詩に関するメモ
詩が好きなんです。ひとつには、詩を書いている人が好きだからというのと、書き表すことで、どういう世界に住んでいるのかが零れ落ちていくように見えてしまうようなところが好きなのと。美しいものも好きです。ふだんは見えないから。詩が生まれ出ずる環境はきっとまだどこにも所属していないようなところなのです。届かないような物事です。だからそれを追わずにはいられない性を自分が持っているということにあるときに気がついて、そうすると世界が変わりました。ちょっとだけ火が灯ったかのように。けど、そのことに満足することも、だれかから全て理解しつくされることもないでしょう。でもそれでいいのです。詩を書くために必要なものといったら、誰にもなれない悲しみ、寂しさ、恋するような気持ち、かすかな希望だけでいいのですから。
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