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『マスク依存から卒業した大学時代〜現在』

2つの記事の続きで、最後の話です。

※いつものような自閉症スペクトラムや発達障害の関係の記事ではなく、私自身の少し暗い話になるので、苦手な方や読みたくない方はお気をつけ下さい。

大学に進学

私は大学に進学しました。

やりたい事があり入った大学でしたが、男子が9割、女子が1割と男子が苦手な私には地獄のような環境でした。

しかも、1年生の間は全員寮生活という学校でした。

苦手な男子と隣の席

私は高校は女子校と通信高校だったので、大学で中学生ぶりに男子が隣の席になりました。

私の学校は少人数制で卒業まで席替えなどがない学校でした。

隣の男子は背が180cmを越すかというくらい大きな人でした。

私はのちにこの人と付き合いました。

優しい男子

男子が9割なので、私の周りの席は男子に囲まれていました。

入学してすぐ私は3日くらいは周りの誰とも喋りませんでした。

4日目にやっと隣の男子と話しました。

隣の男子は背がでかく怖い顔の割に中身が小心者でした。

そんな優しい男子を私ははじめて居心地がいいと思いました。

好きな人の前ではマスクを取る

私の事を可愛いと言ってくれる人と出会いました。

私はマスクをその人の前で外して話した事はなかったので付き合ってから外すのがすごく怖かったです。

でも、マスクを外しても私の事を可愛いと言ってくれて私は涙が出ました。

家の前で会った中学の同級生

大学の休みの日に、自宅に帰っていた途中、中学の同級生に会いました。

私はそこで中学の同級生に会いました。

立ち話をしていると同級生に

「印象が変わったね」

と言われました。

マスクを外せるようになったという話とマスクをなぜしていたかの話をしました。

するとその子が、

「え、ブスだと思った事ないよ、可愛いよ」

と言いました。

私は、「ブス、怪物、きもい」という一部のいじめえくる人の声だけを信じ、

「マスクをしなければ人を不快にさせる」

と思いこんでしまっていたのだと気づきました。

マスクを外したいという気持ち

「マスクを外しても人を不快にさせない」

とわかってからは私はマスクを外せるようになりたいと思うようになりました。

しかし、そんなにすぐに外せるようにはなりませんでした。

結局大学を半年で辞めてしまうまで外すことはできませんでした。

大学を辞めたことをきっかけに彼氏とも別れることになりました。

大学をやめて、夜遊びをするようになった

私は大学をやめて一年経つ現在までは、とても普通ではありませんでした。

学校を続けられない自分、家族に迷惑をかけている自分、友達がいない自分。

そこに自閉症という診断がでました。

人生のどん底という気分でした。

友達もいない、家にもいたくない、そんな私が手を出したのは出会い系でした。

私はいろんな人の家を転々としていました。

私はいい事ではありませんが、そこでマスク依存を完全に克服することになりました。

出会い系では、マスクを外さないといけない状況が多くありました。

家に帰りたくなかった私はマスクを外す事を選びました。

あの時の私はもうなにもかもどうでもいいという感じでした。

人と付き合う度に得る自信

私は人が告白してくれる事が嬉しく自分の自信に繋がっていきました。

見た目もどんどん変わっていき、メイクも上手くなりました。

マスクをせずに人と話すことも出来るようになり、マスクはしなくなりました。

荒療治ではありますが克服をする事ができたのです。

家に帰る

私は出会い系でさまざまな嫌な体験をしました。

でも、命に関わるほどの体験はなかったのでヤケになっていた私は出会い系を続けました。

ある日、いつも通り知らない人の家に泊まっていました。

元々精神が不安定だったその人は睡眠薬を沢山飲んでいた事と酷く酔っ払っていたため、よくわからずに私の首を締めはじめました。

いままで襲われたり、暴力を振るわれる事はあっても殺されそうになる事がなかった私は焦りました。

「殺される前に殺さなきゃ」

そう思った私は首を締め返しました。

すると、急に冷静になった彼は急に寝はじめました。

私はその瞬間に外に出ました。

私は急に怖くなりました。

「もう嫌だな、死にたいな」

そう思った時に、いつも心配してLINEをくれる母から連絡がきました。

「迎えに来て」

私はそう送りました。

迎えにきた車に父が乗っていた事に私はびっくりしました。

父は小さい頃から私達に興味を示さなかったのに、そんな父が来てくれた事が嬉しかった。

私は家に帰ることにしました。

後悔

私は結果マスク依存を治す事ができた。

現在は、ナルシストのように思えるかもしれないが、自分の顔が好きだと思えるようになった。

だけど、親に迷惑や心配をかけてしまった事や後悔してることはたくさんある。

二度とそんな事はしない。

一年引きこもって最近は安定してきた。

これからは、自分の事を大切にして、自分に自信を持って生きられるようになりたい。

そして、親に恩返しができるような人間になりたい。

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