WARCRYキャンペーン~偶像破壊者の転戦記2~
腐れ沼の盟約団との一連の戦いを終えて暫くの後
ホープターと彼の一団は、節くれ森の奥への道を探すべく進軍していた
手に持った武器であり工具が節くれ楢を焼き落とし、打ち砕いた先、ふと開けた空間に出た
「なんだ・・・・・・これは?」
それは風雨に晒されて石はひび割れ、飾られた銅板は錆が浮き、至る所が猛々しいつる草に覆われているものの、その威容を十分に保った石造りの建造物であった
「もしやこれが領域再編機関なのか!」
領域再編機関、それは神秘の種族セラフォンの驚嘆すべき技術の集大成
環境を操作し、周囲の自然すら意のままに変える事が出来るとも言われている驚異の建造物
そしてこの機関こそがこの節くれ森におけるハシュットの角の最大目標
節くれ森の獰猛な植生を征服し、灰の荒野に変える為の有力手段だとハシュットの角の指導者たちは考えているのだ
「散開、この建造物を調査する」
ホープターの指令で戦士団は効率的に分散していく
戦士達が周囲の警戒に当たる中、ホープターはデモリッシャーのドラフスとパゾスを引き連れ建造物の頂へと歩を進め、調査を始めた
「・・・・・・ホープター様、この機関は使い物になるのでしょうか?」
パゾスの疑問は最もと言える
この機関は明らかにひび割れ打ち捨てられたものに見えた
銅で造られた装飾品に据えられた、魔力を帯びていたであろう多面体にもひび割れが走っている
無駄足を踏んだかもしれない、その苛立ちをこの建造物にぶつけてやろうか
そう考えた矢先、周囲の森から大きな吠え声が響いた
周囲を警戒する戦士たちが一斉に身を固くし、周囲を見回す
吠え声はさらに大きくなり、数を増す
「節くれ森のけだものどもか」
ドラフスがフレイムハーラーを構える
「違うぞこれは・・・・・・」
ホープターはこの野蛮な吠え声に覚えがある、これは獣より恐ろしい獣だ
周囲の森より影が飛び出す、だがその影は人間の影であった
目は血走り、口からは涎と吠え声を垂れ流す、手には危険な骨製の武器
「飼い慣らされざる獣の襲撃だ!!!応戦せよ!!!」
ゲーム結果:勝利
栄光ポイント:14点入手:計22点
(キャンペーン参加:バトル勝利、相手リーダー戦闘不能、相手ウォーバンド半数以上戦闘不能、クエスト:栄光を求めし一戦の効果:相手ウォーバンド七人戦闘不能)
負傷:デモリッシャー・パゾスが腕骨折(攻-1)
名声ロール:ルイネイター・ウダシュ、デモリッシャー・ドラフスが名声レベル1に
クエストの進行クエスト
:栄光を求めし一戦で栄光ポイント+7点、クエストを中断
:新クエスト:節くれ森の探索
ファイターの派遣:節くれ森の探索 結果:財宝の発見:ブラッドビートル
壊れやすい品ロール:なし
ファイターの追加:なし
神器の管理:変わらず
評判スコア:4
野営地の状態確認:安全
激闘の末、退却していく飼い慣らされざる獣達を見やりホープターは大きく息をついた
激闘だった
自身も命の危険を覚えるほどに負傷し、部下たちも倒され手傷を負った者もいる
だが勝利は勝利である、獣共はハシュットの角の怒り、そして鉄と火の恐ろしさを知っただろう、今はそれで良い
戦闘の途中、何度か領域再編機関が起動し恩恵をもたらしたこともあった
だがしかし今やこの機関は完全に沈黙しているように見えた
血しぶきに汚れ、完全に停止した機関に興味を失うと彼はこのガラクタを破壊するよう命じた
ありとあらゆる建造物も偶像も神殿も破壊されなければならない
それがハシュットの意志
今日それはなされるであろう、そして次の機会にも
戦いはまだ終わらない