おすすめ投資本 バフェットとソロス勝利の投資学「まとめ」


この書籍は日本の有名投資家テスタさんが参考になった本と言った事で購入しました。
投資方法や考えは無数にあり個々によって違いますが一流投資家の思考や考えを学ぶことで有利に進める事もあるかもしれないと思い紹介しました。


■ジョージ・ソロスについて

・ソロスの投資方法
仮説を立てる→仮説が正しいか検証するために小さく投資する→市場の声を聴く→仮説が正しいと立証されると大きく投資する。仮説が正しくなければ撤退。

・ソロスの武勇伝
①ヘッジファンドの帝王と呼ばれ過去ポンドの空売りでイングランド銀行を脅かした。
②1973年から運用を開始したクォンタム・ファンド(Quantum Fund)は10年間で40倍以上に価格上昇させた。

・著者から見たソロスの特徴
①ソロスは一見関係のない現象の間まで理解していた。
②仮説が正しいと確信した時にレバレッジや借入までして購入する。
③価格が下がると間違っていたと逃げる。
④価格が上がると買い増しする。
⑤めぼしをつけた投資対象に関連性がある企業のアニュアルレポート調査や会社に直接出向き話したり、その分野のエキスパートと話す。

■ウォーレンバフェットの投資方法について


①自分がわかる事業に投資する。飲料水、銀行、靴、ブロック、キャンディなどわかりやすいものが多く、ハイテクにはあまり投資しない。
②リスクを最小限に抑えた投資。
③規制された産業に投資しない。
④その事業の仕組みが持続するもの
⑤価格決定力のないコモディティはさける。
⑥巨額な負債がある企業はさける。
⑦ブランド力がある企業を好む。
⑧ROEが高く成長性がある企業を選ぶ。
⑨その企業を経営陣も含め丸ごと買いたいか考える。
⑩めぼしの付けた株が下がると買い増しをする。
⑪全企業(1万7千社ほど)のアニュアルレポート(企業が発行する情報)を全て読む。
⑫投資対象の原材料の輸送列車数を数えるえるなど足を運ぶこともある。


■バフェットソロスの共通点
・共通点は一つで自分の信じたものや確信した物に集中投資をするということです。
世間一般では卵を同じ籠にいれることで落としてしまった時に全部割れる為、分散投資を進められて言います。しかし大金を手に入れるためには効率が悪いと言われています。
理由としては分散投資をした場合は個人の限りあるエネルギーや時間も分散されるので非効率と本書では書かれています。また集中投資をすることですべてを濃縮できるため、損失を出しにくいと記載されています。そして投資の成功者は自分の土俵(ニッチな市場)を選択する事が大切だと言っています。つまり半導体や債券、自動車など、どの分野でもいいので自分の強みを見つけることが大切だと言っています。

・成功するためには暇な時間が必要
バフェット、ソロスは良い投資がない時は投資しません。また購入した物は時期が来るまで2~5年ずっと持っている事があります。

・二人の投資家には明確なフィルターがありそのフィルターに情報を通すと即座にYESかNOかを判断する。そして判断したら即実行に移す為、株の売りや買いも早い。

■株を売却するタイミングや出来事
①自分が想定した投資基準を満たさなくなった時
②自分が想定した投資基準が予想した通りの現象が起きた時
③自分が想定した投資基準に基づく目標が達成された時
④自分が想定した投資基準時にチャートが売りのシグナルを示した時。
⑤機械的なルール(株が10%下落したら売るなど)
⑥自分の勘違いに気が付いた時。間違いの認識と修正は不可欠です。

■達人の投資における12の要素
①何を買うか?
バフェット:自分に理解できる基準に合った事業の全体の一部
ソロス:仮説が正しければ価格が変化する資産

②いつ買うか
バフェット:価格が適切である時
ソロス:仮説が立証に基づき正しいと判断された時

③どんな価格で買うか?
バフェット:事業が推定される価格より安い時
ソロス:現在の価格

④どうやって買うか?
バフェット:現金
ソロス:先物や信用取引、借金など色々な手法

⑤ポートフォリオにどれだけ突っ込むか?
バフェット:買えるだけ買う
ソロス:買えるだけ買う。ポートフォリオの50%以上を占める事もある。

⑥投資後の監視方法
バフェット:この企業は現在も自分の基準を満たしているか判断
ソロス:立てた仮説が有効かどうか?また予想通りの経緯で推移しているか?

⑦いつ売るか
バフェット:事業が自分の基準を満たさなくなった時や壊れて修復できない時
ソロス:仮説があるべき到着点達した。または仮説の誤り

⑧ポートフォリオの構造とレバレッジ
バフェット:特定の構造はなく金利が低ければ借りる。またはレバレッジはフロートの保険部分のみ
ソロス:基本は現物のみでそれを担保とする時にレバレッジをかけることもある。

⑨調査方法
バフェット:財務指標を読む。電話。
ソロス:政治、産業、経済、そのほかにおける展開を調査する。一見異なる現象同志の関連性を探す。

⑩市場の暴落、下落に対するヘッジ
バフェット:割安になった時に購入する。
ソロス:レバレッジの賢明な利用。急いで逃げる。

⑪間違った時の対処
バフェット:撤退。間違いを分析する。
ソロス:急いで逃げる。間違いを分析する。詳細な戦略を持ち同じ間違いをしないようにする。

⑫システムがうまく機能しない時
バフェット:パートナーシップをやめる。手法の欠陥を探す。撤退
ソロス:撤退。恒常的にシステムを検査し改善できる点はないか探す

■書籍まとめ
バフェットとソロスは米国市場や企業が出すレポートや自分の足を使って情報を集めます。そして一つの仮定を作ります。そしてそれに合わせたポートフォリオを構築して一つのシステムを作り上げます。そのシステムが上手に機能していれば投資を続けますがシステムが機能しなければ、新たにポートフォリオを構築したり、その使えなくなったシステムを破棄します。システムがうまく作動している間は構築したシステムが完璧だと疑わず、常にどこか不具合がないかを探し続けます。システムを破棄、修正する場合はどこでミスをしたのかをしっかり明確にして、同じ失敗をしなようにします。
その投資方法は繰り返されることにより無意識の領域に入る為、判断は常に迅速で素早いものとなっています。

■書籍感想
書籍を読んだ感想としては大金を掴むためには投資を楽しみ、人生を捧げることが必要だと思いました。また一つの事を極限の極限まで磨けということを学びました。

書籍から投資をする上で自分に足りない物や新しい課題が見つかり、本を読んでよかったと思いました。

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