『発達障害と睡眠の問題、治らない昼夜逆転 』
治らない昼夜逆転
昼夜逆転は小学生の時からあり、本格的に昼夜逆転してしまったのは中学生の時。
私は学校でいじめられていた。
学校ではいじめられても笑顔で、とくに誰かに相談もせず、家族にもとくに話すことはなかった。
私自体そんなに辛いと感じることがなかった。
その時期のことはよく覚えていない。
私は2日や3日連続で眠ってしまう事もあった。
それはかなり体にダメージが大きかった。
母は私を睡眠外科や脳外科、色んな所に連れて行ってくれたが特に異常はなかった。
私は学校に通うことが難しくなった。
中学の時は昼から登校したり、何日か登校しない日もあった。
相談もせずただ眠り続ける娘に家族は困惑してどうしたらいいのかわからないようだった。
なんとか高校に入学したが、昼間の強い眠気や昼夜逆転で起きることができず、学校へ通うことができなくなり中退してしまった。
辞めてからは通信高校に行き、毎日学校に通う必要性が無くなったので寝続けた。
学校に通うという生活基盤がないので中学から不登校気味だった私は昼夜逆転し続けた。
通信高校に入ってからはバイトをはじめた。
派遣の倉庫の仕事だ。
シフト制ではなく、行きたい時に行けるのでとてもよかった。
夜勤をしたかったが未成年だったので朝から夕方まで働いていた。
もちろん、昼夜逆転を治さないと行けないので一時期治った時期があった。
昼夜逆転が治ると急に体調も心も前向きになり私は大学に行くことにした。
大学に入学し、寮生活を送った。
毎日朝早く規則正しい生活。
でも、それも段々と厳しくなっていった。
そして、大学も半年と少しでやめてしまった。
起きれない自分が情けなくて死にたかった。
その時から睡眠薬や薬を大量に飲むようになったが、それで昼夜逆転が治ることはなかった。
現在も昼夜逆転を治すことはできていないが、用事がある日の何日か前から計算して寝るなど調節ができるようになった。
発達障害と睡眠の問題
自閉症と診断されてから知ったことで発達障害の人には睡眠に関する問題が尽きないという。
・朝が弱く起きることが出来ない
・昼間の強い眠気
・必要な睡眠時間が長い
・興味のないことをやろうとすると強い眠気に襲われる。
・感覚の過敏のため、覚醒しやすい。
・気持ちの切り替えが困難
・セロトニン・メラトニンなど睡眠に関連するホルモンの不足
など、様々な問題がある。
私も睡眠外科などで言われたがナルコレプシーや過眠症とはまた少し違った、発達障害ならではの睡眠に関する問題があるようだ。
だからか、私はあまり睡眠薬は効果はないと思うよと精神科では言われた。
私も睡眠薬を飲んではいるが全くと言って効いたことがないし、それでは問題は解決はせず、先延ばしにしてるような状態だと思う。
自閉症である私の睡眠の問題
1、昼間の強い眠気
日常生活を送るうえで、神経を過敏に使ってしまい、限界が来て急に寝てしまったり、長時間寝てしまう。
これは感覚過敏によるものだと思う。
感覚過敏とは
感覚がとても敏感で、生活に大きな不便があることをいう。
私の視覚と聴感覚過敏について詳しく書いてるので記事を読んでください。
2、必要な睡眠時間がながい。
バイトなどをしていた時に6時間睡眠にしていたがその後急激に痩せてしまったり、体調が悪くなったりと健康な状態を保つのに10時間睡眠が必要だと気づいた。
3、感覚の過敏のため、覚醒しやすい。
音に敏感で寝ている時も少しの音でよく目が覚めてしまう。
朝になるまで何回も起きては寝てを繰り返しているため、深い眠りにつくことが難しい。
4、気持ちの切り替えが困難
「この音はなんの音どこから音がしてるの?」「洋服のスレが気になる」「肌の乾燥が気になる」など、気になってしまうとその音の出どころを見つけないと寝れなかったり、合う洋服が見つかるまで寝れなかったりする。
過度に集中してしまうとその作業を気づかず朝までしてしまうこともある。
5、セロトニン・メラトニンなど睡眠に関連するホルモンの不足
これは私の睡眠の問題ではないが、ネットでよく見かける情報。
発達障害がある人は、メラトニンの量や、セロトニン・メラトニンといったホルモンの元となるトリプトファンの量が、極端に多すぎたり少なすぎたりするのではないかと考えられている。
体内時計をコントロールする、これらのホルモンの不足があると、不眠や概日リズム睡眠障害になりやすくなると考えられている。
発達障害と睡眠の問題の関係
いまあげただけでも発達障害と関係がある睡眠の問題が多い。
自閉症特有の強いこだわりや感覚過敏などさまざまな原因があると思う。
発達障害と睡眠の問題は切り離せない所があるんだろうと考えている。
だから、自閉症と向き合うように睡眠も上手く向き合うしかないのではないかなと思う。
自分なりの対処法
1. 生活リズムを意識する
・朝ごはんを食べる
・昼間に昼寝をしすぎない
・日中に体を動かす
・寝る前にリラックスするためにお風呂に入る。
当たり前のような事だけど、1つずつ変えていき、自分に合う昼間の過ごし方が大事だと思う。
2、入眠儀式をつくる
睡眠への切り替えが難しい場合は、入眠儀式をつくることでスムーズに眠れるようになる場合もある。
私は寝る前に
・リップ、ハンドクリームをつける
・マッサージをする
・本を読む
という寝るまでの習慣を決めている。
毎日同じ習慣や手順で眠りにつくことで、寝るモードに気持ちが変わりやすくなると思う。
どんなことをすると眠りやすいか探しながら、合うものがあれば毎日繰り返して「入眠儀式」にする。
3、気分転換
どうしても寝つきが悪い時には無理に寝ようとせず、思い切って起きている。
一度部屋を明るくして布団の外に出てみたり、音楽をかけてみる。
眠れないことで不安になり、寝ようと意識しすぎるとかえって興奮してしまい眠れなくなってしまうことを避けるため。
4、寝る環境を整える
・アロマを使用する。
・部屋の丁度いい電気の明るさ
・布団やシーツの肌触り
・重みのある寝具、ぴったりと体に添う寝具
最初、重みなんてと考えていたけど、意外と重ければ重いほど心地がよく寝れた。
日中の生活意識と入眠儀式が私にはよかった。
私はこの2つを意識するようになって少し楽になった。
朝ごはんを食べる事で強制的に体が目を覚ますことができている気がする。
寝る前のお風呂は体を温めて少しリラックスでき、寝る前に過度に集中してしまうことを避けることができている気がする。
入眠儀式は、自閉症のこだわりの強さに影響を与え抑えることができている気がする。
入眠儀式を日々続けていくことで強制的に寝るぞという気持ちが作られる。
まだ、睡眠の問題はまだまだ解決されてはいないが私は少し睡眠とうまく向き合えるようになった。
自分なりの睡眠の問題と向き合う方法を見つける事が一番解決に近づける方法かなと思う。