一緒に歩いていこう。
息子が誕生し、仕事と家庭の両立に向けて必死になった。
仕事は期待されることが多く、遣り甲斐もある。
あっという間に時間が過ぎていく。
気付いたら、もう一年が経っている。
「今年は何とか予算行けそうだね」
所内のメンバーと苦労を分かち合う。
自分たちの目指したいもの、共有すべきものを一緒に話し合い、仕事帰りに市内に寄り道をして散策したり、仕事という面では充実していた。
「2店舗目となるこの店も何とか軌道に乗せれそうだ。。」
2年間は兎に角、必死にやってやろう。と決めていた。
最初は種まき、水をやって若葉を育て、やっと実がなってきた状態。
*
子供も2歳になっていた。
そういえば、私の父も自分が幼かったころ忙しそうだったな。。。
中卒の父は朝から晩まで働いていた。
職場に連れて行ってくれたことを思い出す。
お金が無かったから夜ご飯にカップヌードルを父親と半分ずつ食べた記憶。
「なんでお父さんはいっぱい働くの?」
「お母さんが美容室やりたいんだって。お母さんの夢、叶えたいんだよ」
そして私が小学校1年生になるころに父は家を建てた。
そこに母のための”美容室”も作り、母の夢を叶えてあげた。
*
妻と子供には休みなく働くことに申し訳なさを感じている。
もうちょっと、もうちょっと。
その繰り返しの日々。
ただ、緊張は続かない。徐々に綻びが出始める。
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