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【1972年レコード】68)泉谷しげる : 春夏秋冬
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■データ
・リリース : 1972/04/25
・レーベル : エレック・レコード
・プロデュース : 浅沼 勇
・チャート : N/A
・スタジオ : 不明
・所有ver : ELEC-2006
■トラック・リスト
[SIDE-1]
1.地球がとても青いから
2.ねどこのせれなあで
3.狂走曲21番
4.黒いカバン
5.鏡の前のつぶやき
6.帰り道
[SIDE-2]
7.春夏秋冬
8.街はぱれど
9.化粧室
10.君の席
11.出船
12.行きずりのブルース
13きせつはずれ
■メンバー
・泉谷しげる(ボーカル/ギター)
・加藤和彦(ギター/ピアノ/ハープ)
・仲井戸麗市(チェレスタ)
・高中正義(ベース/ギター)
・つのだひろ(ドラム/コンガ/鼻をかむ音)
・伊藤明夫(ひざたたき)
・プカプカブラスバンド(パーカッション)
・ウーハー合唱団(コーラス)
■LINK
■メモ
泉谷さん大好きです!1972年に縁があるとは嬉しい!
伝説的フォークのインディー・レーベル:エレックからリリースされた泉谷しげる2枚目のアルバム
ストーンズを目指していたところ自宅が火災、エレキギターなど全て焼失した泉谷しげるは漫画家を目指しながらフォーク喫茶へ。そこで出会った「古井戸」「RCサクセション」「ピピ&コット」と親交をもち、女性人気の高かった「古井戸」「ピピ&コット」をエレックに売り込む(自分は事務所社長になって楽する算段)が、持ち込んだテープの最後に入っていた曲を聴いたエレック(浅沼氏?)が「これを歌ってる奴を連れて来い」と言う。その歌ってる奴こそが”泉谷しげる”だった。
結局、古井戸、ピピ&コッコらと泉谷しげるのセットでエレックと契約。泉谷しげるは、のちに「”いや、俺はダメなんで、曲もないし、古井戸を先にしてくれ”って言った。こいつらはいっぱいあるから、俺はないから、最初はお断りしてるんだよ。自分が先頭を切るのはいいけど、1年間だけだぞと。それで、あとは古井戸出してくれよなと、だったらやるって言って。俺は1年間でもういなくなるからみたいな感覚で」と語っている。
しかし1作目の「泉谷しげる登場」から1年後に本作を出す事になる。前作はライブ音源だったが、本作でスタジオレコーディングを行うにあたり、フォーク仲間では録音の知識が乏しく、サディスティック・ミカバンドの加藤和彦に協力を依頼する。
シングル「春夏秋冬」は加藤和彦のプロデュースで、オリコンシングルチャートで最高46位を記録した。
同年に古井戸は「古井戸の世界」「オレンジ色のすけっち」を、RCサクセションは「初期のRCサクセション」をピピ&コットは「4人はハーモニー」リリースしている。
60年代が終わり70年代に入り、ベトナム戦争を機に音楽界は「視点」を重視するようになり、ジョン・レノンの「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」など社会性を帯びた作品が席巻する。フォークと言うジャンルもまさにその一つ。それまでの身近な情景を歌う”音楽”から、自分たちではどうしようもない世界を歌う。
「春夏秋冬」は大きく変わってしまった世界の中で自分の無力さ、虚無感を抱きながらも、逆に人間の持つ素朴さ優しさ強さ、それら深い人間性を歌った名曲と思う。
早いとこ洋楽にもケリをつけて邦楽を揃えて行きたいのだけど、なかなか難しい。1972年は何せリリース数が尋常ではない…
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