【1972年レコード】15)CURTIS MAYFIELD : Super Fly
■データ
・リリース : 1972/7/11
・レーベル :カートム・レコード
・プロデュース : カーティス・メイフィールド
・チャート : US 1位
・スタジオ : RCAスタジオ(CHI)
ベル・サウンド・スタジオ(N.Y)
・所有ver : R1 524044(US 2009)
■トラック・リスト
[SIDE-1]
1. リトル・チャイルド・ランニング・ワイルド
2. プッシャー・マン
3. フレディーズ・デッド
4. ジャッキー・チェイス
[SIDE-2]
5. ギブ・ミー・ユア・ラブ
6. エディ・ユ・シッド・ノウ・ベター
7.ノー・シング・オン・ミー
8. シンク
9. スーパー・フライ
■メンバー
・カーティス・メイフィールド (ボーカル/ギター)
・フィル・アップチャーチ(ギター)
・クレイグ・マクマレン (ギター)
・ジョセフ・ラッキー・スコット(ベース)
・マスターヘンリー・ギブソン(パーカッション)
・モリス・ジェニングス(ドラム )「プッシャーマン」以外
・タイロン・マッカレン (ドラム)「プッシャーマン」
・ハリー・”スリップ”・レップ(トロンボーン)
■LINK
■メモ
カーティス・メイフィールドのソロ4枚目のアルバムにして、商業的に最大の成功を収めた作品
同年に公開されたブラック・スプロイテーション映画「スーパー・フライ」のサウンドトラック・アルバム
シングル「スーパー・フライ」「フレディーズ・デッド」はそれぞれ8位、4位を記録した
公民権運動も盛んであった当時、黒人社会実情を余すところなく歌詞へ落とし込み、社会へのストレートな批判を展開。
前年ヒットした映画「シャフト」からして、ブラック・スプロイテーション映画は、スラムで生きる黒人社会の貧困、麻薬の氾濫などを描くものだが、本作でのカーティス・メイフィールドの詞は映画よりも辛辣。そのテーマは反薬物、黒人の自由と解放であり、当時のブラック・パワー、その空気感が伝わる力作。
カーティス・メイフィールド自身も子供の頃にゲットーで生活した経験を持ち、その生きた実体験が本作に反映されている。
一連のムーブメントを受けて「ホワッツ・ゴーイング・オン」で同様に黒人社会の実情と変革を訴えた、マーヴィン・ゲイも同年にブラック・スプロイテーション映画「野獣戦争」のサウンドトラック「トラブル・マン」を発表している。
映画を見てアルバムを聴くとその感想はまさに「映画はB級、音楽はA級」
映画自体が下品な作りの分、アイザック・ヘイズの「シャフト」、カーティス・メイフィールドの「スーパー・フライ」、マーヴィン・ゲイの「トラブル・マン」が持つ楽曲のクオリティの高さ、その高尚な精神性が際立つ結果となった。
本作は洋の東西を問わず、多くのミュージシャン達に影響を与えた。
本作をどこで知ったかは覚えていない。正直カーティス・メイフィールドという人すら聞いた事が無いし、知らなかったと思う。しかしレコードを手に取った時に「このジャケットかっこいい!」と思い調べたら1972年だった…な感じだったと思う。この頃は本気でレコード蒐集が趣味になった時期なので良いと思った”1972年の”レコードは片っ端から買っていた。
聴いて更にそのクオリティの高さに圧倒される。自分も歳をとったが未だに学びと夢中になれる趣味があるという事に少なくない感動をおぼえたアルバムです。