【BASS Univ. JOURNAL】ルアーの内部構造工学概論 ~重心移動が奏でるアクション変化の世界~
『重心移動って飛距離を伸ばすものでしょ?』
『ルアーのウエイトの配置で何が変わるの?』
『もっと釣るためのアイディアが欲しい!』
こんな方に向けて、この記事を書いております。
“記事の内容”
ルアーの内部構造がもたらす、バスをもっと釣るためのアイディア
コンニチハ!
バス釣り大学のYoU太郎です。
先ずは簡単に自己紹介をさせてください^ ^
私はバス釣り大学の研究機関でバスを釣るため日夜探求の日々を送りつつサラリーマンという副業をこなしつつ、二児のパパとして育児や家事も奮闘しております。
バスをルアーで釣るうえで必須な『ルアー』。
当然ですが、ルアーを製造しているメーカーにはそのルアーを設計ている人がいます。
今現在、星の数ほどもあるルアー…
どんどん新製品が生み出されていく中で、その設計者さんはいったいどんなことを考えて設計しているのでしょうか?
水流を受ける外観はルアーを構成する上で非常に大切な要素なんですが、ルアーの特徴を引き立たせるためには内部構造っていうのも実はかなり大切なんです。
ルアーを外側から見ただけでも様々な形状がありますが、その内部構造にはなかなか着目されません。
例えばルアーの内部構造で有名なものに『重心移動システム』というものがあります。
このシステムって単純に飛距離を伸ばす代名詞的なものですが、使い方によっては飛距離だけでなくもっとバスを誘うために働く要素にもなり得るんです。
✓金額:200円
※スタバのコーヒーと同程度の価格設定とします。
なお、200円という費用は「スタバのコーヒーと同価格程度」と思っています。この点について詳しくは、次の項目(想定読者)の部分をご覧ください。
✓想定読者
“ハードルアーを使ってもっとブラックバスを釣りたい人”
基本的には『すでにハードルアーでブラックバスを釣ることができる人』を対象としてこの記事を書いております。
具体的にはクランクベイト・ジャークベイト・シャッドなどのハードルアーで、そこそこバスを釣った経験をお持ちの方や、これからガッツリ使い込んでいきたい方、これらのハードルアーを自身の引き出しとして布陣したい方が想定読者です。
要するに…
『すでにハードルアーで釣っている』→『本電子書籍を購読する』→『アイディアをノウハウとして利用する』→『釣果が伸びる』→『スタバのコーヒーを飲んだ以上に楽しいひと時を味わえる』という図式です。
✓購入前の注意点:ちゃんと実践できる人限定
ぶっちゃけ、実践すれば確実にハードルアーの引き出しが増えます。
ボク自身、『ボウズ→反省→ボウズ→反省→挫折→ボウズ→しばらく放置→また頑張る→安定した釣果』という感じで、ぶっちゃけ不足していたことは実釣経験でしてた。
つまり、まずは『実釣経験』が必須なのですが、ボクがこれまで様々な実釣経験を踏んで学んだ“実践的な知識”をこのnote記事には詰め込んでいます。
動けば釣果は伸びます。
なので、ちゃんとこの記事の内容を自身の釣りの引き出しとして使えるように頑張って実践できる人だけ購読ください。
ぶっちゃけハードルアーで釣れるようになると、バス釣りの難易度が少し下がるのでオススメです。
1, 重心移動システムの目的
重心移動システムは、ルアーをより遠くに飛ばす、逆風下でも安定して飛距離を出す、飛行姿勢を安定させて真っすぐ飛ばすという目的から、1980年代にルアーに搭載されるようになったと言われています。
しかし、どうでしょう…
重心移動システムを搭載したルアー全てが飛距離を伸ばすという目的だけでそういった複雑な内部構造をもっているのでしょうか?
ルアーは浮力が高いほうがアクションレスポンスが上がり、根掛かりを回避させたりするために『高性能』なんて言われたりします。
特にプラスチック製のルアーはバルサウッド製のルアーに比べて浮力が低い為、浮力を稼ぐために外皮を薄く成形し空気の容量を確保したり、ウエイトを外に飛び出して配置するなど涙ぐましい工夫を設計に織り込んでいます。
そうなんです。
重心移動システムを搭載することで、ルアー内部にはレール上のリブを設けなければならないため、ルアーの浮力の源である空気の容量を犠牲にしながら飛距離を伸ばすための内部構造をルアーに持たしています。
そこで、ボクは疑問に思いました。
飛距離が必要ないなら重心移動システムは不要なのか?
ウエイトを固定しないことによってどんな効果があるのか?
たかが『飛距離』を伸ばすためにメーカーはわざわざ面倒な設計をルアーに織り込むのか?
そんなことを考えながら重心移動システムを搭載したルアーを徹底的に使い込みました。
アクションに関わる重心移動システム
重心移動システムと言えば、メガバスの『多目的重心移動システム』が有名です。
例えばメガバスのクランクベイトであるDeep-X200Tだと、飛行中はルアー後方にウエイトが移動し飛行姿勢を安定させ、潜行中はヘッド部にウエイトが移動することで頭下がりの姿勢でグングン潜る、さらに目的の潜行深度に到達した後はフロントフックハンガー付近にウエイトがスライドすることでスイム姿勢を整えるとともにボトムにヒットしたときに独特の平打ちアクションを生み出します。
つまり、飛距離以外にも重心移動システムが仕事をし、魚を誘うことに一躍買っているってこと。
ルアーは本来重心を一点に集中し、固定することで泳ぎの安定を生み出します。
バルサクランクに代表されるような『キビキビ』アクションがその典型と言えます。
そういうアクションが『効く』のは当たっているようでボクの考えは少し違います。
ボクが多くのバスを釣る中で感じているのは。バスが反応するのって安定したアクションではなくて『安定しているアクションからバランスが崩れた一瞬』であることが多いなと感じています。
つまり重心が固定されたバルサクランクが障害物にヒットした瞬間の破城アクションがバスのストライクを生むということ。
でも、ルアーをぶつける場外物があまりにも少ないプアな水域ではなかなかこういった『安定感』のあるルアーで反応を引き出すことが難しいと感じています。
プアな水域ではあえてバランスの崩れやすい重心移動システムを搭載したルアーを使うことで、水圧のほんの少しの変化でもルアーアクションの破城を生み出すようなルアーを使ってあげたほうが『確実に釣れる』ということがわかりました。
要は、使い分けるってこと。
事項からは、実際にボクが使っているルアーを実例として、重心移動システムを搭載したルアーがどんな働きをするのかを解説していきたいと思います。
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