日は沈む丘の向こうは柵の無い広場ポラリスは籠城が好き
いちめんの窓と軛を映し込む瞳が街だ一つも知らない
氷水出でませes(エス)の字の元へ支配するなど夜が裂けても
波をうつ道の上建つ住宅に居座る脈を抱え込む人
一日、冬 無記名の靴を丘に投げるsuddenlyていう僕の発愛
氷点下咲いてしまったから手折る言語以前で身篭った雪
浴場を取り囲む灯は橙で体温で泣く ふるさとに居る
北京では降らない雪があみだくじ抜け出たあとの温室 泣いてた
はだれ雪主語は未だない積もるだけ積もったら又、来世生まれよ
天の川 あっちの水も甘いって射手座の恋が笑む泣きぼくろ
#tanka
#短歌