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【1972年レコード】76)Billy Paul : 360 Degrees Of Billy Paul


■データ

・リリース : 1972/?/?
・レーベル : フィラデルフィア・インターナショナル・レコード
        CBS/SONY
・プロデュース : ギャンブル&ハフ
・チャート : US 17位(ソウル:1位)
・スタジオ : シグマサウンド(Philly)
・所有ver : ECPL-47(JAPAN EPIC)

■トラックリスト

[SIDE-1]
1. ブラウン・ベイビー
2. ジャスト・ア・プリズナー
3. イッツ・トゥ・レイト(キャロル・キング)
4. ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ

[SIDE-2]
5. 黒い誇り(Am I Black Enough For You)
6. レッツ・ステイ・トゥゲザー(アル・グリーン)
7. ユア・ソング(エルトン・ジョン)
8. 愛の啓示

■メンバー

・ビリー・ポール(ボーカル)
<ギター>
・ボビー・イーライ
・バニー・シグラー
・デヴィッド・ベイ
・ノーマン・ハリス
・ローランド・チェンバース
<ピアノ> 
・エディ・グリーン
・レオン・ハフ
<ベース>
・アンソニー・ジャクソン
・ロン・ベイカー
<ドラム>
・アール・ヤング
・ノーマン・ファリントン
<バックボーカル>
・カーラ・ベンソン
・エヴェット・ベントン
・バーバラ・イングラム
ドン・レナルド (ホルン)
ラリー・ワシントン (コンガ)
レニー・パクラ(オルガン)

■LINK

Discogs
Wikipedia

■メモ

  • 色々あった1972年の年末最後の3週ぶち抜きでビルボードシングルチャート1位を記録した「ミー&Mrs.ジョーンズ」を収録したビリー・ポール4枚目のアルバム

  • ビリー・ポールはあのチャーリー・パーカーとも同じステージに立った経歴を持つ

  • ギャンブル&ハフ一門の中でも、最も結果を出した作品と言える。「ミー&Mrs.ジョーンズ」がチャート1位を記録する頃、同門のブルーノーツの他、スタイリスティックスの「I'm Stone In Love With You」もTOP10内にいた

  • 1971年の「黒いジャガー」を皮切りにブラック・スプロイテーションが全盛期を迎えた1972年「スーパー・フライ」(カーティス・メイフィールド)「野獣戦争」(マーヴィン・ゲイ)「110番街交差点」(ボビー・ウーマック)と迷作映画に名サントラのコンビネーションも活発になると、それまでの重く魂の叫び的な翳りのある黒人音楽から、ソウルやR&Bの枠に捉われない明るくてオシャレな楽曲がリリースされ、白人社会にも受け入れられるようになる。これを”ニュー・ソウル”だと理解しているのだけど、公民権運動も過激なものから、エンターテイメントを通して文化的に裾野を広げていくフェーズに移行したのも1972年なのかもしれない

  • 本作ではカバー曲も3曲あり、72年だけでも多く取り上げられたキャロル・キングの「イッツ・トゥ・レイト」、同様にカバー曲人気が高い?エルトン・ジョンの「ユア・ソング」、そしておそらく1972年を最も象徴する存在であり、同年を代表するシンガーであろうアル・グリーンの「レッツ・ステイ・トゥゲザー」。どれも全く別曲かと思えるほど大胆にアレンジされていてカッコイイ

  • ビリー・ポールは歌声が変幻自在。ハスキーでメロウで力強く時にとても綺麗な高音で伸びる。ともかくカッコ良くてオシャレ~

  • 52年後の年末に1972年の年末を総ざらいして搔っ攫っていった名曲と名アルバムを聴きながら新年を迎えるのもなかなか良いかなと。


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