【1972年レコード】66)LOOKING GLASS : Looking Glass
■データ
・リリース : 1972/06/06
・レーベル : EPICレコード/CBS
・プロデュース : ルッキング・グラス
ボブ・リフティン
・チャート : US 113位
・スタジオ : リージェント・サウンド・スタジオ(N.Y)
・所有ver : KE 31320
■トラック・リスト
[SIDE-1]
1. ジェニー・リン
2. ブランディ(ユアー・ア・ファイン・ガール)
3. キャサリン・ストリート
4. ドント・イット・メイク・ユー・フィール・グッド
[SIDE-2]
5. ゴールデン・レインボー
6. ディーリン・ウィズ・ザ・デビル
7. フロム・スタントン・ステーション
8. ワン・ボーイ・ワン
■メンバー
・エリオット・ルーリー(ギター/ボーカル)
・ジェフ・グロブ (ドラムス)
・ラリー・ゴンスキー(ピアノ/ボーカル)
・ピーター・スウェバル(ベース/ボーカル)
■LINK
■メモ
ジャージーショア・サウンド(ニュージャージー州のミュージシャン)、ルッキング・グラスのデビュー・アルバム
デビュー前は東海岸の各所でライブを行っており、ウィスキー・アー・ゴー・ゴーでコロムビアレコード社長のクライヴ・デイヴィスに見いだされ、EPICからデビューした
アルバム自体はビルボード誌TOP100には届かなかったが、シングル「ブランディ」は同シングルチャートで1位を記録
「ブランディ」は4週に渡り1位をキープしていたギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」に対し2位に付け追いかけ続けた。5週目で遂に「アローン・アゲイン」から1位の座を奪うも翌週には再び「アローン・アゲイン」に1位の座を奪い返されるという、1972年最大のヒットといって良い曲と熾烈な争いを演じる。時期が異なれば同曲は更にヒットし、その後のバンドの命運も変わっていたかもしれない
続く1973年にアルバム「サブウェイ・セレナーデ」をリリースするがチャート入りはせず、ボーカルのエリオット・ルーリーがソロ活動に専念する為、バンドは解散してしまう。その後ルーリーは映画の音楽監督として「エイリアン3」「ダイ・ハード2」などの作品を手掛けている
何と言っても本作は「ブランディ」に尽きる。誤解を恐れずに言えば残念ながら”一発屋”に位置するバンドだと思う
アルバム全体を通して「ブランディ」に見られる落ち着いた大人のロックだけど、時代といえば時代なのだろうがカントリー、フォーク調の楽曲も入交り、総合的にまとまりのない印象。しかし6曲目の「ディーリン・ウィズ・ザ・デビル」など個人的にこれぞアメリカという曲など、楽曲はどれも素晴らしい
正直、一気に1972年の情報を収集し聴き漁っていた時期に知ったバンドであり、当初は「グラス・ルーツ」と区別がついていなかった‥。しかもグラス・ルーツについては「なんか‥アルバムじゃなくてシングルでイイか~」とシングル(涙の滑走路)を買っていて印象自体が薄かったのだが、ルッキング・グラスを知って、グラス・ルーツの素晴らしさに気付くという、思わぬ効果?があった。こうやって色々な曲を聴いていくうちに、これは‥と思っていた曲も聴けるようになるのも面白い