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目指すバスケットで勝利をつかむ

2024年11月17日(日)B3第8節ゲーム2
岐阜スゥープス94-73徳島ガンバロウズ

【試合の概要】
前日のゲーム1はトリプルオーバータイムの大接戦となったが、何とか徳島を突き放して連敗をストップした岐阜スゥープス。今季初のホーム連勝を目指しての総力戦となった。

【試合経過】
第1ピリオド 岐阜19-26徳島

アグレッシブな守備でスティールしシュートを決めた髙橋快成選手

#2古賀、#4エドソムワン、#7髙橋、#11ローガン、#24卜部
先制はされたものの、髙橋のスティールですぐに取り返すなどアグレッシブな守備を見せる。ただ着実にゴールを沈めた相手に対し、3Pシュートが8分の0など得点力にやや苦しんだ。

第2ピリオド 岐阜43-45徳島(24-19)

安定したプレーでチームを引っ張ったライアン・ローガン

#2古賀、#4エドソムワン、#8田中、#10ハンター、#11ローガン
前日42歳の誕生日を勝利で祝った田中の3Pシュートから反撃開始。ローガンのバスケットカウントや髙橋の3Pなどで一時は逆転をしたものの、チームファウルからのフリースローで得点を重ねられ、点差は縮めたもののビハインドで前半を折り返した。

第3ピリオド 岐阜72-54徳島(29-9)

田中昌寛選手と岩松永太郎選手が立て続けに3Pシュートを決める

#2古賀、#4エドソムワン、#7髙橋、#11ローガン、#24卜部
後半の立ち上がりは互角の展開。しかし髙橋のスティールからエドソムワンのバスケットカウント付きのシュートが決まり一歩抜け出すと、そこからは後退してコートに入ったメンバーが躍動する。中でも岩松は連続3Pシュートでチームに勢いをもたらし、田中の3P、フォトゥ、ハンターと立て続けにシュートを沈め、最後はハンターのアシストから田中がしっかりと3Pを決めて一方的な展開になった。

第4ピリオド 岐阜94-73徳島(22-19)

今季初のホーム連勝 次節もホーム戦で連勝を伸ばしたい。

#8田中、#10ハンター、#13岩松、#23サンブ、#42フォトゥ
この日絶好調の岩松が3Pを決めてさらにリードを広げたが、相手も粘りを見せて追い上げてくる。そこで「いつもより早めにタイムアウトを取った」と小林ヘッドコーチのリスク管理もあり落ち着きを取り戻すと、チームファウルがかさんだ相手に着実に加点し、今季初のホーム連勝を達成した。

【試合の総評】
ポイントになったのはやはり第3ピリオド。これまで出場時間も少なかった選手たちが躍動し大きなリードにつなげた。もちろん先発陣も全く悪かったわけではなく、この試合は全員が各自の仕事をしっかりとやり切ったことが勝利につながったと思う。チームの総合力が一段上がり、上位相手でも十分に戦えることが証明できたが、勝負はまだまだこれから。次節もホーム戦で連勝を3、4に伸ばしたい。

【小林康法ヘッドコーチコメント】

理想的な試合ができたと言う小林康法ヘッドコーチ

--勝利おめでとうございます。
今シーズン初めてホームでの連勝をつかみ獲ることができたのは、本当にうれしく思いますし、選手、スタッフ、そしてスゥーピーのみなさんが一丸となって、この2試合で勝利をつかみ獲れたと思います。
--昨日はトリプルオーバータイムで体力的にも厳しい試合でしたが。
それはお互いなので。ただ私たちはチームで戦うスタイルなので、相手よりもタイムシェアができていました。「今日は全員で行くよ」って、昨日プレータイムが少なかった選手にも声を掛けていましたし、本当に全員がいい仕事をしてくれました、特に普段プレータイムが少なかったマサさん(田中昌寛)がいい流れを作ってくれたので、本当にチームでつかみ取った勝利だったと思います。
--交代選手にはどういう指示を。
誰が出ても私たちがやるスタイルは変わらない。相手が疲れてきたときに、うちは5人一気に代わることもありますけど、それでさらにエネルギーを持ってアグレッシブにいくので、そこでランが作れるというか、相手が疲れているところでもうちはやり続けられる。今日私が意識したのは、15点差が開いても止めないで、もっともっと欲しがろうと、つかみ獲ろうと、そこをやり切れたことは本当に良かったと思います。
--ベンチスタートの選手が仕事をできるのは強くなっている証拠ですね。
そうですね。ベンチが安定していることで、本当に自信をもって彼らをコートに送り出すことができますし、やっぱりそういうチームは絶対に強いウと思います。その中で毎試合、数分でも全員がコートに立って戦うというスタイルを、シーズン通して作り上げていきたいと思います。
--昨日と違う勝利の仕方ができたのも大きかったのかなと。
この2試合は選手にとって大きな自信になったと思います。今日のようなゲームが私たちのやりたいゲーム。前半はお互いに流れがありましたが、体力もあるので後半走り勝つことができて、シュートが入ればああいう展開になります。ゲームプランも含めて遂行力も高かったし、こういうゲームを数多くやれるようになれば、目指しているところに行けると信じています。
--みんなが田中選手を信頼して3Pシュートを引き出していたと感じました。本当に全員がお互いを信頼できています。マサさんの仕事というか強みはシュートですし、コートに立ってチャンスとスペースがあれば、自信を持って打ってほしいとマサさんには伝えていますし、みんなもそれを分かっています。その中で今日はいい流れを作ってくれて、本当にマサさんの強い気持ちと、マス(増本優太)や(荒川)凌矢の気持ちも背負ってやってやるぞという気持ちが本当にうれしく思いますし、調子がいい選手を送り出すことを私も意識しています。
--岩松選手もチームを引っ張る活躍をしましたが。
前半はちょっとファウルトラブルがあって、プレータイムは少なかったですけど、彼がいいのはシュートのところでエネルギーというか「やってやるぞ」という気持ちを表現してくれるところ。外国籍選手からの信頼も厚いですし、彼についても自信をもって送り出すことができたと思っています。
--シュート力が格段に上がっていると思いますが、どんな働きかけをしたのでしょうか。
やっぱり3Pを打てる選手なので、「もっと打っていかないと」という話をしました。やっぱり打てる選手は打っていった方がいい。今シーズンの私たちは、もう本当に全員が常に準備をしていて、入る入らないは関係なく自分のシュートに自信を持って打ち切ることをテーマにしています。シュートは水物なので、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)でも10分の0の日もありますし、練習で自分のシュートの形を決めて、試合でそれが来たら打つだけ。入らなかったらディフェンスをする、そこを大事にしています。
--ベンチスタートの選手がこれだけ活躍すると、次のスターティング5を選ぶのも難しそうですね。
そうですね。みんな安定していますし、特にフォトゥとサンブも毎回安定していて、いいメンタルで仕事をしてつないでくれています。頼むぞと言ったらうちの流れをさらに勢いづけてくれるので。サンブは目に見えて精神的にも技術的にも成功体験を積んでいい方向に向かっています。気持ちも技術も波がなくすごく安定しているので、私としてはすごく信頼しています。
--リードを広げた後の第4ピリオドで、追い上げられかけた時にすかさずタイムアウトを取りましたがどんな指示を。
ここ数試合リードをして、昨日もそうでしたけどじわじわ追いつかれて、多分みんなの中で嫌なイメージがよぎったと思うんですよ。なので、今日はちょっと早めにタイムアウトを取ろうと。別に叱咤激励するわけではなく、1回落ち着いて「自分たちらしく守りに入らないでやり続けるよ」と伝えて、リードをしているのでメリハリをつけて、早くいくところとしっかり作るところと、バランスを取りながらやろうと言いました。
--こういう試合がファンを増やしますね。
そうですね。今日は1800人以上の方が来てくれましたが、やっぱり平均2000人くらいのブースターで会場が埋まってくれたらうれしいですし、そのためにも私たちがいい姿を見せたり勝ったりして、注目を集めることが必要だと思います。だから私ができることは、本当にさらにこのチームを良いチーム、強いチームにすることですね。それで胸を張って「試合を見に来てください」と力強く言えるように、もうなりつつありますけど、もっと大声で言えるようにしていきたいと思います。でも今でも間違いなくB3の中で胸を張っていいチームだと言えます。
--まだまだ試合が続きますからね。
そうですね、本当にここで満足したらダメなので、選手にいつも言っているのは「もっと欲しがろう」と。やっぱり自分たちはチャレンジャーなので、勝率はまずイーブンに戻さないといけないし、そこで満足してもダメ。ここから勝率を上げていって、特に12月は今上位にいるチームとの対戦が多いので、そこに勝っていきたいと思います。そのために本当に毎週いい準備をして、毎試合を大事にチームとして戦って、成長していけるように準備をしていきたいと思います。

本文以上、本職が多忙のため、選手のコメントは今週中にアップします。
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