「株式投資の基本」投資で失敗しない方法④ おすすめ投資本 市場サイクルを極める 解説! 「下巻」(273ページ~423ページ分)


今回は市場サイクルを極めるの最終巻になります
本書では投資とは何か?というものが理解できるようになっています。
上巻、中巻を読んでいない方はこちらから読んで頂けると理解が深まります。

上巻:https://note.com/wwfhtr/n/n4aff9d5c354a
中巻:https://note.com/wwfhtr/n/n579d4216e604
では書籍解説!!!

■米国株の買場について判断
市場のサイクルは振り子のように投資家の心理は悲観、楽観を繰り返し動いているとのことです。その為、投資家が楽観している時は割高で株価が高い時が多い為、投資家がパニックを起こし売られている所を購入する方法がもっとも良い方法だと記載しています。
投資家心理以外には株価のPERが歴史的に低いのか?高いのか?資金が調達可能な状態か?不可能な状態なのか?イールドスプレッドが縮小しているのか?拡大しているのか?を調べる事が重要と述べられています。

*イールドスプレッドについてはこちら
https://stock-marketdata.com/yieldspread-sp500.html

■投資家の予測を信じるな
過去、大暴落を言い当てた投資家は多数いますが過去歴史を見てもその投資家の予想的中率が常に高い投資家は存在しません。キャッシーウッドやマイケルバーリーが良い例かもしれません。マイケルバーリーは過去リーマンショック前にサブプライムを空売りして大金を稼ぎましたがその後、常に予想は的中することはありませんでした。

■落ちるナイフを掴め
投資の格言では落ちるナイフは掴むなというのがあります。株の下落が底に達し上昇してから掴んだ方が安全だからで下落している株がどこまで下落するかわからないからです。しかし本書では落ちるナイフを掴めまでとは記載されていませんが投資家が降伏した状態で投げ売りしている場合はバーゲンセールの為、少しずつ買いに行けばいいとのことです。いずれ売り手がいなくなり買い手が現れたところで株は購入され上昇するのでその時に、購入するのは遅いということです。これは賛否両論意見がわかれると思いますが著者は底がどこかは誰にもわからないですし、それを知る方法がないことを根拠にあげています。

■投資で成功する為の六つのポイント
①景気サイクル、投資家の心理サイクルなど上巻、中巻で記載したようなサイクルを考慮して投資のポートフォリオを作成した時に、リスクをどのように対処するか手順を考える。

②ポートフォリオの比率を決め選別する。

③投資戦略では必ずリスクが付きまとう為、リスクが高くなることを想定する。

④レバレッジやベータといったリスク概念を避ける。投資環境により現金保有率を高め、その景気サイクルで良いパフォーマンスの株を購入する。またリスクの高い資産を購入しない。

⑤将来こうなるという過程を持って投資する。また仮定を決める上で高い技術を習得する必要がある。

⑥市場はランダム性がある為、運も作用する。

まとめると景気サイクルや企業の業績などサイクルを見極め、現在は攻めるのか?守るのか?判断して環境に合わせてポートフォリオを変えるスキルが必要だと記載されています。

書籍 市場サイクルを極めるの感想とまとめ

noteで書いた上巻、中巻のように書籍では投資家心理サイクル、景気サイクル、などが書かれており、サイクルや投資環境を元にポートフォリオを組み、アグレッシブ(攻め)に行くのか?ディフェンシブに行くのか?を判断し投資成功率を底上げするしかないとのことです。
しかし投資とはおみくじで当たりを引くのか?はずれを引くか?というランダムなゲーム性があり、ランダム要素が強いとのことです。

そして箱の中身を引いて当たる確率が高いのであれば引き、はずれる確率が高いのであれば引かないといった判断は投資家自身のスキルによって変わるということです。
投資の世界はランダム性が強い事から常に勝ち続ける事は難しく、常に予測を的中できる者もいない為、あらかじめリスクを想定しその都度対処しなければならないということです。

以上で書籍の要約は終わりになります。参考になった方は今後のモチベーションを上げるためにもいいね、フォローなど頂ければ幸いです。


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