人生初のミュージカル鑑賞
年明けから、ポルノグラフィティの晴一(新藤晴一さん)が自身のラジオ番組で「僕が原案プロデュース作詞作曲したミュージカルが夏ぐらいについに始まるので、ぜひ!!」みたいなことをしきりに言っていたので、数十年来のラバッパ(ポルノグラフィティのファン)の私は、大阪でやるなら観にいこう!と意気込んでいました。
大阪公演の初日のチケットも、幸いなことに手に入れることができたのでよかったよかった…ただ3階の席だからステージが見えるかなぁ…などの心配はありました。とりあえず双眼鏡を持っていき…。
しかし…私は演劇を鑑賞することなんてほぼなかったので(20数年前に、沢口靖子が出ていた『蔵』は観に行ったなぁ)、ましてやミュージカルだから、「いや、なんでそこで歌い出す!?」ってツッコミ入れながら見なきゃいけなくなるかな…とそちらが心配でした。そして、ホームページやSNSなどで予備知識なども特に入れなかったので、どうだろう…という感じになり…。
結論から言います。『a new musical ヴァグラント』…とても良かったです!これは…全世界の人に観てほしいストーリー…。
舞台となっている時代が、「米騒動」があった時代(大正時代)ということは事前に何かで知っていたので、「はて…?」と思っていたのですが…やはりその、「米騒動」が起こった時代のお話でした。
炭鉱の会社の、社長が新たに就任するお祝いの席に参加した、『マレビト』という芸事をなりわいとする登場人物たちと、炭鉱に関わる人たち(社長、会長、従業員)、そして、10年前に目の前で母親を殺された女性・トキ子etc…それぞれの登場人物が織りなす物語で…。(私はこういう予備知識をほぼ入れずに今回のミュージカルを観てしまった…)
思わず共感したポイント
『マレビト』の掟(的なやつ)で、関わった人たちの人生には深く立ち入らないように…みたいなのがある(と、ミュージカル冒頭の、炭鉱の宴の席でふれていた)設定があって、「ほ〜…そうきたか…」と思った…。多分意図としては晴一(と脚本家の人)の意図してることと私が受け止めたものとは違うのだろうけど…いや、ほんとそうよねぇ…と思った。あ、近所の人たちとかに干渉してほしくないわけではなくて、推し活してて思ったことがあって…。推しの人生に深く立ち入らないようにしたいなぁと…それは胸にしみるほど思った。(ここで言う推しはポルノグラフィティではなくまた別の方なのですが、それをつらつら書くと話が長くなるのでやめておきます)
ヒロインのトキ子が私設警官みたいなのをしてるのですが、その理由が、10年前に目の前で両親を殺されたからという悲しい理由でなのです。
母が息絶えるときに「強くありなさい。強くありたければ牙をむきなさい」と言って息絶えたため、それを胸にトキ子は過ごしてきたそうで、だんだん心のバランスが崩れかけて夜も眠れなくて…という描写が出てくるのです。ちなみに母親の言葉には続きがあって、ラストの方でその真意がわかるのですが…。まあ、このトキ子にも感情移入しちゃって…。ここ一年ぐらい、私は身の回りで色々困難なことにぶちあたったりしたから、「強くなければ」と思って過ごしてきたけど……。トキ子を見ていたら、これって私じゃん…ってなってしまった。
なんか色々まとめようとして10日くらい放置してたから、まだまだ共感ポイントあったけど…とりあえずこのへんにしておきます。
そして…ミュージカルに触れて、触発されてしまったのか、市民ミュージカルの見学に行ってきた…。まだ考えあぐねているところ…。
また後日進展があれば…