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WataL
2024年5月8日 12:14
翌朝の冷えたる鍋をこそげとるスプーンの柄かたき泣き笑いから終日を鍋煮ゆることに費やせる後ろめたさとともに渋い茶もうひとり自分が居ると華やいだ鍋の底覗く君の声して煮ゆる鍋のかさ減ることをいとほしむ生まれ変わりも朝 冬の入り最後まで…、口にせぬまま君の背に飼い犬来たりて朝はベル鳴る寒いほど打ち明け話の弾みたるラーメンすする皆で前向き煮凝りに差し掛かる話題川下に聞き流したれば今日