見出し画像

『高校を退学した時の話』

女子高校を退学した時期

私は1年生はとくにたまに休むくらいで遅刻もとくになく学校に通った。

2年生になり休むことが増え、学校はほぼ遅刻して行くことが普通になった。

そして、夏休み明け少しして高校を退学した。

その時学校の先生、友達にははっきりした理由を伝えずにやめた。

突然学校に来なくなる日が増えたので学校の先生は困惑していたなかの退学だった。

学校を辞めた時の反応

学校を辞める時友達達は様々な反応だった。

すごく怒る、陰口を言われる。

「なんで相談してくれないんだよ」と暴言を吐いてくる子もいたし、「自分は解決したみたいなスッキリしてるのがイラつく、人の気持ちも考えないでさ」と裏で言われることもあった。

泣いてくれる子

「辞めちゃってもまた会おうね」と泣いてくれる子もいた。

笑顔で見送ってくれる子、プレゼントをくれる子、他のクラスから見に来る子

私の学校は割と辞めていく子は珍しくはなかったが、気になるのか他のクラスから見に来る子もいた。

私がしてしまった大きな失敗でずっと忘れられない事がある。

それは学校を辞める時に私が食べる事が大好きだったからとシュークリームをくれた子がいた。

そこで普通だったら言ってはいけないわかることだけど、

「愛情こめたシュークリームだから、食べて ね」

と言ってきた友達に、

「え、キモイな」

と言ってしまったこと。

今なら絶対に言わない。すごく後悔してる。

みんなはいつものキツいギャグだろうと何とか笑って場を誤魔化してくれたが、少し悲しそうにしてる友達を見てその時の私は本当に何も思えなかった。

学校を辞めた理由

みんな疑問に思っていたいじめられた訳でも友達もいない訳でもない。

「なんで辞めるの?」

先生も友達もみんな聞いてきた。

嘘でもなんでもそれっぽい言葉を返せばよかったのに、高校生の時の私は「体調が悪い」としか言わなかった。

私が学校を辞めた本当の理由それは、

学校に通うために朝ははやく起きる事ができない

中学校から昼夜逆転していた事で朝に弱く高校生になっても遅刻が多かったり、授業中に寝てしまうことが多かった。

うるさい教室の中で耐えて授業を受けることの難しさ

私はその時はまだ自閉症という診断が出ておらず、授業中に起きるたくさんのうるさい音に座っていられないという事を理解して貰えなかった。

電車に乗ることが出来ない

今でもそうだが電車はすごく苦手。

大きな音、人の声、高校の時は幻聴もあったので、悪口を言われている気がして、ストレスで1駅1駅で降りてしまって駅のトイレにこもったり、電車で泣いてしまったりしていた。

女子校ならではの人間関係

私は中学の時にもすでに悩んでいたが、高校でも人間関係に悩んでいた。

うまくとれないコミニケーションや共感してなにかを人と楽しむ難しさ、言ってはいけない事を理解できない事や人に触られたくないのに過度なスキンシップなど。

女子だけしかいないという環境でコミニケーションが上手くできない私は人間関係の問題が日々増えていった。

「体調が悪い」というのは嘘ではなかった。

胃が痛くてもストレスで電車で泣いてしまうこともあったし、体が重くベットから何日も動かず食事もしてなかった。

限界だったのは本当だった。

今思う学校を辞めた後悔

先生や友達にちゃんと感謝の言葉を言うべきだった

高校の時の私は怒る友達や泣く友達を見て「え?そんなに仲良かったっけ?」「わざわざ言う必要ある?」と本当に思ってしまっていた。

みんなが何故怒っているのか、泣いてくれているのか、それを理解する事ができなかった。

今ならわかる、自分のために怒ったり泣いたりしてくれる友達の大切さ。

私がどれだけ人の事を考えられず自分勝手だったかと言う事。

ずっと後悔している、言えていたら今も仲のいい友達でいられたのかなと考えてしまう。

高校生らしい日常生活が送りたかった

その後、私は通信高校に編入するが、高校生らしいという日常は送れなかった。

女子高校を辞めていなかったら、部活を頑張ったり、勉強を頑張ったり、高校生らしいことが出来たのかなと思ったりもする。

意外と後悔はなく辞めて良かったと思っている

限界だったのは本当だし、辞めたことにより、その後沢山苦労したことで自閉症だということに気づいたり、ゆっくりと自分を見つめ直すことができた。

無理をして学校を行くことはないと思う。

だけど、高校生というその時しか楽しめない事を一生後悔することになるかもしれない。

辞める時は辞めたいその感情しかわからないかもしれない。

私はだから、「辞めたら会えなくなるかもしれない、それは嫌だ」と思えるような友達がいないんだったら辞めてもいいと思う。

今思うのは高校は結局大事な友達と楽しい青春の思い出を作る場なんじゃないかなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?