【1972年レコード】72)QUICK SILVER : Comin' Thru
■データ
・リリース : 1972/04
・レーベル : キャピトル・レコード
・プロデュース :ディノ・ヴァレンティ
・チャート : US 134位
・スタジオ : ウォーリー・ハーダー・スタジオ
・所有Ver : SMAS 1-11002
■トラックリスト
[SIDE-1]
1. ドゥイン タイム イン ザ U.S.A
2. チキン
3. チェンジ
4. カリフォルニア ステート コレクショナル ファシリティ ブルース
[SIDE-2]
5. フォーティ デイズ
6. モジョ
7. ドント ルーズ イット
■メンバー
・ディノ・ヴァレンティ(ボーカル/ギター/コンガ)
・ゲイリー・ダンカン(ギター/ボーカル)
・チャック・ステークス(オルガン)
・マーク・ライアン(ベース)
・グレッグ・エルモア(ドラム)
■LINK
■メモ
60年代後半に結成されサイケロックの黎明期に重要な役割を果たしたバンド、クイックシルバー・メッセンジャー・サービス7枚目のアルバム
グレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプレインらとサンフランシスコのシーンを引っ張って来たのも今は昔。商業的な成功も無く、とにかく酷評にまみれた不本意なアルバムという印象。
バンド自体もマリファナの影響や数度のメンバーチェンジを経てツギハギだらけの満身創痍な状態。70年代にサイケデリックが低迷したのもあるがホーンセッションを加えたり新たな試みも「内容の薄さをホーンセッションで誤魔化している」とマイナスに捉えられてしまうのは不運かなと思う。
とは言えカバー曲もいれて7曲というのは流石に少ないし、内容の薄さを指摘されても致し方ないかもしれない。
当時の評論家たちがそれだけQSMに期待をしていた裏返しなのかもしれないが、個人的にはホーンセッションが絡むのも好みだし、ギターがギュインギュイン、オルガンがブワーボワー、ベースがブンブンと鳴り響く中でボーカルがシャウトするさまは自分がイメージするサイケデリック☆ロックスター然としたそれだ。捨て曲なしの7曲で全曲カッコイイと思うので酷評されるのはとても残念な気持ち。
「ドゥイン タイム イン ザ U.S.A」「モジョ」はもっとシングル曲として評価されても良かったのでは?と思う。