
1)Gordon Parks - Blowin' Your Mind[Shaft's Big Score! Main Title]
ブラック・スプロイテーションのはしりとして名を馳せた1971年公開の「黒いジャガー」ことSHAFTの大ヒットを受けて作成された1972年の!続編「シャフト:ビッグスコア!」のメインタイトル。
私のシャフトは「黒いジャガー:シャフト旋風」ですよ!!
などとイキッてみせましたが‥いやまぁ‥STAXもアイザック・ヘイズも無いシャフトでございます。
ま、まぁ‥僕はぁ~好きだな~。
2) JOHNNY NASH - STIR IT UP
ジャマイカン以外でキングストンで初めてレコーディングしたミュージシャン、ジョニー・ナッシュの大ヒットアルバムから、オープニング・ナンバーかつボブ・マーリィのカバー曲。
洗練されています。とってもイカすナンバーです。
3) Bobby Womack - I Can Understand It
色々とあったウーマックがどうにかこうにか復調してリリースしたアルバム「Understanding」からオープニングナンバーを。
同アルバムでは堂々全米1位を獲得したシングル「Woman's Gotta Have It」がありますけども、まぁ野良DJとしては安全なとこで1曲目をかけます。
ボビー・ウーマックは良いですね。最高です。
4) Bill Withers - Use Me
まさにビル・ウィザースの才能すべてを注ぎ込んだと言っても過言ではない傑作アルバム「Still Bill」から。
同アルバムと言えば問答無用で「Lean On Me」と行きたいというか行くべきかも知れませんが、あえてのユーズ・ミーです。
う~む、カッコイイ。
5) Harold Melvin & The Blue Notes : If You Don't Know Me by Now
1972年を強烈に彩ったフィラデルフィア勢、ギャンブル&ハフ一家から、
ハロルド・メルヴィン&ブルーノーツの大ヒット曲を。
等と言いつつ、私世代では断然シンプリー・レッドのイメージですが、他のフィラデルフィア勢であるオージェイズ、スタイリスティクスと同様に超絶ハーモニーに何度聴いても心が震えます。名曲!
6) Billy Paul : Me and Mrs. Jones
続けてギャンブル&ハフのフィラデルフィア勢。ビリー・ポールのこれまた大ヒット曲を。
いやらしい〜くロマンティックに歌い上げる名曲。
72年は本当に名曲が沢山あります。
7) Allen Toussaint : Soul Sister
フィラデルフィア勢に続いて同じく1972年を彩ったニューオーリンズから、
アレン・トゥーサンを。
早すぎず遅すぎない心地よいテンポで随所に聴きどころを抑えてくる名曲と思います。
どんなシチュエーション、テーマでも聴かせられるかなと。
8)War : The Cisco Kid
エリック・バードンが抜けてしまったものの、まさに絶頂期を迎えた時期のアルバム「The World Is a Ghetto」からグループ史上最高位であるビルボード2位を記録した名曲を。
WAR特有のスラム街のおっかない雰囲気を醸しつつ曲自体はとても陽気で楽しくてカッコイイ。
9)The Bar-Keys : You're Still My Brother
1972年ノリノリのイケイケだったSTAX(チト行き過ぎだったけど)がブチ上げた伝説のコンサート「WATTSTAX」でも際立ったパフォーマンスを見せたバーケイズ。
前日紹介したアルバート・キングのアルバムでもバックを務め、Mg'sが抜けた穴を埋めんとばかりに稼働しまくったなかでリリースされた「Do You See What I See?」から。
けして商業的に成功したとは言えないけれどもバーケイズの輝きが感じられます。
ついでにWATTSTAXからシャフトを‥
10) Little Joe Blue : Southern Country Boy
とっても聴きやすいブルース。これは誉め言葉です。
一瞬B.Bかな?思わせる声ですがB.Bほどピンピンキャンキャンなギターは弾きません。
さりとて軽いわけでもなく、まさにブルースのど真ん中と思うのです。
11) Roberta Flack & Donny Hathaway : Where I Love
ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイの完璧なデュエット!
ロバータ・フラックはC.イーストウッド監督の映画サントラに起用され大ヒットした事で相乗効果で本作も大ヒット。
運と実力が合致した名曲です。
12) Laura Lee : Another Man's Woman
エモーショナルでパワフルな歌声がとても印象的なローラ・リーのアルバム「love more than pride」から。
本アルバムでは「Dirty Old Man」が大ヒットしたが個人的にとても印象に残ったこの曲を選びました。
13) The Independents : Leaving Me
全く存在を知らないけれど1972年リリースだよと紹介されたアルバムの再販新品を見つけたので購入。
男女混成のボーカルグループで甘く甘~いムードが素晴らしい。
こういう曲も聴けますよと取って付けた幅を見せてカッコつけてみました。
14) Ray Charles : Take Me Home, Country Roads
1972年はレイ・チャールズもバリバリ現役です。
とは言え新しい音楽がブワーッとあふれ出た70年代に入り何となくやる気を失ってる感はありますね。
あんまり「アメリカ、アメリカ」歌われる曲は違うかなというところで具合の良いマストなカバー曲を。
15) Bobby Womack : Across 110th Street
再びのボビー・ウーマック。
1972年はブラック・スプロイテーション映画も絶好調と言う事でオープニングが「シャフト旋風」なら〆は「110番街交差点」です。
タランティーノが好きそうな、まさに”映画は三流、楽曲は一流”ってやつですね。カッコイイ曲です。
2日目の今回はブラック・ミュージックオンリーで14枚
毎回どうしても白人ロックに偏ってしまうので振り切ってみました。
白黒黄の音楽をバランスよく硬軟 織り交ぜてプログラムを組むってのが出来ないので偏りが凄いです。
まぁそこはまた機会があれば考えてみようかなと思います。
しかし真夏の日中にLP15枚担いで行くのってキツかった
15枚どころじゃないであろう本物のDJさん達はいつも大変ですね…