見出し画像

オンライン会議とインサイドセールス両方に最適なヘッドセットは1,320円だった

結論から言います。ZOOMと長時間の架電両方をする人は、ロジクールH111rを買いましょう。1000円ちょいで快適になります。以下、私のサラリーマン遍歴を長々振り返りながら理由を述べます。

なぜエンジニアはキーボードにこだわるのに、Bizサイドはヘッドセットにもっと投資しないのか

JX通信社/WiseVineの藤井です。主に公共分野向けのSaaSサービスの営業・コンサルティング・事業開発を生業としています。出張が多い部類の仕事ですが、最近はインサイドセールスというかっこいい言葉がありますが、要するに電話営業をしている時間が比較的多いのが特徴です。

エンジニアはキーボードにこだわるのに、なぜかBizサイドの人は与えられたものでなんとかしがちで、「別に普通の電話でええやん」という人が多い気がします。しかし私は「声がいちいちでかい」「極端な福耳」「怪我の後遺症で若干耳が悪い」という3つのハンディがあります。かつ、学生の頃、某衛星放送のコールセンターでバイトしていたことがあり、「業務用のヘッドセットというやつは本当に快適だ」ということも知っています。

そんな中、(自治体は未だに環境としてできない場合が多いものの)、否応なしに社内のオンライン会議も増えつつある状況があり、ここのところ「どんなヘッドセットを使えば最も快適かつ高ROIなのか」の探求に心血を注いできました。以下、私の通話環境の遍歴です。

いわゆるビジネスフォン

画像1

2006年に最初に入った会社の机にあったのは、いわゆるこういうビジネスフォンでした。まぁ、当時はこれが普通だったんですよ。

いいところ
・首に挟める(ハンズフリー?)
・すごい高速にダイヤルできる(正直スマホより早い)
・慣れてくると左と右同時に2本電話をとって同時通話できる(三者通話?)
・人にとってもらって居留守が使える

つらいところ
・腕が痛くなる

途中からちょっと安っぽい端末になったりしたのですが、抵抗して他の席から古いビジネスフォンをもってきていました。この受話器の形は代えがたい。

iPhoneの標準EarPods

iPhoneで電話するようになると、せっかくついてるしということでEarPodsでハンズフリー通話するようになりました。2010年頃から急に、街なかでイヤホンつけて喋りだしても奇人扱いされなくなったように思います。

いいところ
・標準でついてくる
・音楽と電話がシームレス

つらいところ
・微妙な長さのケーブルで、満員電車でよくひっかける
・3.5φ端子がなくなってLightningになってから、汎用性のないものを持ち歩きたくなくて急激に使わなくなった

PHS

転職先の会社では、ギリギリまだ運用されていたPHSが内線兼外線で配布されていました。PHSって、社内では自動的に内線になるんですよ。しかもその会社、駅前ビルの高層階にあったので、なんと駅のホームからも内線がかけられた。

いいところ
・軽い。電池長持ち。音質いい

つらいところ
・小さすぎて首で挟めない
・流石にこの頃になるとガラケー用の平型コネクタのイヤホンを持ち歩く気も起きず
・電話帳が微妙(会社から自動配信されてきてたんだけど、外国人が多い会社で「か」行がキムさんのオンパレードになった)

Bluetoothヘッドフォン

Bluetoothヘッドフォンにノイキャン機能がついたものが流行り始めた2014年に、試しに買いました。

いいところ
・やっぱりノイキャン&密閉型は静かでいい
・思ったより電池の持ちがいい

つらいところ
・福耳には耳が痛い
・PCとスマホを切り替えるのめんどくさい

フルワイヤレスイヤホン

ハイレゾオーディオ関連の仕事をしていた時期があり、イヤホン専門のショップに出入りしたりしていたときに、バカ売れしていたZolo Libertyを買いました。こいつはさすがAnkerだけあってチャージャーの出来がすごく良かった。

いいところ
・やっぱりフルワイヤレスは楽ちん
・思ったより充電もつ
・AirPodsなくしたら泣くけど、これはギリギリ諦められる金額

つらいところ
・(最新機種は違うらしいけど)通話は片耳になる
・やっぱりBluetoothだと音声通話の音質は(マイクの性能の問題ではなく、コーデックの問題として)厳しい気がした
・(これも最新機種はいろいろあるらしいけど)端末切り替えが面倒
・周囲の人が電話中だと気づかずに話しかけてくることがある

Bluetoothフルワイヤレスだと通話は片耳、という機種が多いのは、通話中は携帯電話から強い電波が出て障害になるので、左右のイヤホン間の通信が困難になるからっぽいです。最新の機種は電波ではなく磁力で接続して解決するらしい。なにそれすごいけど高いからなくしたら嫌なのでぼくは買いません。(というか、通話中に片耳になるのか両耳なのかはもっとわかりやすくスペックに表示して欲しいですよね…BT5.0でもできるとは限りません。両耳で聞いたほうがぼくは片耳の聴力が悪いのもあって、会話がしやすい)

有線イヤホンに戻る

その後、ベンチャーに転職したり、コロナがあったりして、ZOOM会議が劇的に増えました。そうすると、PCでテレビ会議→携帯で電話、を繰り返すことになります。一日6時間ぐらいザラで何らか通話していた日もあった気がする。Bluetoothで端末を切り替えるのも面倒だし、バッテリーもそこまで持たないので、有線のイヤホンに先祖返りしていた時期もあります。

ちなみにこのとき所属していた会社では、外線電話を全部クラウドPBXに置き換えていて、「家でも会社宛の電話がとれ、会社の番号から発信できる、しかも通話内容は全録できる」仕組みを整えていました。これはすごくよかったのでおすすめです。BYOD端末で03番号の回線を引きたい、という場合はSPICAが個人的にはおすすめです。オンプレミスの機器を置くプランにすると、一層音質が安定します。


番外編:Polycom Communicator

2名ぐらいの少人数でお客様とのテレビ会議をしたい、というシーンが割とあった時期がありまして、PCのスピーカーとイヤホンだとなかなか明瞭度が確保できず…というときに活躍したのがこれです。

さすが電話会議システムの老舗Polycomだけあって、音質は非常に安定しています。USBケーブルが本体に巻き取れる形もお気に入りです。マイクは非常に指向性が高く、正面だけ拾うので、会議室が取れなくてもなんとかなります。USBバスパワーで駆動するのも素晴らしい。

ちなみに高級品ですが、結構頻繁にメルカリで出品されていて、5000円ぐらいでうまくすると手に入ります(出品者がどこから入手したものなのかはしらなかったことにしておきましょう)。

ただし、スマホに接続することはできません(できればいいのにな)。

結局、ロジクールの有線ヘッドセットで落ち着いた

画像2

画像3

Photo: 2020 (C) JXPRESS Corp.

いま所属しているJX通信社は電話ブースや事務机に置く簡易な電話用パーティションもあり、架電環境としては大変恵まれている(そのために出勤することもある)のですが、どうしてもフルワイヤレスイヤホンの不便な点が気になり、ヘッドセットを探し直しました。結果、購入したのがAmazonでヘッドセット部門1位のこれ。

結果、これに今は落ち着いています。こんなに安いのに!

いいところ
・有線なので当然、音質やバッテリの問題などは全解決
・めちゃくちゃ軽いので耳も頭も疲れない
・マイクの性能が思ったよりいいし、位置が調整できる
・PCとスマホの差し替えが簡単(物理的にプラグを抜き差しするだけ。iPhoneの場合Lightning-3.5φ変換コネクタが要るけど)
・当然、通話は両耳で聞ける
・マイク部分を上げ下げすることで「いま通話中」「違うよ」が伝わる

つらいところ
・持ち運び用のケースが欲しい(個人的には巾着袋を別に用意していますが、むしろこんなに安いなら拠点ごとに置いておくか…)
・「コールセンターのおじさん」って社内で呼ばれた

…デザイン性はさておき、頑丈だし、楽だし、今の所最も気に入っています。音楽聞く用のワイヤレスイヤホンは別に鞄に忍ばせてあります。

結論。やっぱり有線のヘッドセット最強。あと架電営業は楽しいよ。

最近は電話しながらとるメモも紙とペンからすっかりSFAとかに移行しつつありますが(個人的にはコールセンターで働いていいたときの名残で、きっちり記録フォーマットを印刷した紙とペンを用意して、あとでまとめてSFAとかに入力するほうが好きなのだけど。メモも漏れないし)、そのためには両手がフリーであることが必須です。ましてスマホをスピーカーフォンにするとかは論外です(打鍵音を拾いすぎたりする)。往訪営業するときににんにく料理を直前に食べないエチケットと同じぐらい、通話音質にはこだわりたいのです。

架電営業って若手のノルマにありがちでつらいものというイメージがあるかもしれませんが、本来は「音声だけ」で商談を進めるわけで、一層難易度の高い仕事だと思っています。若い人に手伝ってもらうことも多いので、家電話のない世代には苦手意識あるかなぁと当初心配していたのですが、架電営業の面白さに気づいて「こういうスクリプトを考えてみたんですけどどうですかね」と相談しに来てくれたりすることもあるのは本当に心強いです。

そんなJX通信社、WiseVineではいずれも、営業を含む幅広い職種でインターンを募集しています。ご関心ございましたらぜひ。




いいなと思ったら応援しよう!

藤井大輔(JX通信社/WiseVine)
自分の仕事(地方自治、防災、AI)について知ってほしい思いで書いているので全部無料にしているのですが、まれに投げ銭してくださる方がいて、支払い下限に達しないのが悲しいので、よかったらコーヒー代おごってください。