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【1972年レコード】20)Jimmy Cliff : THE HARDER THEY COME


■データ

・リリース : 1972/07/07
・レーベル :アイランド・レコード
・プロデュース : ・ジミー・クリフ
          ・デリック・ハリオット
          ・レスリー・コング
          ・バイロン・リー
・チャート : US 140位
・スタジオ : ベル・ロード 

■トラック・リスト

[SIDE-1]
1. ユー・キャン・ゲット・イット
2. ドロウ・ユ・ブレイクス
3. バビロン川のほとりで(Rivers of Babylon)
4. 遥かなる河(Many Rivers To Cross)
5. スィート・アンド・ダンディ
6. ザ・ハーダー・ゼイ・カム

[SIDE-2]
7. ジョニー・トゥ・バッド
8. シャンティ・タウン
9. プレッシャー・ドロップ
10. シッティング・イン・リンボ
11. ユー・キャント・ゲット・イット
12. ザ・ハーダー・ゼイ・カム

■メンバー

※以下ミュージシャンまたはバンド名()内は曲番

・ジミー・クリフ(1,4,6,10,11,12)
・スコッティ(2)
・メロディアンズ(3)
・トゥーツ&メイタルズ(5,9)
・ザ・スリッカーズ(7)
・デスモンド・デッカー(8)

■LINK

Discogs
Wikipedia

■メモ

  • 同名の映画「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」のサントラアルバム。

  • 本作の中心人物ジミー・クリフは主演でもある。

  • 本作はレゲエを米国だけでなく、世界に広めるのに大きな役割を果たし、映画とレゲェがジャマイカで孤立した現象に留まるのを防いだ。

  • アルバムの構成はジミー・クリフの新曲「ハーダー・ゼイ・カム」と彼の以前にリリースした3曲と、監督(ペリー・ヘンゼル)がお気に入りのレゲェ・ミュージシャンの曲を収録したもの。

  • 本作は2021年、米国議会図書館によって「文化的、歴史的、または美的に重要」であるとみなされ、米国録音登録簿への保存対象に選ばれた。

  • シャンティタウンという街は、世界でも良質なマリファナが1オンス2ドルで買える通りであり、トラブルや犯罪は日常的な危険なところで、ハプニングで撮影が何度なく中断、ようやく全てを撮り終えた時には俳優が既に2人亡っていたという。

  • 圧倒的な貧困、出口の見えない現実の中で「盗みや射ち合い、悲痛な嘆き、シャンティ・タウンにはただこれだけ」という状況下で誇張ではなく同様の体験をして来たジミー・クリフの歌声は切実だがどれも美しい。「遥かなる河」を聴いて胸が震えない人がいるのだろうかと思う。

  • 本作は昔会社の同僚がCDを持っていて、聴いた事があるような無いような‥レベルだった。

  • ただ、「プレッシャー・ドロップ」は元ガンズ&ローゼスのイジーが1stソロアルバムで取り上げていたし、「ハーダー・ゼイ・カム」はパンクのマスト・ナンバーなので曲は知っていた。

  • 1972年の米国音楽を振り返ると、ジョン・レノンやマーヴィン・ゲイ、そしてマイルス・デイヴィスとこれまで社会の底辺に追いやられていた層の思いが音楽界の先頭を走るリーダー達を通して、社会に声が届くようになった時代。本作とその映画が地球のどこかで起こった誰も知らない出来事としてローカルな作品に留まらず、レゲェというジャンルと共に全世界に波及したのは偶然では無いように思える。

  • 「ハーダー・ゼイ・カム」は多くのミュージシャンがカバーしている。

キースのバージョンは、さすがと言うか、楽曲というか演奏面で他と圧倒的に違う。これはこれでカッコいい。

個人的にレゲェと言えばパンク、パンクと言えばクラッシュな訳でレゲェを知ったのはジョー・ストラマー。
ジョーのバージョンはまさに聴き馴染んだ歌声とビートでカッコいい。

だがしかし!ハーダー・ゼイ・カムと言えば、ジョニー・サンダースとヤクの売人で娑婆に戻って来た元MC5のウェイン・クレイマーによる「ギャング・ウォー」が一番だと思う。
まぁジョーニーが好きだからと言ってしまえばそれまでだが、ラリッて呂律が回らないジョニー、ウェインが歌ってるのにハーモニー無視して大声出しちゃうジョニーがカッコいい。
何というか…ラリッて滅茶苦茶なチャーリー・パーカーの「ラヴァー・マン」が凄く良いように、ジョニーの良さが凄く出てると思うのです。

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