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ウィルクラウドを導入して3ヶ月、職種を跨いで共通言語ができはじめた?:LIC訪問看護リハビリテーションさんの体験

東京都府中にあるLIC訪問看護リハビリステーションさんは、以前に使用していた電子カルテからウィルクラウドへ移行し、ちょうど3ヶ月経つ。業務システム移行して3ヶ月ではまだ慣れないことも多々あるだろう、現場スタッフの反応はいかがだろうか?LICの看護師さんと理学療法士さんにお話を伺った。

LIC訪問看護リハビリステーションは東京都府中市にある株式会社シンクハピネスが運営している訪問看護ステーション。「“いま”のしあわせを創る」を理念に掲げ看護・リハビリテーション事業、ケアマネージメント事業、コミュニティ事業などを運営している。(彼らの運営するカフェの食事は絶品なので、お近くの方はぜひ寄ってみてほしい。)

https://lic-station.com/

看護師やPT,OT,STなど、多職種で目線が合うようになってきた

看護師の宮本さんと理学療法士の須藤さん、管理者の黒沢さんにお話を伺った。大抵の場合、業務システム変更は上司が決め、現場は振り回されることも多かろうと思うのだが、現場スタッフの率直な意見としてどのように感じているだろうか

「だいぶ慣れました。個人的に前の電子カルテより記録の項目や評価など看護から見ても整理されていて使いやすいなーと思うのと、他の看護師やリハビリスタッフと共通認識がとても持ちやすくなりました」

看護師の宮本さんは混乱も少なく既に使いこなしているご様子でインタビュアーも一安心した。訪問時の記録が看護師にとってはすぐに理解しやすい項目立てになっていることや、看護計画で使用するオマハシステムの評価項目であるKBS(知識、行動、状態を評点する尺度)の評価を行うことで、看護師やリハビリスタッフと、利用者に関する共通認識や目線合わせができ始めていると言う。
理学療法士の須藤さんはいかがだろうか?看護師とリハビリ職では視点が異なることもあるだろう中で苦労はないのだろうか。

「使い始めて最近思ってるんですけど、看護師と相談がしやすくなりました。なんとなく自分たちが考えていたことが言葉になったり、看護やリハがそれぞれ考えていたことを共有できるっていうか。こう考えていたんだなっていうのをお互いに言いやすくなったというか」

LICさんでは看護師と理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が混在している。これまでも職種間でのコミュニケーションは良好だったが、ウィルクラウドを使い始めたことで、各職種が利用者のどこに焦点を当て、どのような評価や介入をしているのか見えるようになり、利用者に一緒に向き合っている感覚が増えているという。

「必要だなと思う資料を訪問時に写真とかで取り込んで時系列で見れるじゃないですか、それが最近のお気に入りの機能ですね。例えば利用者さんが病院からもらったがんのケモや手術など治療についての資料を写真で取り込こませてもらって、それをリハさんと一緒に見ながら今後について考えることができたりして。リハさんはそれを見るまで具体的な治療のイメージができなかったみたいで。職種が違えば具体的な想像やそれに沿ったケアをイメージしにくいこともあると思うのですが、そうやって共有できることがすごくいいなって。」

ウィルクラウドでは同じ種類の帳票や画像をすぐに取り込み時系列で見ることができる。例えば、処方箋/お薬手帳、傷の写真、検査データ、血糖自己管理表、GAF尺度、決まった帳票に限らず自由に取り込むことができるため、ケアに必要だと考える資料をなんでも共有することができる。LICさんでは看護師もリハ職もそれぞれが必要だと思う書類などを取り込み、利用者に関わる職種同士で確認しあうことで、利用者へのケアをアップデートさせることができているという。現場での一体感や利用者を見る焦点が共有されていく体験は、ウィルクラウドならではと言えるのではないだろうか。

不安を減らし利用者利益を高めるデザイン、すぐに使えるアセスメントシート

電子カルテ移行に伴い日々の記録スタイルなどが変わったことで、訪問するときに情報が探せない・アクセスできないなど困ることはなかっただろうか?

「アクセスがしやすいんですよね、すぐ欲しい情報にたどり着けるし検索できて。例えば緊急時訪問などで自分が行ったことない利用者でも検索ですぐ出て、住所からの地図立ち上げとか疾患とかの基本情報はもちろん把握しやすくて。それだけじゃなくてこの人の方針とか気を付けることとかも把握しやすくて、オンコールの緊張感とか不安を減らせてると思います」

今時の電子カルテであれば基本的な入力情報に大きな違いはないであろう。しかし現場で見たい情報を見ることができる検索のしやすさや、利用者ごとのアドバンスケアプランニングに基づいた方針などを確認できることは、訪問看護師の安心やオンコールへの負担感を減らすことに繋がっているという。

「”ソーシャルカレンダー”もお気に入りです。その人の生活像が見えてくるし、利用者さんの習慣についてまで考えることができるようになりましたね。」

 ウィルクラウドの基本情報には、”ソーシャルカレンダー”という項目がある。とても単純な機能で曜日ごとにその利用者の習慣などを把握しておくためのものである。何曜日にヘルパーさんが来るといった介護サービスのスケジュールだけではなく、この人は毎週水曜日午後は囲碁クラブに行ってるとか、息子さんが土日のお昼は毎週見に来てくれているとか、”生活の”スケジュールや家族との接点などをそこから確認することが目的である。訪問看護師はその方の生活を看ていく、社会的側面としての習慣をメモできるソーシャルカレンダーをすぐに活用してくれているのは流石の実践力である。他に気に入っている帳票などはあるだろうか?

「色々な看護のアセスメントツールが用意されている中で、口腔評価のO-HATがあるじゃないですか。私口腔ケアについて関心があるんですけど、ベッドサイドですぐ書類を立ち上げられて評価したり、それを時系列で点数を追ったりしていきたいなと思ってます。訪問時に必要なアセスメントツールや評価表をベッドサイドにいる時に電子カルテで立ち上げてすぐ使うなんて想像もしてなかったので便利だなって思います。」

管理者から見て”今現在の数字やケア”が常に見えるのは、画期的なこと

クラウド型の電子カルテは以前から使っていたLICさん。管理者から見てウィルクラウドに移行して何が違うのか、伺ってみた。

「一番違うのは、現場の”本当”の数字がリアルタイムで常に見えることかな。今アクティブな利用者数とか件数とか常にパッとわかるんです。」

入院やお看取りをして実際にはサービスが終了した利用者たちも報告書の作成やレセプトのために終了登録ができないまま残す必要があるのはよくあることだろう。しかしそのために今現在の実利用者数を確認するにはこれまでは結局手で数えるしかなかったという。ウィルクラウドでは入院お看取りなど終了ステータス変更が簡便なうえ、変更後も報告書作成やレセプトへの影響はなく切り離した概念としている。つまり、”常に今現在サービスが行われている利用者の定量的なモニタリング”ができる。また終了した人々の終了理由も内訳グラフがでていることなど、経営会議などで定量的なモニタリングやレポート作成が必要な黒沢さんにとって、大きな助けになっているようだ。他に管理者として新鮮な体験はあるだろうか。

「今までは自由記載で看護問題を立てて、評価も各個人の感覚だけで主観的に表現していたので、各スタッフを支援したくてえ看護プランや評価だけ見てもいまいち把握はできなかった。でもウィルクラウドでは”何に対して介入しているのか?””その利用者のどこに焦点を当てているのか?”などお互い見える。そうするとチームでケアプランを修正したりアクティブに考えることができるようになって。
正直、ケアの質をどう考えようかと悩んでいた現場の管理者としては便利という言葉では足りなくて”画期的すぎる!”と感じています」

訪問看護師たちは一人で訪問することが多い。週に1-2回程度の訪問であればなおさら管理者としては目が届きにくいこともあるだろう。ウィルクラウドではスタッフが利用者の何に注目しているのかデータとして見えるようになる。多職種間だけではなく、管理者-スタッフ間でもそれは同様の体験をもたらしており、黒沢さんは新鮮な体験だと喜んでくれている

ウィルクラウドに興味を持った皆様へ

 ウィル訪問看護ステーションは、「全ての人に家に帰る選択肢を」広げるため、業務効率化だけではなくケアの成果の見える化まで目指しています。看護実践のために開発した「ウィルクラウウド」は訪問看護ステーションでご活用いただけます。ウィルクラウドに関心を持って頂けましたら、オンラインデモなどすぐにご用意可能ですのでお気軽にお問合せください。お待ちしております。














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