自分にできるのか。。挑戦
仕事もプライベートも順調に進み、そろそろ結婚も考えないと。。。
交際していた彼女と将来に向けた話も増えてきた。
賃貸で同棲していたため、結婚を機に新居も探しておこうかと
一緒に物件を見て歩く、私の人生にとって何とも言えない幸せな日々。
落ち着いた生活を送る中、先輩から食事の誘いを受けた。
先輩 「関西の企業なんだけど、事業を起ち上げの相談を受けててな。」
私 「そうなんですか!? どんな会社なんすか?」
先輩 「まぁ、インフラ系の・・いい意味で安定してる、悪くいうと変化を嫌う。そんな感じの会社かな」
私 「そうなんですか、残念ですが。。頑張ってください、応援します!」
先輩 「それでな、、、おまえの力を貸して欲しいんだけど。。」
私 「?? はい? ちょっと考えさせてください。。」
「結婚も考えてたので。。」
先輩 「そうだよな。じゃあ、ゆっくり返事待ってるよ。。」
まあ、誘っていただけることは有難いことだよな。。。
でも、結婚を考えてるし難しいかな。。
私の気持ちはそこまで先輩からの誘いに乗り気では無かった。
それよりも、今が十分幸せだったから。
*
同棲中の彼女に相談した。
私 「先輩から関西の企業に来ないか?って誘われた。」
彼女「へぇ~」
「やっていけそう?」
私 「今の会社が不満って訳じゃないからさ。断ろうかなと思って。」
彼女「ふ~ん、そっか。でも何で誘われたの?」
私 「事業を新しく起こしたいんだって。」
彼女「じゃあ、一から全部揃えないといけないんだ。。じゃあ大変だ」
私 「そうだよな。。大変だよね、、先輩も」
彼女「でも新天地で挑戦って、先輩もすごい人だね」
私 「そうだよね」
*
数日が経ち、先輩に連絡をとった。
私の気持ちは「会って、ちゃんと断ろう。」
私 「すみません。お返事が遅くなって」
先輩「いいよ。気持ちは決まった?」
私 「今は何も不自由が無くて。申し訳ございません。」
先輩「そうかぁ、、残念だけど、仕方ないな。お前一人じゃないもんな」
私 「すみません。。。」
先輩「わかった。でも1回、見に来て欲しい。」
「それで、お前が興味が無かったら諦める。」
私 「ありがとうございます。いつ関西に引越されるんですか?」
先輩「今の会社には伝えてあって、今年の12月には向こうに行く。」
私 「じゃあ、あと4か月ってとこですか。」
*
12月を迎え、先輩が退社された。
それから暫くして先輩から電話があった。
「会って貰いたい人がいる。」
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