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『マスクが外せなくなった中学時代』

※いつものような自閉症スペクトラムや発達障害の関係の記事ではなく、私自身の少し暗い過去の話になるので、苦手な方や読みたくない方はお気をつけ下さい。

いじめのターゲット

私は中学、高校、大学とマスクに依存して生きてきました。

小学生の時はマスク着けて学校に行ったことないくらいマスクが息苦しくて嫌いでした。

現在はコロナの影響でマスクをつけることがあたり前のようになり、私も出かける時はつけています。

でも、私がまだ中学生だった時はつけていない事が当たり前でした。

きっかけは中学に入学してすぐ、部活内でのいじめがきっかけでした。

私の部活では誰か1人が毎回いじめのターゲットになるというのがルールでした。

毎月違う人が虐められ、私は入学して何ヶ月かは虐められたことがありませんでした。

長い間いじめを知りつつも止めることができず、過ごしていました。

そんなある日私はいじめを見ている事が限界になりました。

無駄に強い正義感のせいで私はいじめを止めることにしました。

その日から私は部活内でいじめられることになりました。

初めて、ルールが変わりました。

月に1人毎月変わるいじめのターゲットが私のみになりました。

辛かったけど、部活内だけ我慢すればクラスでは幸せでした。

マスク依存のきっかけ

だけど、ある日私の顔をブスだと男の子に言われました。

思春期だったのもあり、すごく傷つきました。

いつも虐められても反応がない私が傷ついたのが面白かったのかその日から見た目に対する悪口が増えました。

「ブス、怪物、きもい」

と言われる日々に自分の顔に自信がなくなっていきました。

ある日、男の子に、

「お前は、人様を不快にさせる顔だからマスクつけた方がいいよ」

と言われました。

毎日悪口を言われ続けた私は、

「私はそんなに酷い顔なんだ、人を不快にさせてはならない」

と思いその日からマスクをしはじめました。

異常なマスクに対する依存

その日から私は異常に自分の顔を隠す事に全力を注ぐようになりました。

給食を食べる時も、運動をする時も、授業中も、絶対にマスクを外すことはなくなりました。

そうすると次は逆に、マスクを外している所を見たいと思う人が現れました。

割と入学して数ヶ月でマスクを着け始めたので素顔を見た事ない人も多かったし、素顔がどんなだったっけ?とみんな気になり始めました。

「なんで、マスクつけてるの?」

そう聞いてくる人が増えました。

私は特に何も答えませんでした。

無理やり外してくる男子

中学生だったので仕方ないなと今では思いますが、無理やり外してくる男子がいました。

私の腕と足を掴んで無理やり外して来ました。

私はその度にすごく嫌がりました。

その反応が面白いからなのか、クラスでも嫌がらせのような事が増えました。

だんだんとそれは、蹴りや殴る、プロレス技をかけるなど、酷くなりました。

みんなはそれが遊びくらいにしか思っていないけど、女子の私には体が痣だらけになるほどでした。

好きになった彼氏

私は好きになった人がいました。

その人はよりによって私のマスクを無理やり外そうとしたり、殴ったり蹴ったりしてくるグループの人でした。

なぜ好きになったかは覚えていませんが、私は告白をしました。

面白がってでしょうが、付き合うことになりました。

付き合っても、

「ブス」や「お前とはマスクしてれば付き合ってやる」

など余計にマスクが外せなくなりました。

マスクを外さなければいけない瞬間

卒業間近になり、卒業写真やアルバムのための学校風景の写真を撮ることになりました。

それは、マスクを外さなければならない瞬間でした。

卒業写真では、1人の空間だったのでマスクを撮ることはそんなに大変ではありませんでした。

しかし、クラスの授業中の風景を写真で撮るというものは地獄でした。

先生が授業中に、

「マスクを外しなさい、写真撮るんだから」

と言いました。

マスクを外したがらない私に先生は、

「どうしたの?マスクなんで外さないの?」

と聞いてきました。

私には先生に答えられる答えがなかったので諦めて外す事にしました。

クラス中の目が私に向けられました。

クラスメイトは久しぶりに素顔を見たと様々な反応でした。

そんな様々な反応の中で聞こえた男子からの

「やっぱりマスクつけないと怪物だな」

という声に私は更にマスク依存を強めていきました。

卒業式

この日ももちろんマスクをつけていました。

やっと卒業できるのかと私はこの日みんなの前で泣きました。

私はここまでの文を見るとつらい中学時代のように思えるかもしれないですが、中学時代は楽しかったです。

部活内でのいじめや、マスク依存、男子からのからかいを除けばみんな私と仲良くしてくれていました。

でも、マスクだけは取れないまま私は無事中学を卒業しました。

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