【1972年レコード】31)GILBERT O'SULIVAN : Back to Front
■データ
・リリース : 1972/10
・レーベル : MAMレコード
・プロデュース : ゴードン・ミルズ
・チャート : UK 1位
・スタジオ : オーディオ・インターナショナル・スタジオ(Lon)
・所有ver : SLC 473(JAPAN King Record)
■トラック・リスト
[SIDE-1]
1. イントロ(はじめのことば)/ここにいておくれ(I Hope You'll Stay)
2. 自分の穴の中で(In My Hole)
3. アローン・アゲイン
4. ザッツ・ラブ
5. キャン・アイ・ゴー・ウィズ・ユー
6. バット・アイム・ノット/アウトロ(なかほどのことば)
[SIDE-2]
7. 恋に包まれ(I'm In Love With You)
8. フー・ワズ・イット
9. 素晴らしい人生(What Could Be Nicer (Mum The Kettle's Boiling))
10. アウト・オブ・ザ・クエスチョン
11. ゴールデン・ルール
12. アイム・リーヴィング(おわりのことば)
■メンバー
・ギルバート・オサリバン (ボーカル/ピアノ/口笛)
クリス・スペディング(ギター)
ハービー・フラワーズ(ベース)
ゴードン・ミルズ (ハーモニカ)
フランク・バーバー (ドラム)
■LINK
■メモ
”スクリーム・マシーン” ギルバート・オサリバン2枚目のアルバム
1972年で商業的に最も成功した作品の一つ。
本作をリリースするにあたり、ヘアースタイルはパーマを当て、シャツは第三ボタンまで開けてモジャモジャの胸毛を見せるスタイルにした事で、セックス・シンボル的なルックスに重めの情緒あふれる曲で人気を博した。
シングル「アローン・アゲイン」は大ヒット作となり、英国では3位だが、米国で6週連続1位を記録した。
プロデューサーのゴードン・ミルズが興したレーベル「MAM」(配給はデッカ)と契約したオサリバンはミルズの敷地内にあるバンガローに入り本作の創作活動に入る。
ゴードン宅では創作に没頭というよりも穏やかに過ごしたオサリバンは、深夜から明け方に作曲などを行っていて、創作の時間には他人と接触するのをさけていた。
シングル「クレア」はゴードンの娘のベビー・シッターを行っていた事で出来た。
そうした日々で出来上がった曲についてオサリバンは「単なる曲のコレクション」と語っており、重ための歌詞についても「時事的なもの」と語り、自然体で自身の作品を客観的にとらえている。
「良くも悪くも聴きやすいアルバム」という評価もあるが、売れまくった事実は間違いない。冒頭、中盤、終盤の難解な挨拶、哀愁漂うバラード、ビートルズを思わせるキャッチーなメロディ、牧歌的なフォークなどなど。ギルバート・オサリバンの才能が凝縮された作品。
ただ、当初は「アローン・アゲインをシングルで買えば良いかな~」程度だった。ギルバート・オサリバンには特に思い入れもないし、これから好きになって聴き込む事もないだろうと‥。いや、そんな事はありませんでした。
ビリー・ジョエルはギルバート・オサリバンに影響を受けたと公言しており、オサリバンの次を狙っていたという。